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マイルの新星誕生!(マイルCS 23 ラップ分析)


はじめに

 白毛のアイドル・ソダシは引退。現役最強マイラーのソングラインは海外遠征と、ここ数年マイル路線を盛り上げてきた名女優たちこそ不在ですが、シュネルマイスターをはじめ、一癖も二癖もある実力派がひしめいているのが今のマイル戦線です。ソングラインも引退を示唆されている中、新しいスターの誕生が待たれます!

ラップグラフ

集計:10~19マイルCS 10戦

・持続力勝負としたが、スタミナ比べという意味ではなく、ラスト4Fを高い次元のスピードで走り続ける、トップスピードの持続力が求められるレース。

・ラスト3Fのトップスピードと加速力が求められがちの安田記念とは明らかに異なるグラフで、東京で負けて人気を落とした馬の巻き返しを狙ってみたい。

気になる馬

シュネルマイスター

 2年前のマイルCSで、3歳ながらもグランアレグリアの2着に入り、これからシュネルマイスターの時代が来るかと思いきや、古馬G1の頂きに手の届かないもどかしい戦いが続いています。

 特に壁となり立ちはだかっているのが、同世代の牝馬ソングライン。彼女と比べると、シュネルマイスターの欠点として、トップスピードに乗るまでの時間がほんのわずかだけ遅い、つまり一瞬の加速力が劣っていると分析しています。G2クラスでは気にならないほどの微差ではありますが、G1級同士の対戦ともなれば、その一瞬が勝負の分かれ目となり、これまでの戦績に影響していると考えています。

 しかし今回、舞台が京都に変わりました。東京や阪神では自力で加速しなければならないところ、京都には4角の下り坂という、加速力不足を補うカタパルトが存在するため、シュネルマイスターにとってはベストの条件になるはずです。トップスピードにさえ乗ってしまえば、それを維持する力はG1級であることは、重賞で無茶な位置から何度も追い込み、接戦を演じてきていることから証明済みです。

 京都のマイルで、シュネルマイスターは生涯最高のパフォーマンスを発揮すると予想します。仮にソングラインが出走したとしても、この馬に重い印を打ちます!

ソーヴァリアント

 札幌記念では、長いスランプからの脱却を感じさせる3着。続く富士Sでは、初のマイル重賞のペースでも戸惑わず追走して3着。少し寄り道をしてきましたが、いよいよ本格的にオルフェーヴルの大器が目を覚まし始めました。

 前走の舞台は東京で、先着を許したナミュールとレッドモンレーヴとは、明らかに瞬発力で水をあけられた形でしたが、ソーヴァリアントもトップスピードに乗ってからはしっかりと脚を伸ばしていました。初めてのマイルでこれだけ動けるのであれば、本番では上積みしかありません。

 シュネルマイスター同様、こちらも舞台が東京から京都に変わることで、瞬発力不足という欠点がカバーされ、この馬の持ち味である、オルフェーヴル譲りの高いスピード持続力を存分に生かせると思います。

おわりに

 他にシンプルに強いのはセリフォスです。追い切りは1番良く見えましたし、年齢的にも上り目しかなく、単純に能力でシュネルマイスターをねじ伏せる可能性を感じますが、臨戦過程が不安です。

 いつも穴で狙っているダノンザキッドは、大阪杯のパフォーマンスを見てもハイペースの中距離に適性を感じるので、今回は見送ろうかと思います。

 ジャスティンカフェ、イルーシヴパンサーあたりもマイル重賞の常連ですが、近走で底を見せた感があり、ちょっと狙いづらいところ。

 逆に、ここに来て充実一途のソウルラッシュは、ゴール前に急坂がなく、前が止まりにくい平坦コースではやや割引。

 ナミュールは前走派手に勝ったものの、差し有利の展開で見た目ほどは。

 こんな感じで、3頭目は選びきれませんでした。

 シュネルマイスターとセリフォスは強いですが、オルフェーヴルからエポカドーロ以来の芝G1牡馬が誕生する方が嬉しいので、それを楽しみに観戦しようと思います!

 このノートを楽しんでいただけましたら、ぜひ「スキ」を押していってください。次回のモチベーションになります。


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