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【GW×物価高】4泊5日の旅行をコミコミで5万円で収める5つのポイント【47都道府県制覇者が思うこと】

こんにちは。
都内でひっそりと生きる専業主夫です。


GW後は納期を延長していただいていたライティングの案件を2件対応し、動画編集をしていた関係でnoteの更新が遅れてしまいました。動画は自己紹介についても兼ねていますので、良ければご覧いただけますと幸いです。



さて、今回はGWに妻と行った国内旅行についてです。ただ、訪問した場所をつらつらと書いていても芸がないと思い、違う観点で書いてみます。


それは、旅行を最小限のお金で最大限楽しむ方法です。


今は物価高やインバウンドで以前より何もかもが割高になっています。そのため、コロナ前に1万円以下で泊まれた宿が今では2~3万円することもザラにあります。当時より築年数が古くなっているにもかかわらずです。


それって、なんか悔しくないですか?


私は20代で47都道府県を制覇しましたが、普通に全国を回ろうと思うとかなりの労力と資金が必要です。そこで私が利用したのは会社の経費です。当時は全国出張のあるメーカーの営業マンだったので、給料を頂きながら、かつ、会社の経費で北は北海道から南は大分まで、30県以上に行かせてもらいました。このような経験をさせてくれた会社には今でも感謝しきれません。

出張が嫌いという人も多いと思いますが、私にとってはこれが仕事における一番のモチベーションになっていました。

ただ、出張(仕事)で行く以上は観光はあくまでもオマケです。打合せの始まる時間や、飛行機や新幹線の時間を調整し、余った時間で観光や食事を楽しんでいました。間違っても架空の打合せなどを口実にして行くことはやめましょう!立派な横領であり、最悪の場合は懲戒解雇になってしまいます。


それでは「旅行を最小限のお金で最大限楽しむ方法」について、著者が心がけている5つのポイントを解説します。「まだまだ使えるお金に余裕のない学生さん」や、「いつも旅行では行き当たりばったりで疲れて帰宅する」といった人に少しでも参考になれば幸いです。



①旅行前に予算とプランを立てること

実際に私が今回立てたプランです。事前にそれぞれかかる費用や、乗るバスの時間、宿のチェックインの時間などをまとめておくと、旅行中でも見直すことができ便利です。

今回、妻から4月の初旬頃に「今年のGWは関西で神社仏閣巡りをしたい」との申し出がありました。ちなみに昨年は新婚旅行で沖縄へ。本当は海外に行きたかったのですが、お互いに海外に行くほどの休みは取れず断念。ちなみに、妻は昨年の冬に仕事でヨーロッパに行っていました。うらやましい。。

さて、そうと決まればプランを練り始めます。まず優先すべきことは、移動手段の予約です。仕事などが忙しく、旅行の数日前から慌てて予約する方もいますが、お得に行きたいのであればやめたほうがいいです。なぜなら、早く予約すればするほど早割でお得だからです。

東海道新幹線であれば「EX早得」、飛行機なら「スペシャルセイバー(JAL)」「SUPER VALUE(ANA)」などが該当します。

EX早得21ワイド。区間の距離が長くなるほどお得に。

ただし、こういった早得は残念ながらGW、お盆、年末年始といったハイシーズンの場合には適用外なこともあります。

見落としがちな部分なので気をつけましょう。

そこで、今回はお金を抑えるためにも高速バスを利用することにしました。なお、高速バスには安い以外のメリットもありますので、詳しくは次の②で説明します。


なお、関西のどこに行くかどうかも私に一任されていましたが、今回は奈良三重にしました。関西の神社仏閣といえばやはり京都ですが、一番の理由としてはインバウンドも相まって例年以上の大混雑が見込まれること。

京都の神社仏閣を回ろうと思うとバスでの移動がメインになりますが、観光シーズンでの京都のバスの混雑具合は半端ではないです。最も混雑するのは紅葉の時期だと思いますが、途中から乗車した場合は座れることは稀で、外国人観光客のデカいバックパックに圧迫されながら乗ることになります。

