CASEに関わる最新海外動向 (2022年1月)

2022年1月11日~2022年2月8日

この期間の重要な動向

■ 2021年、欧州では新車販売台数に占めるEVの割合が20% (230万台)に達し、既に変曲点を超えた。

 ✔ 中国で15% (330万台)、北米は8%を下回っているが成長を続けており、今年の各社からの新車EV投入により、米国も10%の変曲点を超える可能性がある。

■ GM、Ford、Baidu等、EV化の為に巨額の追加投資を行っており、その重要な目的の一つがハイテク人材の確保になっている。

 ✔ バッテリー電気化学、人工知能、EVソフトウェア、高度自動走行、スマートコックピット、スマートマニュファクチャリング等。(日本の雇用流動性の低さが気になる)

■ 中国の部品サプライヤーがTeslaの巨大金属鋳造機パートナーから、更に大きい超巨大金属鋳造機を発注。(中国自動車メーカーが利用する可能性が示唆される)

 ✔ スマートマニュファクチャリングから巨大鋳造機まで、製造の在り方に大きな革新がみられる。

■ ADAS/自動運転機能の為に、LiDARを搭載する自動車メーカーが増えている。

 ✔ 1月時点で17社が21モデルに搭載(予定を含む)。

■ 充電インフラの規模が拡大するにつれ限界利益がプラスに転ずる可能性が見え始め、自動車メーカー、石油企業、電力会社から新たな事業機会として検討される傾向がある。

■ 中国ではEVのバッテリー交換事業が拡大しており、CATLも参入。今後、各社のEV設計や事業形態に影響する可能性もあり得る。

■ 欧米では、再生可能エネルギーの導入と、グリッド用バッテリー蓄電設備の構築が拡大している。

■ BentleyもLamborghiniも内燃機関をやめ、今後BEV化を進める。

以下詳細です。

◎◎◎ 米国の動向 ◎◎◎

バイデン大統領がTeslaを認めようとしないのは、Elon Musk CEOが自動車労働者の組合に反対していることが根底にある 

 ◇ バイデン大統領は「GMやFordのような企業は、かつてないほど多くのEVをここアメリカで製造している」と述べ、明らかにTeslaを無視してきた。
 ◇ バイデン大統領は、Musk氏が住んでいるテキサス州では勝てないが、FordやGMの本拠地であるミシガン州では、今後の中間選挙でも2024年の選挙でも、UAWの支持が居り民主党勝利の鍵となる。
 ◇ 但し、伝統的なデトロイトの自動車メーカーは、半導体のサプライチェーンをどのように管理すればよいか、まだ学んでいる段階であり、商務省はElon Musk CEOに半導体に関する相談をする。

◎◎◎ 欧州の動向 ◎◎◎

★ 新車販売台数に占めるEVの割合は、中国、欧州ともに2019年末で約4%だった。2021年には中国で15% (330万台)、欧州では20% (230万台)に達し、変曲点を迎えた 

 ◇ 北米は8%を下回っているが成長を続けている。韓国は第3四半期に10%を超えた。

◎◎◎ 中国の動向 ◎◎◎

★ 中国にはEVを製造する企業はまだ数百社あり、消費者にとっては購入が地雷のようなものになっており、政府規制当局が消費者を守るEVの規定をいくつか定めている 

 ◇ バッテリー回収の方法、データレコーダー装着義務、EVに欠陥がある場合の返品・部品交換の権利など。

★ Audiは中国での排出を削減するために、自らグリーンエネルギー投資を検討 

 ◇ EVのバッテリーの製造や充電に化石燃料を使用していると、EVの排出ガス対策のメリットがなくなってしまう。Audiは、中国のいくつかの地域で、自らグリーンエネルギーに投資する可能性がある。

◎◎◎ 台湾の動向 ◎◎◎

★ EVシフトに伴い、世界的な自動車のエコ化・スマート化の推進で、自動車メーカーが必要とする電子部品の数は増加し台湾企業に大きな事業機会を提供する 

◎◎◎ 日本の動向 ◎◎◎

★ 2021年の輸入EVの新規登録台数は8,610台と昨年の約3倍になり、自動車販売全体が停滞している日本において、市場は小さいながらもEVの顕著な変化を見せている 

