Don't think.Feel!
どうも、こんにちは。伊織です。
まず、めっちゃ今更なんですが、11月の天の原演劇工房の公演、応援やご支援ありがとうございました。
人の力、マンパワーってヤツを初めてダイレクトに感じる事が出来た公演でした。チャレンジはまだ始まったばかりです。
公演が終わってから、私は再びベラ・レーヌ・システムの現場に入りました。ツイッターで散々つぶやいてますが。
自分にとって大きな支えになりうるものを、復習も含めてもっと深くインプットしたいと思ったからです。
ベラシステムの発祥の事なんかをちょっと語ります。伝え聞いた話なので、実際の史実とは若干異なる部分もあるかと思います。
ベラ・レーヌ・システムの開発者であるベラ・レーヌ女史は旧ソビエト連邦の生まれです。今のロシアですね。そしてベラは世界的に有名な表現のメソッドである「スタニスラフスキーシステム」を学びます。聞いた事ぐらいならあるって人もいるかもしれませんね。それぐらい世界中に広まったものです。
その後、当時のソビエトの社会情勢と言いますか、そういう事情があり、ベラはフランスに亡命します。
役者や演出家、ダンサーとして活動する傍ら、ベラはスタニスラフスキーシステムをもっと易しく分かりやすい方法で伝える術はないかと考え抜き、スタニスラフスキーシステムをアップデートするような形でベラ・レーヌ・システムを生み出したのです。
一般的にやや難解であるとされていたスタニスラフスキーシステムの奥義を、ベラは自分なりの形で多くの表現者に伝えていきました。
今、私がアシスタントとして参加しているベラシステムの現場は、ベラ・レーヌ本人からフランスで教えを受けた正真正銘の直弟子である中村まり子先生が開いたものです。
ベラ亡き後も、ベラの右腕と言われた演出家のニコラ・バタイユと長年に渡りシステムを研究し、熟知した数少ない日本人の女優、演出家、脚本家、翻訳家です。
ちなみに彼女は私の敬愛する文豪・三島由紀夫の弟子でもあります。
そんな生けるレジェンドがひっそりと日本にいるのです。
私は生けるレジェンドである彼女がこの世からいなくなる前に、彼女が持つ三島由紀夫イズムやベラシステムの全てを盗むつもりです。
最近の私はそんな日々を過ごしています。
それでは、また。
2019.12.7 林伊織
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