見出し画像

フアン・エスナイデルという不世出の監督についての話

毎度おなじみ、流浪のジェフサポいぬゆなです。最初に言っときますが、このnoteは23,437文字あるので常人は1ヵ月くらいかけてゆっくり読んでください。狂人は勝手にしてください。あと500円の有料設定してますが全文無料エリアにしてます。タダのモノにカネを払いたい狂人だけ払ってください。

2024年4月に書いてる注釈:このnoteは2023年5月に書かれたものですが、レノファ山口の監督に就任して2023年シーズンの第20節から指揮を取ったエスナイデルは千葉時代とはまったくの別人でした。山口ではクレイジージャーニーならぬクレイジーサッカーはほぼ展開されず、初戦こそ甲府相手に4失点したもののその後6試合連続クリーンシートを記録したり、あの異常戦術は影も形もなく、食事制限も特に行うことなく、退席どころか警告さえもらわず、誰かと揉めたとかそういう話も出ませんでした。みなさん僕たちを狼少年扱いして裏切られた気持ちかもしれませんが、ジェフサポもあのいままで見たこともないサッカーを体験するのは俺たちだけじゃないんだ山口サポも仲間なんだと喜んだのに裏切られた気持ちです。
エスナイデルが徳島ヴォルティスのインスタをフォローしたことで監督就任かとザワついてますが、以前からYSCC横浜やFC市川のアカウントをフォローしてたりもするので、関係者の人とちょっと会ったからフォローしてみただけみたいなパターンもなきにしもあらずです。
仮に監督就任しても千葉時代のエスナイデルなのか山口時代のエスナイデルなのかはサイコロの出目次第ですが、チーム状態を考えるとクラブからは立て直し&J2残留という山口時代のような注文を受けると思われますので、山口時代のエスナイデルの目が出る確率のほうが高いのではないでしょうか。それなら適当な日本人監督を呼べという感じもありますが、都合よく空いてる人材がいないこともある世界ですし、山口でミッション成功させているエスナイデルを呼ぶのはアリといえばアリなのでしょう。とかいいながら千葉時代のプロフェッサー・エスナイデルが降臨するのを心の何処かで待ち望んでいる僕がいます。食事を変えればクラブがどうとか選手がどうとか、何も気にならなくなります。プレスをかければ勝ち点がどうとか、何も気にならなくなります。さあ。いこうぜ。オフサイドラインの向こうへ。

ということで、このnoteの内容はすべて参考程度にごらんください。あくまでも千葉時代はこうだったよという話です。


さあ、2023年シーズンもJリーグはチェアマンがいろんな理由でブチギレられてたり、VAR機材車のブッキングミスで配車できずJ1が1試合だけJ2みたいになったり、限定ユニフォームの色がメインチームカラーと違うから気に入らねえ!という横断幕が乱れ飛んだり、監督未経験者をコーチから昇格させて勝ったり勝たなかったりしたりと例年通り楽しいサッカーリーグであるなあと思い日々楽しんでおります。

そんな中、とんでもないニュースが飛び込んできました。

ツイッターで、この雑コラにしか見えないリリース画像を目にしたとき、完全に釣りだと思いました。これクリックしたら俺の代わりにYahoo!がどっかの災害地に寄付してくれるんだろ?と。

結果、釣りでもなんでもなく、マジでした。いや~~~なんか最近観光なのか日本に来てフクアリでも試合前にトークしてたけど、さすがにJリーグで監督就任とかないっしょ?みたいに考えていた我々が甘かったですね。何を起こすかわからない男、それがエスナイデル。
とにかくとんでもなくビックリしたので、自分の過去のブログも含め、ネット上にあるエスナイデル関係の記事を片っ端から読み返した上でクソ長文noteをしたためたいと思います。「エスナイデルって誰?」レベルの方はとりあえずWikipediaでも読んでおいていただければと思います。エスナイデル、ジェフ千葉やJ2リーグについてある程度の知識がないとおそらく意味不明な文章が続きますが、よろしければじっくりゆっくり読み進めてください。


レノファ山口はなぜエスナイデルを招聘したのか

彼を招聘したレノファ山口の特攻精神にとにかくあっぱれですが、現在レノファの成績はJ2で18位、18試合 4勝 6分 8負 得点16 失点33 得失点差-17とかなり厳しい数字。ギリギリ残留圏にいますが降格圏との勝ち点差は2で、1試合でひっくり返る状況です。

ここまでの平均得点は0.89、平均失点は1.83となるのですが、エスナイデルはジェフ時代の1シーズン目であった2017年は平均得点1.67、平均失点1.38。2018年は平均得点も平均失点も1.71の監督です。「点を取るけど取られる」系の監督になることは疑いようがなく、J2残留のために優先して強化すべきと言われることが多い失点減は期待できませんというか、してはいけません。決して、いわゆる"堅守"的なチームにはなりません。

代名詞である、異常なまでにDFラインを上げるハイライン・ハイプレス戦術が熟成して究極進化を果たしたとしましょう。2019に異常ハイラインハイプレス仲間であるポステコグルー政権の横浜F・マリノスが平均得点2.00を獲りながら平均失点1.12に抑えたように、敵陣に押し込み続ければ自陣ゴールが遠くなるし、被攻撃機会は減少し、攻撃力と防御力を両立させられるかもしれません。ですが、ポステコグルー就任初年度であった2018年は平均得点失点ともに1.65でJ1の12位に沈んでおり、マリノスほどの地力を持つチームでも、戦術を大きく変えた初年度の戦いは難しいのだとわかります。

エスナイデルの理想が実現した場合、フィールドプレイヤー全員でひたすら敵陣に押し込みまくってゴールを狙い、ボールを奪われても即時奪回し、苦し紛れにロングボールを蹴られてもGKがすべて処理する最強サッカーになることは間違いないんです。間違いないんですが、東方仗助風に言えば『なるほど完璧な作戦っスねーーっ 不可能だという点に目をつぶればよぉ~~』なのです。最高の選手たちと最高の微細な戦術構築、最高の戦術理解、最高のモチベーション、すべてが最高の状態でなければとても実現できないでしょう。

ましてや今回のレノファの場合、シーズン途中からエスナイデルを呼んできたわけですからオフシーズンのキャンプがありません。試合をこなしながらどこまで戦術を注入できるのか。はたまた、ある程度柔軟性をもってここまでの戦術を活かしたようなサッカーを展開するのか。どうなるんでしょうねと思ったら

敵陣にプレスをかけ、ボールを奪い返し、得点チャンスを生み出す、攻撃的でダイナミックなチームを目指します。ファンの皆さまにも私たちのスタイルを共感してもらい、熱い試合を楽しんでいただきたいです。

https://www.renofa.com/archives/111143/

って言ってるので、多分やります。ハイラインハイプレス。

ただ、失点減の期待と、守備の構築(力)っていうのは別の話だと個人的には思います。エスナイデル流のハイラインハイプレスという異常戦術を、なんだかんだでジェフに浸透させたという意味では最初の構築力というものは持っているのかなと。(最初の構築ができるということと、それを終えた状態は熟練度ゼロなわけで、そこからどういう整備をしていって、結果どうなるかはまったく別の話です)