2つ目の理由としては、妻が奈良公園と伊勢神宮に行ったことがなく連れて行きたかったということ。私は今回どちらも2度目ですが、行ったことがない方は奈良公園・伊勢神宮は人生で一度は行くことをおすすめします。

長くなるためこの記事では詳しくは述べませんが、どちらも貴重な経験を得ることのできる唯一無二の場所です。


「奈良公園」には数え切れないほどの鹿がいます。大好物の鹿せんべいは100円程度で購入可能です。ちなみに、鹿以上に数え切れないほどのフンが落ちています。。
伊勢神宮(内宮)の入り口。皇族のご先祖にして、日本人の総氏神である「天照大御神」は最も尊い神様と言われています。なお、神域内での写真撮影は厳禁です。


旅行の一番の目的は観光だと思いますが、プランを立てる際は絶対に行きたい観光スポットを決めて、それを軸に宿などのプランを立てると良いです。今回の旅行では奈良公園と伊勢神宮の2ヶ所を軸にすることにしました。


②移動にはなるべくお金をかけないこと

東京駅八重洲口の高速バス乗り場。羽田・成田空港に行く際も安く行けるので便利です。

私は旅行では移動にお金をかけないタイプです。そのため、北海道や九州に飛行機で行く時も基本的にLCCを使います。なぜなら、LCCと大手航空会社で機内の快適さには大きな差はなく(ビジネス・ファーストクラスなどを除く)、さらに国内旅行の場合は飛行時間は長くても片道2時間程度で、機内食などを頼むこともないからです。

なお、東京から大阪・京都に行く場合は新幹線を使います。京都は最寄りの空港が大阪の伊丹空港となり、京都の中心部まで1時間程度要することがネックです。大阪は伊丹空港から中心部までそれなりに近いのですが、LCCの発着は基本的に成田空港です。東京から成田を往復する手間を考えると、多少高くても中心部まで行ける新幹線に軍配が上がります。


今回は行き帰りともに高速バスを利用することにしました。とは言っても、私は高速バスはあまり好きではありません。なぜなら、私は過去にバスでぐっすり寝れた試しがないからです。強者は東京から青森や九州までバスで行く人もいますが、その場合10時間以上バスに乗ることになります。寝れずに10時間以上バスに乗ることはなかなかの苦行です。

私も47都道府県制覇の過程ではよく使っていましたが、あの頃はまだ20代。30代にもなると疲れが取れづらくなってくるので、寝れないことは旅行のパフォーマンスに大きく響きます。そのため、高速バスに乗る際は私は長くても8時間台で行けるところまでとしています。それ以上はいくら安くても、苦痛の方が上回ってしまいます。。
これは人によりけりですね。


そして今回の行き先は奈良と三重であり、どちらも新幹線の駅がなく、大阪や名古屋を経由することになります。そのため、まず新幹線で大阪や名古屋に向かい、そこから普通列車などで移動する必要があります。これは非常に面倒です。その点、高速バスであれば空港や新幹線の駅がない奈良や三重にも直接アクセスできます。


最後に、これは気づいていない人もいるのですが、高速(夜行)バスの隠れたメリットは、朝早く着くことで観光に多くの時間を割けること、混み出す前から行動できることです。夜行バスは基本的に朝早く到着します。今回は6時頃でしたが、駅前であればファーストフード店などがあるので、そこで軽く朝ご飯を食べたらすぐに観光に出発できます。

また、朝早い時間であれば観光客も少ないです。特に、GWのようなハイシーズンの有名な観光スポットは世界中から人が集まるので、普通に歩けなくなるほど混雑します。伊勢神宮の周辺も、近くに宿泊して9時前に向かうと、GWと言えど人はまばらで快適でした。


外宮前の参道。GWでも朝早い時間には地元の人すらほとんどいません。
内宮の「おかげ横丁」の入り口。離れる頃には普通に歩けないほどの大混雑でした。


なお、奈良では主要なお寺を巡るにあたり、こちらの「奈良・大和路2DayPass」を購入しました。


右の区間内で奈良交通バスが2日間乗り放題


こういった乗り放題パスは、多少金額が高めに設定されてあるため、乗る回数が少ない場合は逆に損になる可能性もあります。事前にある程度行きたい場所の候補を決めておき、アクセス方法やかかる料金を計算しておくことをおすすめします。神社仏閣の場合、電車では行きにくいことも多いです。

