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S&P500の1958~2023の月別リターンの分析


66年間の月別平均リターン


平均をとると、おおむね10月~1月・3月4月・7月が好調、2月、セルインメイの5月6月、夏枯れ相場の8月レイバーデイ明けの9月が不調ということになる。

1月の相場

  • 平均 +1.0%

  • 66年間の勝敗は 38勝28敗

  • 最大は+13.2%(1987)

  • 最小は -8.5%(2009)

    • リーマンショック真っ最中

  • 標準偏差は±5.0%

    • 10月の次に2番目にブレ幅が大きい

2月の相場

  • 平均 +0.0%

  • 66年間の勝敗は 36勝33敗

  • 最大は+7.2%(1986)

  • 最小は-10.7%(2009)

  • 標準偏差は±3.7%

3月の相場

  • 平均 +1.0%

  • 66年間の勝敗は 42勝24敗

  • 最大は+9.6%(2000)

    • ドットコムバブル最終盤

  • 最小は-13.1%(2020)

    • コロナ直撃

  • 標準偏差は±3.7%

4月の相場

  • 平均 +1.5%

  • 66年間の勝敗は 47勝19敗

    • 勝敗は12月に次いで2番目に高い

  • 最大は+16.6%(2020)

    • コロナ後の金融緩和策

  • 最小は-9.0%(1970)

  • 標準偏差は±4.2%

5月の相場

  • 平均 +0.2%

  • 66年間の勝敗は 41勝25敗

    • セルインメイといわれるが、勝敗は実はそれほど悪くない

    • セルインメイは実際は、「夏は株式相場が盛り上がらないから、5月までに売ってどっかに言って、9月中旬から再開しよう」という、もともとはイギリスの格言

  • 最大は+9.2%(1990)

  • 最小は-8.6%(1962)

  • 標準偏差は±3.7%

6月の相場

  • 平均 ー0.0%

  • 66年間の勝敗は 34勝32敗

    • 9月に次いで勝敗が悪い

  • 最大は+6.9%(2019)

  • 最小は-8.8%(2022)

  • 標準偏差は±3.5%

    • 12月に次いで2場目にブレ幅が小さい

    • 大きく負けはしないが大きく勝ちもしない月といえる

7月の相場

  • 平均 +0.9%

  • 66年間の勝敗は 37勝29敗

  • 最大は+9.2%(2022)

  • 最小は-7.8%(2002)

  • 標準偏差は±4.0%

  • 夏の中でやや盛り返すこともある月

8月の相場

  • 平均 +0.1%

  • 66年間の勝敗は 37勝29敗

  • 最大は+11.0%(1982)

  • 最小は-14.6%(1998)

  • 標準偏差は±4.5%

9月の相場

  • 平均 -0.9%

  • 66年間の勝敗は 28勝37敗

    • 月別で見ると唯一負け越しとなる月

  • 最大は+8.7%(2010)

  • 最小は-11.9%(1974)

  • 標準偏差は±4.3%

10月の相場

  • 平均 +1.0%

  • 66年間の勝敗は 43勝23敗

  • 最大は+16.3%(1974)

  • 最小は-21.8%(1987)

  • 標準偏差は±5.7%

    • 月別で見ると最もブレ幅が大きい

    • 夏のつまずきを引きずる場合と、大きく巻き返す場合の2種類があるためと考えられる

11月の相場

  • 平均 +1.6%

    • 月別でもっとも平均リターンが高い

  • 66年間の勝敗は 45勝21敗

  • 最大は+10.2%(1962)

  • 最小は-11.4%(1973)

  • 標準偏差は±4.3%

12月の相場

  • 平均 +1.4%

  • 66年間の勝敗は 48勝18敗

    • 月別で見るともっとも勝敗がよい

  • 最大は+11.2%(1991)

  • 最小は-10.2%(2018)

  • 標準偏差は±3.4%

    • 月別で見ると最もブレ幅が小さい

  • 安定して勝ちやすい月といえるが、近年大負けする年もあるため、油断は禁物(2018年 -10.2%、2022年-6.1%

66年間の月別リターン


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