監督就任にあたってのレノファ山口渡部社長のコメントがこちら。

今の選手とレノファの実績を理解したうえで、勝つためのアプローチができること、コンパクトな守備の構築と複数得点の期待ができるという点で選定いたしました。
エスナイデル氏はジェフユナイテッド市原・千葉の監督としての指導実績、さらにスペインの強豪クラブでの選手経験もあり、リーダーとしての気質も高く評価しています。
まずはレノファの現状を打開するため、守備を再構築し、よりアグレッシブなサッカーを展開していきたいと考えています。

https://www.renofa.com/archives/111143/

いくつか要素がありますね。

勝つためのアプローチができる
"リーダーとしての気質も高く評価"ともあるので、おそらくこれはチーム全体のピッチ内外での意識改革的なところも含めた評価なのではないかと思います。

コンパクトな守備の構築と複数得点の期待
極限までコンパクトな守備は、漫画『シュート!』のタイトロープディフェンスを彷彿とさせます。とにかく見た目で明らかにわかるので、指揮を執り始めたら試合結果はどうあれ「まず、コンパクトな守備の構築はできたな」となってしまうと思います。フィールドプレイヤー全員がずっと敵陣にいてゴールに近いところにボールがずっとあるので、複数得点の期待も間違いなく高まります。

レノファの現状を打開するため、守備を再構築し、よりアグレッシブなサッカーを展開
守備の構築・再構築っていう言葉に突っ込んでるツイートいくつか見ましたが、社長は失点を減らすとは一言も言っていないんですよね。いや、さすがに現在の平均失点が1.83なので失点を減らそうと思ってはいるはずですが、ツエーゲン金沢戦で5失点、清水エスパルス戦で6失点という大量失点がありましたから、試合数を重ねれば平均回帰で勝手に減少していきそうです。少なくとも、2018ジェフと同じ守備力にできたなら1.71までは下がります。(焼け石に水)

どちらかというと「よりアグレッシブなサッカーを展開」の部分が重視されていそうな気はします。下位に沈み、点も取れない、失点も多いという閉塞感打開のために、エスナイデルという攻城槌を持ってきた。とにかく敵城の門をぶっ壊せ。門が開くころには自軍が壊滅しているかもしれんがそれはそれ。みたいな。まあ、前の監督を解任するのと一緒にGMもいなくなっているので、いろんなことを見て見ぬふりして決めている可能性もなくはないのでしょうか。

っていうか渡部社長ってちょっと前まで現役だったあの渡部博文かよ。そういえば引退して即社長就任したってニュース見たな。
レノファサポに話を聞くと、良かった時のレノファは失点もするけどそれ以上に得点していたとのこと。J3を1年で優勝昇格した年は36試合で96得点しています。J2で8位とプレーオフが目の前になるまで躍進した年は63得点64失点。社長人事も含め、ひたすらに攻撃的な姿勢がクラブカラーであり、サポーターもそれを求めているのかなという印象です。


さて、ジェフでのエスナイデル政権の成績推移について見てみます。1年目は前半戦苦戦して13位で折り返し、終盤の7連勝があって最終的には6位に滑り込み。プレーオフでは初戦で名古屋に敗れました。
2年目は「1年目最後の7連勝で慢心があった。補強がうまく機能しなかった」と当時の高橋GMが発言していますが、クラブ最低順位を更新する14位フィニッシュ。本当、7連勝してようやく6位に滑り込めたギリッギリの状況だったくせに、何をどう解釈したら慢心できるのか誰か教えてほしいです。そして勝負の3年目は開幕4試合を2分2敗で解任されました。なんで2年目の成績で契約更新しとるんじゃい!!とみんながツッコんだのですが、我々にはわからない何か大きな力が働いたのかもしれません。

ちなみにそれまでのジェフのリーグ戦連勝のクラブ記録は6だったので、エスナイデルがジェフの連勝記録持ちなんですよ。良いのか悪いのか何とも言えません。何とも言えませんが、早く誰か8連勝して記録を塗り替えてください

Jリーグの配分金見直し(上位リーグ所属クラブへの配分率が高まる)も始まりますし、エスナイデル招聘はギャンブルはギャンブルなんだけど、レノファにとってはこのタイミングで上を目指すためのギャンブルすること自体の合理性というものは感じられる気がしますね。

現役時代はサラゴサやエスパニョール、アトレティコ・マドリードで活躍し、レアル・マドリードやユベントスにも在籍経験のある往年の名選手であり、異様なカリスマ性を持っているので、地方クラブで各種ステークホルダーに対して"世界"を伝える象徴としての機能も生まれたら面白いと思います。ジェフはなんだかんだクラブの歴史もあり、選手たちも国際経験ある選手いたりで、その部分はあんまりフォーカスされなかった気がしますね。

ただ、2017シーズンが終わってからの前田社長によるスポンサー挨拶回りではポジティブな反応が多かったとのことです。劇的なプレーオフ進出が大きかったのでしょうが、やはり得点も失点も多く、スペクタクルすぎて悲鳴を上げる場面も多く、とにかくエンターテインメント性の高いエスナイデルサッカー。普段そんなにサッカー観戦をしない人への訴求力はそれなりにあるんではないかなーと思います。話題性もあるし、スポンサー企業や自治体の人たちとかは喜ぶ人も多いんじゃないでしょうか。

そもそもジェフ千葉はなぜエスナイデルを招聘したのか

さて、エスナイデルの説明書的なことだけ書こうと思ってたんですがレノファの意図についていろいろ考察したので、ついでにジェフが当時一体何がどうなってエスナイデル呼ぶことになったのかってことも改めて考えてみます。

ジェフに来る前のエスナイデルは2011年にサラゴサB、2013年にコルドバ、2016年にヘタフェの監督を経験。それぞれ成績を上向かせることができずに解任となってます。ヘタフェでは12年くらい1部残留を続けていたクラブを2部に降格させた監督になってしまったのですが、これは途中就任だったようですし試合も全く見れていないのでなんとも評価しづらいです。
また、故郷であるアルゼンチンでクラブを持っていてそこの経営に携わっていたそうですが、監督業を始める前は指導者よりもフロント業のほうに興味があったと発言しています。ずーーーーっと指導者として熱を持ち続けていた人なら、長年温めて温めて温め続けた異端の戦術をいきなり披露し始めても納得できる部分がありますけど、全然そういうわけでもなさそうなのでやっぱり変わった人なのは間違いないと思います。

ともあれ、降格した次のシーズンでもしばらく指揮を執っていたけど勝てずに解任されてるので、それらを考えると「J1昇格させられる監督」というイメージは全くできないですよね。スペイン時代は異常ハイラインハイプレス戦術は採用していなかったという話もあって、それが事実であればジェフが「今までとは全く違う戦術でクラブを変えたい」的な意図でエスナイデルにたどり着いたわけではないことになります。このあたり、紙媒体とか有料記事では触れてる記事があったのかもしれませんが、僕は目にしてないので本当のところはよくわかりません。(とりあえずGMがヨーロッパに行って監督できそうな人たちと会ってみた、くらいの感じなのかもです)

ただ、高橋GMの2017年の監督選定基準は、選手に思い切り行動に制限をかけて、きっちり管理して、「プロとして、闘う集団にできる監督」というものでした。この頃は当時の前田社長も含め"闘う集団"というワードが頻出していましたので、とにかく選手の意識を高めたかったという意向が感じ取れます。まあ意識が低いというその選手たちを前年にまとめて獲ってきたのは高橋GMなんですが。(後述)GM就任時にはもう決まってた加入案件もあるのかもしれないですけどね。