★ Hyundaiは「Ioniq 5」のオンライン販売のみので日本の自動車市場に再参入し、今年発売されるトヨタの「bZ4X」と日産の「Ariya」と対決する 

毛沢東氏が好んだ第一汽車の‘紅旗’がEVで日本に進出 

◎◎◎ EVの動向 (Tesla) ◎◎◎

★ Teslaが新型バッテリーセル4680の生産に乗り出したことは、垂直統合がTeslaの全体的な戦略にとっていかに重要であるかを示している 

 ◇ 新型バッテリー4680でバッテリーセルのサプライチェイン管理を強化できる

★ FSD Betaソフトのアップデート (10.10)で、「ローリングストップ」を削除し、いくつ9かのエッジケースを含む対応を改善した 

 ◇ 一度導入した「ローリングストップ」を削除したのには、自動運転開発上重要な意味がある。

★ より一層回生エネルギーを活用して高効率化するAutopilotソフトをリリース 

 ◇ 今回Autopilotは、低速時の回生ブレーキをより多く使用するようになり、より高い効率と、特にStop & Goの多い交通状況での運転体験を改善。

★ 「Cybertruck、Semi、Roadsterを来年に生産できるようにするために、今年はエンジニアリングと工具の作業を行う」、として新車種の出荷時期を延期し、株価が下がった 

★ Elon MuskはTeslaが2022年はOptimus人型ロボットの開発のプライオリティを上げるという 

 ◇ Optimusは労働力不足解消に役立ち、最初に使われるのはTesla自社工場。今年は新車投入よりも生産規模の拡大に注力するという主張と合致。

★ 2021年第4四半期の業績報告で、ギガファクトリーテキサスでModel Yの生産を2021年遅くに開始したことを確認、現在最終承認作業中 

★ Model Yの売れ筋ランクがあがっており、今年80万台近く売れ、EVが世界で最も売れている車のトップ5に入る可能性がある 

★ 米国ではTeslaの自動車工場が最も生産規模が大きい 

 ◇ 2021年、カリフォルニア州フリーモントのTesla工場は週に平均8,550台の自動車を生産。トヨタのケンタッキー州ジョージタウン工場(週8,427台)、BMWのサウスカロライナ州スパータンバーグ工場(週8,343台)、Fordのミシガン州ディアボーン工場(週5,564台)よりも多い。
 ◇ 上海工場は週1万台規模になっている。

◎◎◎ EVの動向 (VW/Audi/Porsche/Bentley/Lamborghini) ◎◎◎

★ VWは2021年にBEVとp-HEVを369,000台販売した。その内、BEVは2020年の134,000台から263,000台へとほぼ倍増した 

★ VWは自動運転ソフトでBoschと組みTeslaを追う 

 ◇ センサーと人工知能技術を使ってリアルタイムの交通データを収集・分析し、ソフトウェアの開発プロセスに活用する。
 ◇ 当面、都市部や高速道路でのハンズフリー走行のレベル2およびレベル3を開発するが、レベル4の実現も共同で目標とスケジュールを検討しているという。

★ VWグループは24M Technologies の株を25%取得 

 ◇ QuantumScapeのような個体バッテリー新興企業への投資を含め、EV関連事業を段階的に拡大している。
 ◇ 24M Technologiesは、電池製造プロセスを改善し、資本コストと運用コストを大幅に削減できるセミソリッド・プラットフォーム(ドライコーティング)技術を提供する。

★ Bentley (VWの子会社) は ‘Beyond100’という継続可能戦略を発表し、$3.4Bを投資し2025年から毎年BEVを出し2030年までに100% BEVとなる 

