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豊かさを 円(YEN)ではなく,年(NEN)で測ろう

豊かさの指標として、代表的なのは、やはり「貯金額」でしょう。
つまり、いくら持っているか、です。

ただ、今、いっときお金持ちであっても、金使いが荒ければ、すぐになくなってしまいますよね。

そこで、こういう考え方があります。

その家庭の年間支出で、貯金額を割ります。
これにより、「仮に、今、仕事を辞めたとして、あと何年 持つか」が求められます。

これが、すごい資産家などだと、
"数十年"にもなり、自分の平均余命を超えられたりします。
いわゆるこれが「人生あがり」の状態になるわけです。

例えば、
2,000万円の資産で、年間支出が200万円とすると、2,000/200=10年です。

これに対して、
3,000万円を所有していても、年間支出1,000万円とすると、
3,000/1,000=3年しか持たない、ということになります。

この状況では、油断せず、
稼ぐためにずっと走り続けないとならないということになるわけで、
先ほどのケースと比べて貯金額は多くても、ゆとりはないわけです。

もしここで、
年間支出を適正化し400万円とした場合は、
3,000/400=7.5年
となります。

さらに、継続性のあるマネーマシンにより年間250万円を稼ぐことができたらその分が相殺されますので、
実質の年間支出は、400-250=150となり、
3,000/150=20年
となります。

だいぶ伸びましたね。

資産額3,000万円に対して、年間250万円のキャッシュインでは、なんとなくそれほど大きくないような印象ですが、
実は、「7.5年」が「20年」に伸長しているので、かなりの効果です。

・・・

さてここまでで、お気づきの方も多いと思います。

分子を小さくすることが有効ですが、
突き詰めても節約には限度があり、支出を0にはできないということ。

そして、もう一つは、
マネーマシンがあったとして、
仮に、[年間支出]≦[マネーマシンの年間利益]なら、
資産額によらず、年数は「無限」となることを

これはこれで「人生あがり」の状態です。

さらに、こうなれば、
いくら持っているのか、は大した問題ではなくなります

「億り人」を達成してFIRE、など、確かに素晴らしい響きではありますが、貯金額ではなく、マネーマシンの年間利益と、生活の年間支出のバランスで見ると、貯金額に依らずFIRE達成となります。残り年数が「無限」になるのですから。

まとめると、
豊かで余裕があるかどうかは、貯金額(円)ではなく、あと何年持つのか、何年分の生活が回るのか、を見るとよい。

その年数を少しずつ伸ばしていくことをインジケーターとして戦略を練ることが有効である。

さらに、年間支出を超えるマネーマシンが作れれば、億り人になる必要なく、FIREできる。
ということです。

発想の転換のヒントになれば、幸いです。

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