このビジョンにエスナイデルが(偶然にも)完璧に一致してしまった。高橋GMが欧州で4人の監督候補と面談する中で、エスナイデルは自作資料を40枚持って現れたとのこと。普通のビジネスの場面であれば資料結構多いなーって程度ですが、サッカーの監督面談では多分超異例です。情熱感じちゃいますよね。「千葉が求めていたこと、私が求めていたことで一致する項目が多く」という発言もあり、最初の面談の時点ですでに(偶然にも)ある程度ビジョンが合致していた模様。

”改革”というキーワードはエスナイデル政権、特に1年目ではついて回る言葉でした。これは実はエスナイデル就任前年からなんです。さっき後述と書いたところの話ですが、2016年のジェフ千葉のスローガンはREVOLUTION -NEXT 25-。そう、選手が23人だか24人一気に入れ替わるという、あの伝説の年です。スタメン全員新加入選手になった試合もありました。誰が誰だかわからず、顔と名前と背番号を覚えることが最優先だったのでしばらくの間はほとんどの選手にチャントもなく、気分転換に他チームの試合を見に行った時の知らない選手だらけ感をホームスタジアムで感じていました。
てな感じで、2015年11月に就任した高橋GMは、いま思えば改革本部長的な感じでジェフをずっと改革しようとしてた人なんですね。

レボリューションのあとはエスナイデルと3年契約。(1年契約で2年分がオプションとかだったのかも)コーチから2度目の緊急昇格となった江尻監督を挟んで2020年に尹晶煥監督を招聘し、その年限りで退任となりました。エスナイデルのあと尹晶煥。自分で左に置いたコップを右に置きなおす。これも改革ですよね。まあ西部さんいわく守備の文化が一切ないジェフでしたので、ただ方針転換してリセットしたというわけではなくてこの判断も合理性はそれなりにあったとは思います。

しかしやることなすことがまったくチーム成績に結びつかず。このころの改革の成果が今のジェフにどれだけ残っているのかというと、紙の器でグラタンを食べた後のスプーンでこそぎ切れなかった部分くらいしかないのではないかと思うのですが、とにかく結果的に行動原理は改革が第一みたいなGMでした。強化に一貫性がないと言われることが多い人だったと思いますが、延々スクラップ&ビルドをやろうとしていたと考えると、その点に関してはこれだけ一貫性のある人はいなかったのではないかと思います。そして、どれだけぶっ壊しても自己修復を繰り返すジェフ千葉というクラブの自己進化はしてくれないデビルガンダムっぷりを見せつけられる思いですね。(そもそもぶっ壊したと思ってたけど全く壊せていなかったのかもしれない)

高橋GMの話メインになっちゃいましたが、ジェフがエスナイデルを連れてきた背景をまとめてみると、当時のジェフと似たようなことをレノファも考えているのかなーと思ったりもします。むしろこの辺の温度感はレノファサポーターの方々に聞いてみたいところですね。


と、レノファとジェフの状況を考えてみたところからエスナイデル自身の話に入りますが、エスナイデルについて皆様がTwitterとか2ちゃんねるで目にしてるイメージとしてはこんなところでしょうか。

  • 異常ハイラインハイプレス戦術の教祖

  • 異常な食事制限を課す玄米法師

  • 警告退場を食らいまくる激情家

  • 選手と揉めまくる独裁者

  • 絶対に自分を曲げない頑固者

はい。エスナイデルは、これらイメージそのまんまの人です。ネタっぽくまとめましたが、すべて真実ですね。いやむしろ、イメージよりもっとエキセントリックな人かもしれません

ジェフ時代の3年間、チームスローガンはずっとスペイン語の"PASIÓN"(パシオン)でした。英語で言うパッションですね。意味は情熱、情念、激情、熱狂、熱中、恋情。まさにエスナイデルという人間を一言で表す言葉でしょう。

ジェフの監督就任当時からなーんか既視感あるとずっとのどに魚の骨が引っかかってるような気持ちだったんですが、映画『セッション』のフレッチャー教授とダブらせて見ていたんだと今さっき気づきました。6年越しくらいで骨が抜けた。

「テンポが速い」「ラインが低い」
「今度は遅い」「まだまだ低い」
「ファッキンテンポ!!!!」「ファッキンライン!!!!」

うん、同じようなことを言っていますね。

エスナイデルもフレッチャー教授も、エキセントリックなりに流儀というか芯があるんです。我々が面白がってエスナイデルの特徴をハリウッドザコシショウのモノマネばりに誇張しすぎていることもあり、誤解されている部分も多いと思います。あくまでもイチサポーターの私見ではありますが、この機会にまとめてみましょう。

異常ハイラインハイプレス戦術の教祖

そもそもエスナイデルのハイラインハイプレス戦術のどこが異常で、具体的にはどういった戦術なのか。それを説明するには僕は戦術そのものへの興味が薄すぎますし、ただでさえ文字数が多すぎるこのnoteがさらに1万文字くらい増えてしまいそうなので、西部謙司さんのこの記事を読んでください。目標は『プレッシャーをかけられてもビルドアップできて、相手に引かれても崩せる、かつ相手のビルドアップを破壊できるサッカー』であるという表現が最後に出てきます。

基本的には『ハーフウェイラインまでDFラインを上げ、後ろのスペースはCBが全力疾走で戻る&GKに異常に広い責任守備範囲を課して守る。ハイプレスでボールを奪えればショートカウンターも狙うし、攻めるときは敵陣に全員で押し込んでいくのでめちゃ攻撃的(に見える)』というサッカーです。長くて覚えられなければ『キチガイみたいにハイラインなサッカー』とだけ認識してください

その他の原理原則は多分あるんですが、選手が「毎日(毎試合)指示変わる」的なこと言ってる記事もあり(URLわかんなくなっちゃったので誰か見つけたら教えてください)、正直我々から見てもその原理原則はよくわからないです。

攻め手としては、基本的にはクロス攻撃です。中央突破はほとんどやりませんというか、多分できません。人もボールも動かして緻密に崩すみたいな指導できる技量がないんじゃないか疑惑があることが一つ。ラリベイやクレーべというパワフルな助っ人FWが在籍していたので、彼らの頭めがけてクロスを蹴れたことが一つ。中央でボールロストするよりもサイドでロストしたほうがマシなことが一つ。ということでしょうかね。一時期マジでクロス1000本ノックみたいな時期がありました。あの頃は完全に距離を超えてモイーズvsエスナイデルのクロス大戦争の様相を呈していましたね。フクアリからオールドトラフォードまで届くがいい、溝渕のクロスよ。

2018年の最終戦後コメントでは中央からの攻撃を増やしたかったと発言してますが、このタイミングで新しいこと試し始めるのがエスナイデルだよなあという感じですね。

守備に関しては、とにかくハイラインなことによりGKも常にPAよりはるか前方にポジショニングしています。そうすると動画のような失点が発生します。J1・J2・J3全試合の中で年に1度見れるかどうかというロングシュート。こういうのが年に2回くらい決まります。ポストやバーに当たってのこぼれ球を押し込まれるのも含めると3失点くらいですかね。正確に数えてないので間違ってるかもですが、全失点の中で占める割合はイメージほどは多くないです。