★ Lamborghini (VWの子会社) は今年で内燃機関のみのクルマは止め、当面HEV/p-HEVに焦点を当て、2028年頃にBEVを出す 

◎◎◎ EVの動向 (Mercedes-Benz) ◎◎◎

★ 個体電池の開発に賭けている 

 ◇ 先月、「電気モーター、バッテリー、パワーエレクトロニクスのシステム全体を可能な限り自社でコントロールしたいと考えており、2024年からEVドライブトレインを内製化する」と発表したが、更に個体電池のProLogiumとFactorial Energyに投資している

 ★ DaimlerはMercedes-Benzと企業名変更にあたり、テックで評価を高めようとしている 

 ◇ Daimlerは新技術に何十億もの投資をしている中で、収益を上げることを目的に自動運転機能を備えたハイエンドモデルに注力するリストラを指揮している。

将来の自動運転車に利用するため、LiDARメーカーLuminarの株($20M相当)を取得 

 ◇ 2023年モデルのSクラスとEQSセダンに、レベル3の自動運転を可能にする先進運転支援システム「ドライブパイロット」を搭載すると発表。ドイツでレベル3の承認を得ている。

◎◎◎ EVの動向 (BMW) ◎◎◎

★ BMWグループ全体では、2021年、BEVの販売台数が133%以上増加し103,855台となった 

◎◎◎ EVの動向 (GM) ◎◎◎

★ $35Bを投じるEV化計画を推進するため、昨年10,000人、今年8,000人のテック系人材を採用 

★ $4Bでミシガン州オリオンタウンシップにある組立工場をEV生産用に改造、$2.6Bでミシガン州ランシングに50GWhのUltiumバッテリーセル工場を新設し、この工場は2025年までにEVの生産能力を100万台以上に引き上げるバッテリー生産を行う計画 

★ Chevy Boltはディスコンが確実になってきている 

 ◇ 現在Boltを作っているオリオンタウンシップの組立工場を、新型Chevy Silverado EVや次期GMC Sierra EVのようなUltiumプラットフォームのEVピックアップトラックの生産に転換する。
 ◇ Chevy Boltに搭載されているLGバッテリーは、GMの最新のEVプラットフォームであるUltiumとは全く異なり、Chevy Boltの生産を増やす意義はない。

◎◎◎ EVの動向 (Ford) ◎◎◎

★ FordはEVシフトのため、既に2025年までに投資を約束している$30Bに加え、今後5年から10年の間にさらに$20Bを追加 

 ◇ 新しい計画では、バッテリー電気化学、人工知能、EVソフトウェアなど、比較的新しい分野を専門とするエンジニアを多数採用し、組織を見直すことも想定している。

★ 部品不足で利益がアナリストの予測を下回り、株価が下がった 

 ◇ 昨年、フォードの株価は136%上昇し、同社は自動車業界でトップの利益を上げ、最近も積極的なEV化で株価を上げていた。

Fordは利益拡大の為に自動車の設計と製造の方法を大きく変え、Mustang Mach-Eをランニング・チェンジする 

 ◇ このアプローチは、(Teslaの様に)今後自動車の設計と製造の方法を大きく変える可能性がある。

★ FordのCEOは勝手に値上げするディーラには新車の割当を絞ると言う 

 ◇ Fordの場合、米国で約10%のディーラーが、半導体不足による在庫の減少を利用して、希望小売価格を上回る価格で販売していた。

◎◎◎ EVの動向 (Stellantis) ◎◎◎

★ 2021年にStellantisの株価が60%以上上昇し、同時期に27%上昇したTeslaの株価上昇率を上回った 

 ◇ 今後Stellantisは、FCAとPSAのブランドラインアップからChrysler、Jeep、Dodge、Ram、Fiat、Abarth、Alfa Romeo、Lancia、Maserati、Opel、Vauxhall(英国内)、Peugeot、Citroën、DS AutomobileのEVを出し続ける必要がある。

★ Stellantisの次期Fiat Pandaは急成長するEV市場のボトムエンドをターゲットに、最も手頃なEVを目指し、500eより安く設定 

◎◎◎ EVの動向 (Rivian) ◎◎◎

★ Rivianが$5Bを投じた2000万平方ftのジョージア工場にはビルやテストトラック、アドベンチャーコースなどがあり、現在イリノイ州ノーマルにある工場の5倍以上の広さ 