また今回は大丈夫でしたが、地方によってはICカード非対応のバスもあるため、その場合には多少高くても買う価値があると思います。毎回小銭を払うことは非常に手間ですからね。


③宿は安ければ良いというものではないこと

今回一泊目に宿泊した「町屋ゲストハウス三輪」さん。オーナー夫妻によると、築100年の古民家で元は八百屋をやられていたようです。
中は綺麗にリノベーションされており、快適に過ごすことができました。壁や床も大事ですが、特に水回りが綺麗であると印象が良いです。


宿は本当にピンキリです。1泊5万円以上の高級旅館から、ハイシーズンでも1泊5千円程度で泊まれるような宿もまだまだ見かけます。ただ、いくらかかる費用を抑えたいといっても、簡易宿泊所のように防犯面や衛生面に問題がありそうな宿や、カプセルホテルのようにゆっくりとくつろげない宿は私はいくら安くても選択肢から外しています。

これまでそういった宿に泊まったことがなく、「実際に泊まって経験や発信がしたい」という目的であればいいと思います。ただし、それはできれば一人旅の方がいいでしょう。私も若い頃の一人旅の際にはカプセルホテルやマンガ喫茶に泊まったこともありますが、今回の妻との旅行のように誰かと行く時は泊まりません。

宿に求めるものは、性別や性格によって異なります。仮にあなたが雨風がしのげれば狭くても汚くても構わないと思っていても、一緒に泊まる人はそうは思わないかもしれません。潔癖症の人は簡易宿泊所には泊まれないでしょうし、閉所恐怖症の人はカプセルホテルには泊まれないでしょう。また、女性は男性よりも防犯面や水回りの綺麗さを重視する傾向にあります。


私の失敗談をお話します。今回私たちは1泊目、上の写真にあるゲストハウスに泊まりました。ゲストハウスとは宿泊客が交流する場でもあり、食事も全員で食べたりと、普通の宿とは少し異なります。

私は初対面の人と話すことはそこまで苦ではなく、将来的にリノベ民泊を運営したいという夢があるため、オーナーから貴重なお話も聞くことができて良かったと思っていましたが、妻はそうは思わなかったようです。

妻は到着してすぐに部屋でくつろぎたかったにもかかわらず、私がついオーナーとの話で盛り上がってしまったことでまず機嫌を損ねてしまいました。また、トイレや洗面台が狭い空間での宿泊客全員での共有であるため、単身で宿泊していた中年男性が怖かったとのことでした。

私のエゴで宿を決めてしまい、一人旅の際に泊まるべきだったと反省しています(このゲストハウス自体はとても素敵ですので、奈良に行かれた際にはぜひ泊まってみてください。)


④現地でしか味わえない経験や食事にお金を使うこと

「志摩スペイン村」でのフラメンコショー。本場スペインのプロダンサーのショーを格安で見ることができます。志摩スペイン村についてはここで書くと長くなるので、個別記事で取り上げます。
2泊目に泊まった「民宿ヤマト」さんでの豪華な夕食。あらためて旅館記事で取り上げますが、夕食では伊勢えびなどの海鮮を手頃な価格でいただくことができます。
三重は海鮮だけではありません。三重を中心に展開する「一升びん」さんでは、三重が誇るブランド牛「松阪牛」の焼肉を手頃な価格で食べることができます。


私は移動にはあまりお金は使いませんが、その分現地でしか味わえない経験や食事にはお金を使います。理由は単純に、それが旅行の目的であるからです。移動においても、今後リニアモーターカーが開通すれば必ず1回は乗るでしょう。ただ、だからといって大阪や名古屋に行くたびに毎回乗ることはありません。経験の対価として、お金を払っているからです。

つい最近もXで「旅行に行ってまでチェーン店に入る男は頭がおかしい」といった女性のツイートが炎上していました。男に限定している点が男女対立を煽るインプレッション稼ぎかと思われますが、頭がおかしいとは思わないにしても私もこれにはおおむね同意です。