もちろん普通にやってれば起こらないタイプの失点なので年0失点で然るべきなんですが、この失点はコストとみなして、コストを高いと考えるかどうかなんです。エスナイデルは「ハイラインやれなくなるくらいならこういう失点はいくらでもしやがれ」くらいに考えているので実質無料です。

さて、前述のようにスペイン時代には普通のサッカーしてたという情報もあり、なぜこんな異常な戦術を志向するようになったのかの理由もよくわかりません。滝に打たれてるとき流木が落ちてきて頭打ったのかもしれませんが、まあヘタフェの監督解任後、何か思うところがあった&極東でならめちゃくちゃやってもバレねえだろ的なことなのだと思います。

あと、ハイラインハイプレスは機能しようがしまいが基本的にやり続けるんですけど、たまにやめます。怪我人や出場停止などのチーム事情でやめざるを得なくなったり、選手がこっそりラインを下げたりするんですが、特に説明もなくまた復活してたりします。このよくわからなさもエスナイデルの特徴なんですけど、本当によくわからないんです。一つ一つの事象は理由がわかる部分もあるし、根本にある軸もわかるんですけど、結果的にチームに何が起こってるのか、何を起こそうとしているのか、よくわからない。この底深さ(not奥深さ)というのがエスナイデルサッカーの本質なのかもしれません。本人にも何が起こってるのかわからないのか、本人にしかわからないのか、どっちかだと思います。

まあ、エスナイデルはハイラインハイプレス戦術に対しての本音は「やりたいからやる」的なノリなんだとは思うんですけど、そのアグレッシブさで選手の姿勢を変える、後述の食事制限等と組み合わせてプロ意識の改革を促すようなところが見受けられます。意図を汲み取りすぎな気もしますが、結果さえ出ればこんなに素晴らしい影響を起こす戦術はないですからね。

現実的にハイプレスは基本的にはかわされたら終了なので「かわされるな」が絶対的に重要な指示です。相手は常にDFラインの後ろにある広大なスペースを狙います。うまいこと蹴られたら結局はCBが全力で走って戻ってなんとかするしかないので、CBが鈍足だととんでもないことになります。レノファはケガ人が続出しているそうですが大丈夫でしょうか。

まあGKが守備範囲内のボールを処理してくれれば意外となんとかなるんですが、それでもスペースが広すぎて絶対に防ぎようがない、GKもDFも触れないエリアがピッチ上に常に存在します。良い質のボールを蹴られて、うまく走りこまれたら、必ずチャンスを作られます。必ずです。こうなったらもう祈るしかないです。シュートを枠外に蹴るか、GKが身体に当てて防ぐか、決められるか。GKが前に出すぎていて超ロングシュートを決められることもあります。何試合かに一回くらいしか決まらないんですが、普通のチームはシーズンで一回も決められることはないので、決められたときの虚脱感は半端じゃないです。

その半面攻撃力はとてつもない……というわけでもないです。いや、点は獲ります。最終的には獲るんですが、とにかくフィールドプレイヤー全員が敵陣にうろついているためスペースがなく、めちゃくちゃ押し込んでいるにはいるんだけど、崩すとか無理でなんだかんだ点が入らん、みたいなこともよくあります。攻撃機会が多いので得点は獲るんですけど、攻撃機会に対してチャンス数、得点数がきっちり比例しているわけではない。

過程はただの過程なのでそれ自体は別にいいんですけど、崩せない場合はクロスとセットプレーが重要になります。ずっと敵陣にいるのでコーナーキックの獲得数がリーグ1位だったりしましたね。レノファにはクロスに合わせて決めまくってくれるでっかいFWはいますか……?

で、結局のところハイラインのリスクに対してリターンは釣り合いません。人間の走力では物理的にカバーできない広大なスペースを与えるっていうのはやっぱ無茶なんです。J2のレベルがもっと低い時期ならそのスペースを活かされることも少なかったかもですが、レベルが向上している現在のJ2だと完全に蹂躙されるイメージしか湧きません。ここはエスナイデルのアップデートとレノファの選手の気合と、こっそりラインを下げるクレバーさに期待するしかありません。

異常戦術ゆえにリスクリターンはどう考えても釣り合わないんですが、それは試合結果の期待値の話で、勝つときはやっぱめっちゃ勝つし、前述のようにアグレッシブな姿勢を植え付けることにはなるはずなので、勝ちまくる時期を待って、その時期が終わった瞬間クビにする(上ブレした瞬間勝ち逃げする)のが正しい起用法な気もします。在任期間が長引くほど期待値が収束するので、宝くじを1億円購入したら4700万円分当たるみたいな感じになるはずです。現実的には契約期間というものがあるので都合よくクビにするなんて無理なんですけども、今からでもなんとか特約を盛っていってほしいものです。

異常な食事制限を課す玄米法師

さて、食事革命についてです。これもハイラインハイプレスと同じように、以前から標榜していたわけではなくジェフに来てからの代名詞です。どうやら(エスナイデルが言うには)アルゼンチンやスペインでは日本のように「おいしい食事をたくさん食べて身体を作ろうね!」みたいな価値観がないようなんですね。
就任してからのキャンプで出てきた食事に激怒したというエピソードがありますが、そこからエスナイデル流の改革が始まりました。

「肉の脂身を全てカットし、素焼きでお願いします。豚肉は一切なし。パスタはゆでるだけで大丈夫です。ソースはなしで、粉チーズとタバスコだけを置いてください。フルーツ、ドライフルーツ、ナッツ、ヨーグルトは用意してほしいです」

https://number.bunshun.jp/articles/-/828827?page=2

はい。我々一般の日本人からするとあまりに異常な要求だと言わざるを得ません。アスリートっていうのはこういうもんだろうと思うには思うんですが、それにしたって食事の楽しさというものを全部取っ払われた感じがします。
朝食と昼食はこういった食事をクラブハウスで摂ることを義務付け、帰宅後も推奨レパートリーで軽食・夕食を摂るように勧めているとのことでした。

以前ジェフのイベントで選手と同じ食事を体験できたのでそのときのツイートを貼ってみます。

しっかりした食事です。質は高いです。食堂のおばちゃんたちが丹精込めて作ってくれましたただ、とにかく味がしないのです。そのときいた選手が「納豆の使い方がコツ。パスタにかけたり」と言っていたのには涙を禁じえませんでした。本当に、多少の塩さえ振らせてもらえれば美味しくいただけたのではないかと思います。

余計な脂肪はいらんからとにかく玄米や素パスタと鶏肉を食わせるというのはわかります。我々がただ楽しむための食事と、アスリートが身体づくりをするための食事は性質が全く異なるものですから。アスリートにとって食事とは普段の練習や筋トレと同じかそれ以上に重要な仕事であると言っていいでしょう。
過去、浦和のオリベイラ監督も食事の重要性を訴えて、クラブハウスで朝食を食べられるようにしたという記事がありました。(写真にはエスナイデル流の食事とは違いソーセージやベーコンが写っているので、おそらく普通のビジネスホテルの朝食ブッフェみたいな内容だと思います)

ですが、とにかく鶏肉を大量に食わせたり、パスタにオイルをかけないなどはいいとして、ここまで味がない=塩気がないということが一体どういうことだったのかを考えたいところです。