 ◇ 建設開始が2022年夏で2024年にEV生産開始予定。操業開始後は年間最大40万台の生産が可能

◎◎◎ EVの動向 (中国系) ◎◎◎

★ BaiduはJIDUという名のEVロボカーをGeelyと共同で2023年に出荷するために、シリーズAで$400Mを集めた 

 ◇ JIDUは自動運転や人間と機械の相互作用の技術を普及させるためにBaiduグループが2021年3月、$300Mのスタートアップ資金で設立。
 ◇ 今回の$400Mの資金調達は、BaiduグループとGeelyグループが主導。
 ◇ $400Mで、まずJIDUは研究開発チームを拡大し、高度な自動走行、スマートコックピット、スマートマニュファクチャリングの専門家を採用。

★ 中国の部品サプライヤーがTeslaの巨大金属鋳造機パートナーから超巨大金属鋳造機を発注 

 ◇ NIOやXPengに部品を供給しているGuangdong Hongtu Technology(GHT)は、TeslaへのサプライヤーであるLK Technologyの協力を得て、12,000トンの金属鋳造機の開発に着手することを発表。
 ◇ Teslaが利用する金属鋳造機は6000トン。

★ BYDはV2G機能を持ち、形もユニークなEVスクールバスを米国に導入 

◎◎◎ EVの動向 (韓国系) ◎◎◎

★ Kiaは米国で税額控除後$33,400となる2022 EV6の価格を発表。77.4kWh搭載の後輪駆動で約500Km走る。米国では2022年後半に発売開始予定 

★ GeelyとRenaultは共同で、輸出も見据え韓国市場に参入し、Geely の「モジュラー・ビークル・プラットフォーム」ベースのBEVを、釜山にあるRenault-Samsung工場で2024年の生産開始予定 

◎◎◎ EVの動向 (日系) ◎◎◎

★ 日産は今後5年間での3兆円投資と、レトロなMicra (マーチ) EVの欧州 Renault工場での生産を予告した 

 ◇ 2030年へのロードマップとして、BEVとコネクテッドモビリティに焦点を当てる。
 ◇ 2030年までに世界で220GWhの生産能力を確保。
 日産は全固体バッテリーの開発、Renaultは、電気・電子系統を集中管理する共通アーキテクチャーの開発を主導。