一人旅なら何を食べようと自由だと思います。ただ、パートナーや大事な人と行く旅行では私は現地でしか食べられないものを食べます。もちろん、朝昼晩毎食食べるわけではなく、コンビニのおにぎりで軽く済ませることもありますが、旅行で毎食コンビニやチェーン店で済ませるくらいなら、旅行に行かなくてもいいのでは?と私は思います。パートナーも含め、「食事」という行為自体に魅力を感じない人であれば別にいいと思いますけどね。


⑤高いお金を払えば満足感や優越感を得られると思わないこと

とあるファーストクラス 出所:Wikipedia
とある高級旅館 出所:Precious.jp


ファーストクラスに、1泊5万円以上の高級旅館。一度は経験してみたいですよね。私だってそうです。ただし、気をつけてください。「価格が高いから価値がある」という思考は危険です。これは今回の記事で私が一番伝えたかったことでもあります。

ハイブランド品、高級車、高級不動産。。どれも価格が高いモノの代名詞ですが、価格が高いから価値も高いのでしょうか?

もし、あなた自身が使い切れないほどお金が有り余っていたり、価値や相場を熟知した上で買うのであれば購入すべきでしょう。ただ、誰かに自慢したいといった見栄のために、無理して買っている場合はやめたほうがいいと思います。

現在、物価高により食料品や日用品も含め、全てのモノの値段が上がっています。そして、今挙げたものについては特に顕著です。モノの値段は需要と供給によって大きく変わります。最初に挙げた旅館もそうですが、コロナ禍の前と後で同じ宿でも倍近くの価格差があります。


私はかつて不動産の営業マンだったのですが、不動産の相場は重要と供給で大きく変わります。日銀は今年中にさらに追加の利上げに踏み切るでしょう。固定金利は今年に入り少しずつ上昇しています。多くの方が組んでいるであろう変動金利の上昇も間もなくでしょう。

そうするとどうなるか?ローンを払えなくなり、泣く泣く家を売却をしなければならないケースが増えてきます。

なお、私が営業マン時代に扱っていたのは、離婚や破産や詐欺により売却せざるをえなくなった不動産です。参考までに、以下はどちらも私が過去に担当させていただいた例です。

・とある30代夫婦の例
→関東圏某所に新築で戸建てを購入。自分の年収では支払いが厳しく、身の丈に合わない価格帯の物件をペアローンで購入。購入後すぐに離婚してしまって売却することになったが、新築(割高)で購入していることから、抵当権を抹消できるほどの価格では買い手が見つからない。

・とある20代女性の例
→不動産投資に興味を持ち、友人から投資用マンションを扱う不動産会社を紹介される。ただ、フラット35を悪用したいわゆる「スルガスキーム」を用いる悪徳会社であった。当時は公務員であったことから融資が下り、都内に5千万円の投資用マンションを2件、計1億円を35年のフルローンで組む。借主が退去し、家賃でローンを返済できない場合は即赤字に転落する。

詳しくはまた不動産関連の記事で触れますが、どちらも買主を探すのは本当に苦労しました。最終的には見つけることはできましたが、どちらの物件の買主も中国人でした。


そして今や中国の不動産バブルは崩壊。今後は中国人が購入してくれるというケースも減っていくでしょう。最近ではドイツも中国に続いています。


これがアメリカに波及した場合は、日本も影響を免れません。実際にアメリカはインフレにより、貧困層はシェアハウスにも住めなくなっています。現在、株価も不動産価格も高値圏にあります。平成初期のバブル崩壊や、リーマンショックのような大暴落の再来はもうまもなくかもしれません。。


平成初期のバブルやリーマンショックで被害を受けた方の多くは、見栄のため、欲のため、身の丈以上に不動産や株を買い漁っていました。バブル景気やリーマンショックでも身の丈に合った生活をして、変わらずにコツコツと貯金していた方においては被害は少なかったはずです。

話が少し脱線しましたが、株価も不動産価格もいつ大暴落してもおかしくない局面です。バブル崩壊で何もかも失っても金銭感覚はなかなか戻りません。モノの真の価値を理解し、最悪の事態を想定した運用を心がけることをおすすめします。


それでは、今回はこちらで失礼します。

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