練習すれば汗をかきますし、塩分補給が大事なのは当然のことですが、エスナイデル流の食事は塩分を異常なまでにカットしていました。ジェフの選手たちが塩分不足で脱水症状を起こしたという話は聞いたことがないので、必要量の塩分は摂取できていたのだと思います。それにしたって、医師の指示で徹底的に塩分過多を気にするレベルの食事に感じました。

これはやはり「プロ意識の醸成」ということが主眼だったのではないかと。食事に楽しみなど必要ない、身体作りのための仕事だ、という。
上でリンク貼ってる記事で「体脂肪率は、12%以下にすることを徹底」とあります。つまり、当時体脂肪率が12%以上の選手が(おそらくそれなりの数)いたということ。一般人であれば体脂肪率12%というのは均整の取れた良い身体という感じがしますが、サッカー選手としては高すぎます。ベンゲルとハリルホジッチが対談してたとき「選手の体脂肪率なんて1桁が当たり前やろ」みたいなこと言ってましたし。

「選手たちの意識は高くなっている。セルフケアの意味が分かってきた。サッカー選手は24時間、サッカー選手であるべきなんだ。体は商売道具、ケアして当然」

https://number.bunshun.jp/articles/-/828827?page=4

という発言が記事の最後にありますし、メシに限らず全ての面でおめーらプロであれや。メシはトレーニングの1つやから、それを理解させるために味なんてつけへんで。身体を作るのが第一なんやから、食事を楽しもうなんてアカン。(塩分なんかこの食事や練習中のドリンクとかだけでも十分な量摂取できるもんやしな)みたいなことを考えていたんではないかなあと推察します。(2017年9月のインタビューでは、おそらくプロ意識以外のプレーに関する部分も含めた、選手のメンタリティーを改善したいと発言しています)

食事にこだわりまくる日本人の感性からすると虐待に近いと思う部分もありますが、母国の食のスペシャリストにアドバイスを受けたということなので、日本人に合わせた内容でないことは間違いありません。ちょうどTwitterで「世界中の大半の人々は食べ物の味になんか興味ない」というのを見かけてなるほどと思いました。

国や地域、さらに個人個人まったく違うでしょうが、こういった考え方がベースにあるとすれば、エスナイデルの指導にもより納得できるかなと思います。味にこだわった食事をするのは、休日や会食の時だけ、みたいな。むしろ「毎日3食おいしいご飯を食べる」という日本人の食へのこだわりにびっくりしてたのかもしれません。

逆に考えれば、日本人にとってこれだけつらいことをしてでも身体づくりをするんだという意識付けによって、プロ意識を一定水準に引き上げるのだということを目的にするならば、これも合理性はあるかなあと思います。
つらいから効果がある、という思考は非常に日本的で、その逆転感に面白味がありますね。味がないのに味があるとはこれいかに。おい山田くん、俺に座布団100枚持ってこい。選手たちの日々のモチベーションのことは一回忘れましょう。

まあ、週に1度体組成計で選手の身体のデータをチェックしていたということですが、それであれば選手1人1人の体質の違いも事細かに分析していれば、例えば白米が身体づくりに適している選手なんかもいたんじゃないかと思うんですよね。
そういうパーソナル分析とフィードバックとかもある程度していたでしょうし、他のチームやスポーツでは当たり前に行われていそうですが、エスナイデル流の食事改革がここまで話題になった理由は全員がとにかく味のないメシを食え!それがプロや!というメッセージがあまりにも鮮烈だったからではないかなあと思います。さんざん取り上げられてエスナイデルが「まだ食事の話するの?」って言ってたこともあるし、メディア的にも取り上げやすいテーマですし。
エスナイデル流よりも効率的に食事を摂取しているアスリートなんてたくさんいるでしょうけど、彼のキャラクターやジェフというクラブが首都圏にあって取材しやすいことと、「使いやすい古豪ポジション」っていうのもあってたくさん取り上げられたんでしょうね。

また、エスナイデルも朝食昼食以外のプライベートな場面での食事までは完全にコントロールできないと考えていたようです。(コントロールできるものならしたいと思ってたっぽいですが)為田は隠れてラーメン食べに行ってたとインスタに書いてますし、エスナイデル流でも24時間完全管理はできていません。体脂肪率等のチェックで明らかに良くない数字が出れば叱責されるでしょうが、自己責任でチートデイを作るのも"プロ"だと思います。

そういえば、日本人選手たちが食事改革に反応してた記事は山ほどありましたが、外国籍選手たちはどう感じてたんでしたっけ。日本人選手と外国籍選手でリアクションが全く違ったという記憶はないのですが、記事として成立しなくなるから外国籍選手に質問しても掲載しなかったのかなあ。

さて、確認できる範囲で選手の身体にどのような変化があったかまとめておきます。

そこ強くなってどうすんねん

さて、レノファでもエスナイデル流の食事が展開されるのかはまだわかりませんが、クラブハウスの食堂のおばちゃんがいかにうまい飯を作れるか次第で選手のモチベーションは変わってくるはずです。普通にうまい飯を作る能力ではなく、極端に限られた食材と調味料でうまい飯を作る能力です。ゲームでいう縛りプレイみたいなものです。

この点についてはなんとですね、いまレノファに在籍している山瀬功治選手の奥様である山瀬理恵子さんがですね、アスリート用の食事、アス飯なるものを商標登録していらっしゃいます。レシピ集を出版もされていますね。理恵子さんにも協力していただきつつ、朝食昼食の提供体制を整えられればいいのではないでしょうか。

と思ってたのですが、なんとレノファのクラブハウスには食堂がないそうです。今まで食事どうしてたの?各自松屋?近所のお弁当屋さんと提携などしてなんとか頑張ってほしいですね。または食堂作るか。

ちなみに、ジェフ対レノファの試合のスタグルでエスナイデル流の食事を出店してはどうかというツイートをいくつか見かけましたが、エスナイデルがジェフの監督だったころ"アス飯"としてメニュー化を検討したスタグル屋さんが理恵子さんに「商標登録してますよ」と釘を刺されて断念した経緯があるので、多分出店しません。("アスリートらしい味のない食事"みたいなメニュー名なら出せると思うけど、みんな考えてみてくれ。そんなメシ誰が金払って買うんだよ

なお、ジェフサポでスタグルレシピ(目コピ・舌コピ)同人誌を発行していらっしゃるツバキハウスさんが自分で作るエス将ご飯を大好評発売中です。

紙の在庫は残り少なく増刷検討中とのことですが、電子書籍版なら関係ないのでみなさんこの記事に課金するよりこちらをご購入あれ。

警告退場を食らいまくる激情家

これも結構イメージ強いと思いますが、退席処分は2回しか受けていません。93試合で2回というのを多いとみるか少ないと見るかですが、普通の監督は何試合指揮しても1回も受けないのでまあ多いですよね。93分の2というのがJリーグ監督退席率ランキングで何位なのかは誰か調べてください。てか2回退席してる監督自体数えるほどしかいねえか。エスナイデルとポポヴィッチ以外に誰がいましたっけ。この2人だけだったとしたら、指揮した試合数を考えるとやっぱエスナイデルが一位じゃねえのか……?と思ってもうちょっと調べたらポポヴィッチはサラゴサ時代とセレッソ時代のACLで退席くらってて、町田では警告4枚で次節ベンチ入り禁止を食らってます。もうどっちがすげえのかわかんねえよ。

