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「ビリーフチェンジ・セラピー vs ゲシュタルト・セラピー」を価値の学問の体系化の中でどう融合させる?

ただいま、佐賀空港!

福岡在住の私ですが、この2年間は、極力小さな空港を利用しています。
車を降りて、保安検査場→搭乗口まで5分以内でたどり着けるという、とんでもなく便利な空港です。
(空港駐車場は何泊でも無料!というのもとんでもなくお得!)

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週末は4つほど予定があり、東京へ。
4月から、月に一度は東京に出向き、これが初秋まで続きます。

今回は盛りだくさんの東京出張でした。
予定の一つは、関根里佳子さん&百武正嗣さんのコラボセミナー「ビリーフチェンジ・セラピー vs ゲシュタルト・セラピー」に参加することでした。

なぜ、事業価値創造コンサルタントの私が、心理セラピー・カウンセリングのことを?と聞かれますが、その理由は、お仕事の中で、深い人生相談やキャリア相談をお引き受けする機会が増えているからです。

私自身はほぼ100%法人さま相手の事業価値創造、プログラム評価に関するお仕事をしていますが、「価値」を理論面と実務面の両方から取り扱うことから、「自分軸で価値を捉えて、人生設計をしたい」「自己成長と自分の価値観を一本化させたい」「長年、仕事とプライベートの狭間(分離)で揺れてきたが、事業として一本化したい。自分の価値をインタビューで掘り起こして欲しい」という希望を持たれて、声をかけてくださる方も多くいらっしゃいます。

具体的には、留学を控えて準備中の方、キャリア転換を真剣に考えている方々のメンターやコーチを引き受けることが増えてきました。また、4月からは夢の実現に向けて、語学学習に励む方のコーチングなど、続々と新しい出会いが増えています。業種もさまざまで、教育、医療、社会福祉関連と、幅広い分野でご活躍されていらっしゃる方々です。

そのような想いの方々と向き合っていると、人生の挫折、トラウマの話もでてきます。自分一人では向き合うことが難しく、一人で振り返ることが難しい痛みや苦しみを伴う経験も顔を出してきます。

新しいことのチャレンジする方は、(ほぼ)必ず、大きく飛躍される前に、深い自己内省を促される機会が目の前に現れたり、突然のトラブル(に見えること)を経験されます。私自身もその繰り返しでしたから、いつそのような場面が訪れるのか、どのくらいの深さ・高さでやってくるのか、だいぶ見通せるようになってきました。

人の人生観、価値観に一緒に迫っていくということは、同時に自分の価値観を常に捉えなおす機会を与えられているということでもあります。

だから、自分もその準備をしっかりとしていなければ、相手を路頭に迷わせることになるのです。

人生の価値の真髄に迫る問いの対話に進展していくとき、価値を中心に見据えて、相手の世界に入って対話をするときには、

  • どのようなタイミングで相手と自分の距離を測りながらズームインしたり、ズームアウトしたりするのか?

  • どこまでは踏み込んでも大丈夫なのか?をどうやって感知するのか?

  • 視線、息遣い、身体の微細なサインを読み取れているのか?

  • 言葉にできないこと、あえて言葉にしたくないものはあるのか?

  • 自分と相手との境界線が薄れてくるとき、自分も一緒に溺れてしまわないように(相手を不安な状態にさせないように)事前に準備できているか?

  • 突然深い世界に潜り込んでしまった時に、相手にも自分にも命綱を出して、安全な場所に戻れる準備をしているか?

そんなことを丹念にシュミレーションします。
問いの順番をストーリー展開で考え、問いの濃淡にも考慮し、全体の流れを作ります。

こんな感じで、大きな飛躍を控えている方々のJourneyに伴走できるようになるトレーニングをしているのです。

しかし、理論ではスムーズな展開を想定できても、実際にはそんなにうまくいきません。

ノウハウ以前に、自分のレンズが曇っていれば(自分の中に偏見や思い込みがあれば)、相手の中にあるダイアモンドを光らせることはできませんし、
「自分の在りようで、結果が変わる」
ということを、まざまざと見せつけられるのです。

本質に迫ろうとすればするほど、同時に自分のレンズの汚れや傷が見えてしまう、ということをまず自分が良く理解して、受け入れていないと、迷いの世界に一緒にはまってしまいます。鏡の法則とはよく言ったもので、相手の世界に自分の身を投じる時は、私自身の痛みや苦しみの経験もあぶり出されてしまうです。

だから、反射鏡である「私」を常にきれいにして、目の前の方々をまっすぐに照らせるようなトレーニングを日々の習慣に入れていかねば。。。。
そんな思いで4月を迎え、あたらしい展開やあり方の模索、知識・技法の習得がはじまっています。

なお、ゲシュタルトとはドイツ語で「全体性」を意味する言葉です。
「見立てて、診断する」という心理セラピーが多い中、「見立てないセラピー」のゲシュタルト療法。

環境(外部領域)、身体・精神(内部領域)、考えたり判断したりする思考能力(中間領域)を立体的に融合した、独自の世界観を持っていて、実存主義や現象学の哲学が背景になっている点に、とても関心を持っています。

どのように評価の哲学や価値の創造のプログラムに絡んでくるかは、また別の機会にゆっくり書きたいと思います。

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