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ウィープディライト 2歳新馬 観戦記


はじめに

 エリザベス女王杯が開催された2023年11月12日、京都競馬場で出資馬がデビューを飾りました。馬はバヌーシーのウィープディライト。早逝したドゥラメンテの仔になります。初めての出資馬、それも総額1億円という超高額馬だけあって思い入れは特に強く、淀まで応援に行ってきました!

 結果そのものは4着と、馬柱だけ見たら平凡な成績ではありますが、充分に潜在能力を感じられる内容でした。レース後、彼を管理する池添学調教師から、勝っていれば次のレースは大きいところを目指すつもりだったとコメントがあり、すこしだけ残念な気持ちはありましたが、それ以上にとても高い評価を受けていることに感激しました。

 ウィープディライトの輝かしい未来を期待せずにはいられません!

 今回はその観戦記となります。写真もたくさんアップしましたので、ウィープディライトファンの方に楽しんでもらえれば嬉しいです。

レース回顧

ラップグラフ

ラップ:13.3 - 11.9 - 12.8 - 13.1 - 13.1 - 13.4 - 12.8 - 12.2 - 11.4 - 11.4

 レースは、前半1000mが64秒、後半1000mが61秒と、2000mの新馬戦らしいドスローの瞬発力勝負となりました。グラフを見てもわかるように、ラスト1Fでもラップは減速しておらず(通常ラスト2F目が1番速く、ラスト1F目は減速する)、掲示板に載った馬の上りはほぼ同じで、みんな脚を余した格好といえます。勝ち負けするには、前に行っておかなければならないというレースでした。

序盤

 そんな中、我らがウィープディライトは、ゲートが苦手という前情報どおり、のっそりしたスタートとなりました。

4番、シャドーロールの馬がウィープディライト。ゲート開いたよ?
よいせっと出ていくウィープディライト。はやくも1馬身ほど遅れる。

 ウィープディライトは、出遅れの上に出足もつかず、後方2番手からの追走です。

1周目の直線。遅れを取り戻すため前に促されるも、大して進まない。
目の前(とはいえ自分がいたのはスタンドの4F)を通過。トモが立派!

中盤

 いくらか走って心身がほぐれたのでしょうか。2コーナーをすぎたあたりで池添ジョッキーが押すと、少し反応してジワリとポジションを上げます。

 ラップ的には13秒台を刻む遅い区画で、そこでもっと前に取りついていれば、勝ち負けまで持って行くことができたと思います。しかし、ジョッキー曰く「ずっとフワフワしていた」とのことで、なかなか前に進みません。

 本格的に前への進出を開始できたのは3角手前からでしたが、すべての馬が余力たっぷりに加速を始めている区画の上、コーナーで外々を回るウィープディライトは距離を損しているため、躍動感ある脚の動きほどにはポジションが上がってきません。

終盤

 ウィープディライトは弾けそうな手応えで大外を回ってきました。しかし、京都芝2000の直線は330mしかありません。最後まで伸び続けましたが、前がまったく止まらずの4着でした。

無事に完走!デビューおめでとう&ありがとう!

感想

 気性が幼いという欠点を差し引いても、出遅れから大外を走って4着まで巻き返した走りは、身体能力の高さをうかがわせるものでした。レース後も息を切らさずケロッとしていたとのことで、心肺機能も相当なものを持っていそうです。

 出資者の欲目かもしれませんが、いつか重賞、あるいはG1の舞台まで目指せそうな気がしました。だから課題は気性だけです(それを何とかするのが難しいんだけど)。

写真館

 ここからは、写真を中心に、この日のウィープくんの様子をお伝えしていきます。

パドック

地下馬道から登場。競走馬ウィープディライトの記念すべき初お披露目の瞬間。
筋肉がパキッとしてていい馬体。
風格ありますねえ(ふたりとも)。
黒メンコに白シャドーロールはアーモンドアイと一緒。
これがうわさの「ケツがおしり!」だ。
なんか悪い顔してない?
飽きてきてクビを上げ始める。
ウィープディライト唐突に立ち上がり、どよめくパドック。立ち写真は撮れなかった。
生意気さ全開!
そしてこの顔である。
厩務員さん「もっと落ち着いて歩こうな」。
ウィープディライト「ムッヒー!」。
黙っていればイケメンなのになあ。
池添ジョッキーを見つめるウィープディライト。
微動だにせず大人しく待つところかわいい。
池添ジョッキー「よっしゃいくで」。
池添ジョッキーお願いします!
ウィープディライト「ムー」。
「ムムー」。

返し馬

コースに入ってもまだ厩務員さんに引かれている(たぶん気性を考慮)。
さあ返し馬だ!
あっ。
もうそんな感じかー。
「ムムムムー」。
走りだすと、クビは高いけどいいフットワーク。

レース後

全然疲れてなくない?(実際に疲れてなかったらしい)
エヴァンジェリーナちゃんかわいいねえ。
おや?ウィープディライトのようすが・・・?
この馬、帰りやしねえ(右手奥にカメラマンが並んでいて、それに興味を示した模様)。
おつかれさま!会えて嬉しかったよ!

おまけ

アドミラルシップ

ハナ差で新馬勝ちした瞬間を激写!
ゴルシっ仔なのに大人しいでやんの。

ヴィレム

二人引きでこの仔も気性に苦労しそう。お互いがんばろう!

キーチパルフェ

もう1頭のドゥラメンテ産駒。やはり出遅れなければ・・・という内容。

エヴァンジェリーナ

品があって目がぱっちりしててまさにお嬢様。さすがジェンティルの娘。

ペルシアンナイト

エリ女前の1コマ。ペルシアンナイト!ペルシアンナイトじゃないかお前!

プレイディヴェーグ

この日はルメール無双。にしてもプレイディヴェーグは強かった。G1制覇おめでとう!

おわりに

 初出資馬が初デビューで、初完走して初賞金ゲットしてきました!!終わったあとはこっちがフワフワして、しばらくほけーっと席に座ったままでいました。

 勝ったわけではないし、賞金といっても出資した金額の1%ほどの額なのに、不思議な達成感と未来への期待感がごちゃごちゃになって、今まで味わったことがない種類の嬉しさがこみ上げてきました。

 今年の1月にウィープディライトに出資してから、毎月維持費払って、別の仔にも出資して、ただただ大金が出ていくだけの日々だったので、やっと一口馬主はじまったな!という気持ちになれました。

 もちろんこの先、いいことばかりではないと思います。ウィープディライトが無事にデビューしてくれて、今は浮かれていますが、競馬歴だけならそれなりに長いので、いつも覚悟は持っています。かつて、2年連続で三冠馬を見られると期待していた、フジキセキの屈腱炎・引退に泣いて競馬を見なくなった頃の自分ではありません。

 未勝利戦だろうがG1だろうが、どの馬たちも文字通り、命を掛けて一瞬の煌めきを見せてくれています。頭ではわかっていましたが、一口馬主という当事者になることで、改めてその重さを実感しています。

 これからもがんばれ!ウィープディライト!!

ダービー(ᐡ`•ﻌ•´ᐡ)イクゾ!!

使用機材

カメラ CANON EOS R10
レンズ RF100-400mm F5.6-8 IS USM

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