とはいえなんでエスナイデルがこんなにずっと退場しまくってるイメージが強いのかというと、まあ多分俺たちが騒いでたからなんですけど、

退席処分後カッコいいポーズとりながらフクアリ最上段から試合観てたり、

2018年は開幕から退場者が続出、エスナイデルも退席+1試合ベンチ入り禁止になって、11人+監督が揃って試合してる時間が全然なかったりしたので印象が強いんだと思います。
まあ、基本選手を指笛で呼んでキレながら指示しまくってますし、審判にはキレてますし、2回目の退席はキレすぎて4試合ベンチ入り禁止になってるんで、激情家なのは間違いないと思います。当時はコーチングスタッフに対してのイエローカードっていうのはなかったんですが、レノファではカードコレクターになるのか注目してます。

選手と揉めまくる独裁者

まあとにかく偏りに偏った監督なんですが、選手としての経歴はJリーグ監督史上でもかなり上位のはずで、それゆえのプライドの高さなのか個人のパーソナリティなのか、選手に対してはかなり圧をかけます。合わない選手は徹底的に干しますし、気に入らないことがあればキャプテンも更迭します。(でも更迭した近藤は1試合ベンチになっただけでその後はスタメンに戻りました。近藤とエスナイデルはフクアリで一緒に試合観てたし、今は和解しているようです)近藤は東京Vに移籍後こんな発言もしています。

「問題が生じたとき、監督と話し合って解決に導くのは自分の望むところです。前のチームでは選手の側から考えを出すことが制限され、練習中に選手同士が話し合うことさえ歓迎されませんでしたから。それがとにかくストレスで、ずっと自分のなかでくすぶっていました」

https://number.bunshun.jp/articles/-/833549?page=2

実際どういうレベルで制限されていたのかはわかりませんが、この発言からもエスナイデルの独裁感が半端ないです。反面、試合中の選手による自主的な判断はある程度推奨・黙認するというのも一貫していた印象です。つまり、練習は監督が選手に与えるものであり、完璧に従ってもらう。その結果を試合で表現してもらうが、最終判断は選手が行う。という強固な価値観を持っていたのではないかと思われます。(その割に練習での指示に一貫性がなかったようですが、太字部分の価値観を持ちつつも単純に質の高い練習と戦術固めをする能力がない、という話な気はしつつ)

逆に、好かれる選手には好かれます。異常ハイラインハイプレスサッカーは特に前線の選手にとっては楽しいらしいです。逆に後ろの選手はキツくてキツくてしょうがないため、選手間での溝ができるかもしれません。(後ろの選手でも鳥海あたりはカバーするのが好きなので楽しい、みたいな発言してました)

前と後、合う選手と合わない選手、日本人と外国籍、違うグループに属する選手たちをまとめ、うまくチームとして機能させることができるかがカギになるでしょう。全員仲悪くなって内部分裂したら終わりです。ここはレノファの斉藤レアンドロ悠輔通訳の力量が問われると思います、と書いたところで

ジェフ時代エスナイデルの通訳だった渡邉さん(その前は日本代表でアギーレの通訳やってました)がフリーになったというリリースが。ベルテックスの状況があんまりわからんので、本当に単純な契約満了の可能性もありますが、エスナイデルのリクエストがあったのかも。通訳2人体制になるのかもしれませんが、プロフェッサーエスナイデルを理解している人材は1人でも多くいた方がいいとは思います。
監督通訳に就任発表されました

渡邉通訳の人となりとかはあんまり表に出てこなかったのでわかんないですけど、選手寄りか監督寄りかの2択で通訳スタイルを語るとすれば完全に監督寄りの人だった印象です。多分。「監督通訳」と明記していることを考えても、斉藤通訳はブラジル人CBのヘナンに付いて、渡邉通訳はエスナイデルに付くということになるんでしょう。


もしかすると夏の補強で、ジェフ時代に一緒にやってた選手も獲得したりするかもですね。ちなみに、スペイン語・ポルトガル語話者で通訳が必要なかったロドリゲスやアランダ、サリーナスといった選手たちとエスナイデルは死ぬほど仲が悪かったっぽく、エスナイデル解任のリリースが出たあとTwitterで彼らがめちゃくちゃ喜んでたのは衝撃的でした。ラリベイとかとは仲悪かった印象はないんですが、なんでなんだろうか。シンプルに点取ってくれるからいなくなると困るからだろうか。

エスナイデルは練習中とかに訳したらいけないような言葉をガンガン言っていそうなイメージなので、日本人選手たちとの関係性を良好に保つためにはやはり通訳の力量が問われると思います。訳さなくていい言葉は訳さない!柔らかく意訳!意訳!!意訳!!!!!!スペイン語・ポルトガル語がわかるサポーターがレノファの練習見学に行って発言を書き起こす等の行為はマジでやめた方がいいかもしれません。ほんとわかんないっすけど。わかんないっすけどね。

絶対に自分を曲げない頑固者

頑固者というイメージもそれなりに強いのではないでしょうか。エスナイデルが頑固か柔軟かという話で言えば、確実に頑固の方にカテゴライズされます。しかし、就任からずーーーーっと戦術を何もかも一切変えなかったか、選手の自由はどこにもなかったのか、というとそんなことはないんですね。2017年9月のインタビュー

いくら事前に戦術を準備し、相手のプレーを分析していても、いざプレーした時には相手が予想と異なるプレーをしてくることがあります。そうした時に、選手は監督が試合前に指示した戦術を忘れ、状況を解決するプレーを選択しなければいけません

https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201709170006-spnavi

と発言しています。エスナイデルサッカーというのは、選手の状況解決能力に依存しているサッカーなのです。わかりやすいエピソードとしては、2017シーズンラスト7試合で7連勝したジェフですが、実はこのとき選手たちの判断でこっそりラインを下げていました。バレなかったのか、バレたけど勝ってるからよしとしたのかはよくわかりませんが、選手の自主的な判断を求める傾向は就任当初からありました。え?監督が決まり事を作れないから自分たちでやれと言ってるだけ?そんなわけは………………そうかもね………………

エスナイデルジェフが一番強かった時期っていうのはその7連勝した時期で間違いないと思います。運も大いに味方につけましたが、この時期は謎に勢いもあって強かった。なぜ勝てるようになったかというと、エスナイデルが好んでいた1ボランチの4-3-3のフォーメーションから、その時出られるメンバーの都合で2ボランチの4-4-2にシステムを変更したからというのが大きいです。「え、真ん中に1人増えるだけでこんなに楽になるの???」という声が聞こえてくるかのごとく守備は安定し、中盤のスペースを管理できるようになりました。あと相手が「ハイラインハイプレスじゃねーじゃねーか!」と戸惑ってスカウティングを活かせなかったとか、いろんな要因があると思いますが。

明らかに結果が出ているわけなので理想のシステムは異常ハイラインをそこそこハイライン程度に調整した4-4-2だったのではないかという気持ちがぬぐえないんですが、エスナイデルは他にも3-5-2とかを急に試したり戻したり隙あらば異常ハイラインしたり佐藤優也がセンターサークル内にずっといたりしていたと思います。戦術の柔軟性があるという感じでは全くないんですが、結構戦術を変えます。そんでいつの間にか戻ります。本当にいろいろ変えてるはずなんですが、はたから見てて何も変わった気がしない。それはエスナイデル的に自分を曲げているとかではなく、ハイラインハイプレスという理想の軸があって、それを実現するためにいろいろ試している、くらいのノリだったからなのかもしれません。

2018年は本当にいろいろ試してた記憶があるんですが、1つとして何を試してたのか覚えてません。そんで成績も悪かったし、本当にサッカーの内容は何一つ覚えていません。その辺は他の人に聞いてください。あ、失点が続くとGKは代えがちですね。ただ最終的には佐藤優也に戻ります

で、2018シーズン終了後、高橋GMのインタビューでエスナイデルは「変わる選択」をしたという発言がありました。でも少なくともサポーターから見える範囲のエスナイデルは特に変わっていませんでした。っていうか変わるなら1年目が終わってすぐ変わってほしかったし。
2019年シーズンは開幕4戦2分2敗という成績で解任されたわけですが、「そんな速攻でクビにするなら2018年のオフシーズンでしてやれや……」ということでエスナイデルも被害者的な印象がついたんですよね。僕含めたジェフサポの一部が熱狂的にエスナイデルに反応するのは、そういう事情もあります。ちょっぴりだけ同情的になる部分があるんです。

良くも悪くもフォトジェニックなエスナイデルサッカー

エスナイデル自身について語るのはこんなところにして、最後にジェフを率いた2年ちょっとの間にあった象徴的な場面をいくつかご紹介させてください。一部エスナイデル関係ないのもありますが、とにかく印象に残る場面が大量に出現するんだよということをレノファサポーターの方々はご認識ください

やはり最初はこの試合。

15,994 人が詰めかけた2017シーズンの最終節で、アディショナルタイムにキャプテンが勝ち越しゴールを決め、7連勝。他会場の結果も味方し、プレーオフ圏内に滑り込む。『フクアリの奇跡』には及ばないでしょうが、これほどまで大きな歓声が蘇我に轟いたのは久しぶりでした。
前の席に座ってたおじちゃんおばちゃんが、このままいくとプレーオフ進出だとわかっていない様子だったので「プレーオフ!プレーオフ!」と叫びまくってた記憶があります。フクアリ中で同じ光景がみられたかもしれませんね。

このプレーオフ進出が劇的だったのは、ジェフが勝っても他会場の結果次第で順位が決まるところにありました。自分の過去のブログを参照したところ、こんな感じで書いてます。

  • 松本の順位を上回るには松本が引き分けるか負け

  • 徳島と東京Vは直接対決なので、引き分け以外の場合は負けた方の順位を上回れる

  • 徳島と東京Vが引き分けた場合、得失点差の関係で東京Vの順位を上回るには3点差以上での勝利、徳島の順位を上回るには16点差以上での勝利が必要

  • つまり、松本が勝たずに徳島-東京Vが引き分け以外だった場合=ジェフが6位滑り込み

  • 松本が勝たずに徳島-東京Vが引き分けだった場合=ジェフは3点差以上で勝てば6位滑り込み

  • 松本が勝って徳島-東京Vが引き分けだった場合=ジェフは16点差以上で勝てば6位滑り込み

  • 松本が勝たずに徳島-東京Vが引き分けだった場合=ジェフは16点差上で勝てば5位に浮上

まとめると、松本は勝たないでくれ、徳島対東京Vの試合は引き分けないでくれ、ということです。特に徳島と東京Vの試合は、松本が勝たなかった場合は引き分ければ(ジェフが3点差をつけて勝たなければ)どちらもプレーオフ進出決定というジェフにとっては激ヤバ条件だったにもかかわらずちゃんと試合して決着着けてくれたのでありがたかったです。他会場の状況次第ではゴリゴリに談合してもおかしくなかったですし、試合展開的にも同点の時間帯が長くて談合しやすい状況だったとも思うのですが、88分に東京Vが勝ち越しています。これ、後半アディショナルタイムに入れば「ジェフはまだ同点だし、3点取って勝つのはないべ!とりあえず引き分けでいいべ!な!?」ってなってもおかしくないし、ジェフにとっては本当にギリッギリのタイミングだったかもしれませんね。本当、神風が吹いたって感じでした。

劇的勝利を手繰り寄せたというのになぜか第四審にブチギレまくってコーチングスタッフに止められるエスナイデルも非常に象徴的で、本当に忘れられない場面です。

そしてプレーオフ初戦、ジェフはアウェイで名古屋相手に2-4と見事に散ります。

リーグ戦ではホームで2-0、アウェイで3-0と見事なシーズンダブルを達成した名古屋との対戦で、7連勝中と最高の状態、これで勝たなければいつ勝つの?という試合に、こういう負け方をするからジェフなんです。当時の自分のブログを久しぶりに見返しましたが、もうほんと、ディスイズジェフユナイテッドって感じの雰囲気をビンビンに感じます。神風が吹いたと思ってたジェフでしたが、風を起こしたのは風間グランパスだったんですよね。

この試合は田口がボールを手に当てながら抜け出した同点ゴールがターニングポイントでした。ここでハンドを取ってくれていれば当然失点はなかったわけですが、この試合の担当はJの歴代主審の中でもこういう場面で最もハンドを取らないであろう村上主審。ジェフの選手たちだけでなくベンチも、アウェイ席に大挙したジェフサポーターたちも、判定に対する不満を大きく表しました。(別に自分は違うよってことをアピールしたいわけでもないんですが、あの場面でしっかりプレーを続けた田口のプロフェッショナルさに負けたのだと現地観戦しているときからずっと思ってます)

直後にミスからの逆転を許していることから考えても、精神的ダメージの影響は大きかったと言わざるを得ません。失点していたにしても、もしも田口の手に当たっていなければ「ただ同点になっただけ」。その後の展開は大きく変わったと思います。そしてその田口が今ジェフにいてチームの中心になっているというのも、すべてにおいて数奇な巡り合わせを感じます。お前が阻んだ昇格を、お前が成し遂げてくれ的な思いを持っているジェフサポも少なくないのではないでしょうか。

と、重めのトピックが続いたので次はこの動画をご覧ください。

佐藤優也が至近距離からのシュートをガッチリキャッチし、ハーフウェイラインを超えてドリブルで駆け上がり、攻め残っていた近藤にスルーパス。サイドに駆け上がった船山に出してクロス→ラリベイがニアに走りこむフリをしてファーに動きフリーになって完璧なヘディング→枠外という、決まっていれば年間ベストゴール間違いなしという伝説のシーン。

このシーン100回くらい観たと思いますが、何回見ても意味不明です。実は両チーム退場者を出していて10人同士での戦いだったのもエキサイティングすぎますし、ロングボールを蹴ると試合終了の笛を吹かれそうな状況だったので佐藤優也はクレバーにドリブルしたという説もあります。僕はなんとなく前が空いてたからドリブル始めたんだと思うんですが、インタビュー等で笛を吹かせないことを意識していたという発言あれば教えてください。

エスナイデルの歴史とはそれすなわち佐藤優也の歴史なわけですが、このシーンも伝説でしょう。優也がウエリントンのPKをセーブ→クロス性のシュートを弾く→シュートをセーブ→ルーズボールを船山が収めてサイドへ→山本真希と溝渕がつないでクロス→ラリベイがヘッド→止められるもこぼれ球を船山が決めるというあまりにもパーフェクトすぎるパーフェクトカウンター。ペナルティキックというサッカーという競技の中で最も失点可能性が高い状況から逆に得点してしまったのですから盛り上がらないはずはなく。

さらに試合終盤ジェフはもう一度PKを与えてしまいますが、ウエリントンがクロスバーに当てて失敗。さらに2枚目の警告で退場となってしまうのですが、優也が慰める様子も強く記憶に残っています。なんだかわかりませんがこの試合でウエリントンのことがすごく好きになりました。(デカくて強いFWが好きです)

こちらは両軍合わせて10ゴールが生まれた6-4のアウェイ岐阜戦です。ちゃんと調べてないんですが、多分ジェフのクラブ史上最多得失点合計試合のはず。とにかく試合中ずっと誰かがゴールし続けてて、ちょうど居酒屋貸し切ってジェフサポ観戦会やってた我々は大盛り上がりでした。岐阜の監督は大木さんでしたね。相手もアグレッシブなチームだとサッカーっておもろいなーと思う試合だったんですが、勝ったから言える話で、6点取っても4点取られてちゃそりゃ昇格できねえよなっていう話です。あと岐阜で2ゴールしてるのがセルティックで得点王取った古橋亨梧なのもポイント高い。古橋はジェフが育てた。

この試合の後は大分に4-1、讃岐に4-3と大量得点で3連勝してすごくいい時期でしたね。その後はラストの7連勝まで大量得点は止まっちゃうんですけど、"大量得点が止まる"ってめちゃくちゃ当たり前のことが当たり前じゃないようになってしまうのがエスナイデルサッカーの魔力なんですよね。

こんな試合もありました。アウェイ町田戦、0-3からなぜか町田が延々とPA内でファウルを繰り返してくれて、PKのみで追いつき3-3で試合終了。もう1本PKくれればPKのみで船山がハットトリックするところでした。現地で観てても何が何だかわかんなかったのですが、これもエスナイデルの神通力の結果なのだと思います。

他にも徳島に1-4で負けた次の試合で讃岐に6-1で勝ってみたり、なぜか審判団の服がジェフのユニフォームと同系色でハーフタイムに着替えてたり、コーナー付近にボールを処理しに出ていった優也が相手のスローインからの素早い攻めを1秒でも遅らせようとしてコーナーフラッグを引っこ抜いて投げつけたり(なぜ警告が出なかったのか今でもわからない)、1回「試合中PAを大きく飛び出してクリアするみたいな佐藤優也っぽいプレーをしたら佐藤優也ポイントを1点加算」というのをやってみたら10点になって「エスナイデル政権の間は10分に1度ああいう感じのプレーが見られる」ということが判明したり、優也がヘディングしない試合の方が珍しい時期があったり、

フォーメーション予想の配置もハイラインにしてみたり

これも伝説となった砂埃マッチデーもあったり(フクアリの隣に野球場を作ったのですが、強風でそこの砂が全部フクアリに降ってきました。蘇我スポーツ公園で音楽フェスを主宰するロッキングオンがフェスの時も困るんでっつって半額の3510万円も出してくれて天然芝を貼れたのでもうこの光景は見られないと思います。渋谷陽一愛してる。ジジイ長生きしろよ。ちなみにこの試合は福岡の選手として冨安健洋が出場していたんですが、日本代表の試合でフクアリに来たとき「僕が試合したとき砂漠みたいになって……」って言っててすまねえ……すまねえな……ってなりました)、

結果的にエスナイデル解任カウントダウン残り1試合となったホーム戦でレノファ山口相手に2-5で負けたり、しています。なんかこれも巡り合わせって感じがしますね。つーか2-5ってなんだよ。

いきなり高木大輔がDFラインの裏を突いて決定機。先制されてから堀米が前に殺人タックルをかまして一発退場。山下敬大(その後ジェフに来たわ)にやられて0-2、クレーベが来日初ゴールで1-2。田中パウロ淳一に見事に決められて自撮りパフォーマンスされて携帯電話の使用がJリーグの規約違反でパウロ後で怒られたやつこの試合だったんかい。船山が1点返すも瀬川の超ロングシュートがポストに当たったこぼれを高井に決められ2-4。最終ラインがぐちゃぐちゃになっててオフサイド取れず抜け出された高井が見事なループでとどめ、2-5。いまハイライト見返してもはらわた煮えくりかえるような見事な敗戦でした。

この試合の出場メンバーで今もレノファにいる選手何人かいますし、エスナイデルサッカーのイメージは少し頭にあるかもしれないですね。高木大輔とかめちゃくちゃやられそう。勘弁してください。


ということで、エスナイデルについていろいろ書かせていただきました。では最後に、レノファサポーターは彼に対してどう向き合うのがいいかという個人的な見解を。「諸君、狂いたまえ」の横断幕にあるように、一緒に狂ってしまうのが一番だと思います。(あくまでも個人的な考えで、好みもあると思いますが)

吉田松陰先生のお言葉

選手と一緒に食事制限をし、エスナイデルと一緒に激高し、GKがPAを大きく飛び出せば歓声を上げ、無失点に終わればCBを称える。これからしばらくの間、本当にいろんな意味でフォトジェニックなサッカーが展開され、様々な話題が飛び交うはずです。"奇祭に参加することになったからしょうがねえ楽しむか" そんな気持ちでいるのが精神衛生上いいのではなでしょうか。真っ向から受け止めるにはみなさんの精神に対する破壊力が大きすぎるサッカーです。うまく受け流していきましょう。

ジェフサポの中にはね、チームをぶっ壊しやがってあのクソハゲ絶対許さねえ!みたいに思ってる人もいるんですけど、それはそうだと思うんですよ。偏り切ったサッカーのために選手を獲ってきたからユン監督はその後苦労したし、成績だけ見たらまあダメ監督ですどう考えても。でもどうしても僕みたいに愛憎入り混じった感情を持っちゃってる人もいるんですね。良い悪いでない、そういったものを超越したものを持ってるんですエスナイデルは。なので、できるだけ良い部分だけを享受できるようお祈りしてます。くれぐれも、サポーターがエスナイデル擁護派と放逐派に二分されたりしないようにしてくださいね……

ほんと、ロマンを追い求めながらも、残留はできるといいっすね。。ジェフサポは、みなさんと同じ体験を唯一共有できる、仲間なんじゃないかなと、思いますです。。でもレノファで大成功したりハイラインやらなかったりしたら「話が違うじゃねえかクソが!!!!!」ってキレますけども笑

異常な速度でイラストを描き上げるレノファサポーター

これ関東凱旋初戦的な感じで書いたけど、それはエスナイデル指揮初戦の6月11日のアウェイ甲府戦だったわごめん。山梨は関東です。首都圏でもあります。首都圏整備法施行令っていう政令で決まってます。ごめん。

ともあれ、7月29日はこのnote読んだ人全員フクアリに来てください。最近ほとんどの試合で10000席くらい余ってて寂しいんです。他サポで固まって観戦とかも楽しそうに思いますが、基本ジェフを応援してくれよな。タオマフとかの貸し出しくらいはするから、頼むで。

クソ長いのに最後まで読んでくれてありがとな!薦められたんで有料登録しとくけど、懐に余裕がある人だけスパチャ感覚でお願いしまーす。

ここから先は

0字

¥ 500

この記事が参加している募集

サッカーを語ろう

サポートしていただけたらいぬゆな屋の経費に充てます