★ 三菱自動車はiMiEVの軽EVコンセプトX StyleとB-Leisure Styleを発表 

★ スバルはヤマハが開発した800kW(1,073ps)の電気モーターを搭載したSTI E-RA EVレースカーを東京オートサロンで発表 

◎◎◎ EVの動向 (大型トラック) ◎◎◎

 ★ Volvoトラックはより大きなバッテリー、航続距離、コンフィギュレーションを持つ第二世代VNR Electricを発表 

 ◇ 今回の変更点の多くは、Volvoが開発したバッテリー技術の向上によるもの。

◎◎◎ EVの動向 (その他) ◎◎◎

 ★ IEAによると、EVの販売台数(とシェア)は300万台 (4.1%)、2021年に660万台(8.6%)と2倍以上に増加 

★ 高齢な米国人はEVを伝統的自動車メーカーから購入したいと考える傾向がある 

★ 米国の購買者は自動車メーカーがソフトウエアで売上を稼ぐことに反発している 

★ EVユーザとして米国大企業ユーザがEVに求めるのは、(p-HEVやFCVでなく)BEV、セダン、最小走行レンジ275マイル、路上充電 

★ Smart (MercedesとGeelyの合弁) がSmartをBEVで復活させるために、$1Bの投資を求めている 

★ スウェーデンとケニアに拠点を持つOpibusはアフリカで設計・製造された最初のEVバスを公開、年内に10台作成し、2023年に量産化する計画 

◎◎◎ バッテリーの動向 ◎◎◎

★ CATLは5年連続で世界最大のEVバッテリーメーカーになった 

★ パナソニックは、800億円を投資し、Tesla向け4680バッテリーの試験生産を和歌山県で開始、10GWh規模の量産ラインも設置する計画 

 ◇ 国内であれば、ベテラン技術者を派遣して機械を微調整することも容易

★ Quantumscapeは連続400回15分間の急速充電が可能な個体電池を実現、データを公表 

★ リチュウム価格が400%も増加し、鉱山株が急上昇している

◎◎◎ 充電インフラの動向 ◎◎◎

★ 欧州では2035年までに6500万のEVチャージャーが必要 

 ◇ 送電網の負荷の増加にも対応しなければならない。太陽光発電や充電ステーション向けに莫大なエネルギー貯蔵システムが必要になる。

★ 米国ではEV充電ポート数がもうすぐガソリンスタンド数を抜くがまだ足りない 

 ◇ 2021年、米国には約108,000の公共充電ポートがあった。これは、米国のガソリンスタンド数、推定11万1,000〜15万箇所とほぼ同じ。(注: ポート数であり充電スタンド数ではない)
 ◇ DoEによると、EVと充電スタンド数の理想的な比率は、EV1,000台に対し、レベル2充電ポートが40個、DCFC(直流急速充電器)が3.4個とされている。

★ 電力会社にとってEV充電インフラが事業機会となる 

 ◇ 再生可能エネルギーには初期のインフラ投資が必要だが、いったん確立されると、需要の増加と導入規模の拡大に伴い、再生可能エネルギーの価格は低下する。
 ◇ スマートEVの充電やデマンドレスポンス等、より統合されたサービスによって増加する電力需要をより適切に管理できるようになる。

★ 自動車メーカーはよりEVに対する大きな信用を獲得する為に、充電ネットワークを構築する 

 ◇ 自動車メーカーも、充電ネットワークが自動車の販売という使命にとって非常に重要であり、最近では、新たなビジネスチャンスとして認識し、充電ネットワークを拡大している。

★ BPはガソリン給油よりもEVチャージャーの方が利益が出る様になると見ている 

 ◇ BPの最新の数字によると、英国に拠点を置く急速充電ステーション「BP pulse」は、限界利益ベースで、ガソリン給油の収益レベルに近づいており、2025年までに利益を上げる事ができると予測している。

★ 中国ではEVのバッテリー交換事業が拡大している 

 ◇ 中国のEV所有者の多くはアパートに住んでおり、自宅での充電ができない。人口密度が高く、国土が広大なため、バッテリー交換の魅力も高まっている。

★ CATLはバッテリー交換ブランドEVOGOとチョコレートにインスパイアされたバッテリーブロックを発表 

◎◎◎ MaaSの動向 ◎◎◎

 (顧客間)ピアツーピア・カーシェアリング企業のTuroがIPOを申請し、$100Mを目指している 

 ◇ ニューヨーク州では、ピアツーピアのカーシェアリングを合法化する法案が可決され、2022年後半に施行される予定。

◎◎◎ ADAS/自動運転の動向 ◎◎◎

★ 1月現在、世界の自動車メーカー17社が、安全機能、自動運転機能の為に、LiDARを搭載した乗用車21モデルを発表 

 ◇ 現在、世界には150社以上のライダーメーカーがあり、Velodyne、Luminar、Innovizなどが上場している。

★ 米国鉄道会社Union PacificはTuSimpleの完全自動運転トラックの最初の顧客になり、ドライバーなしでハブ間とラストワンマイルで貨物を運ぶ 

★ Nuroは前方外部エアバック付きの第三世代の自動運転デリバリーカーを公開。製造をBYDが支援する 

★ イングランド・ウェールズ法委員会とスコットランド法委員会は、自動運転車の運転席に座っている人が、スピード違反や赤信号無視など「何かあっても」起訴されないよう法改正を求めた 

◎◎◎ カーボンニュートラルへの動向 ◎◎◎

★ 米国エネルギー省(DOE)は、大容量の送電線を新規および改良して開発する「Better Grid Initiative」を立ち上げた。米国送電網の大アップグレードが開始される 

 ◇ 超党派インフラストラクチャー法と地域社会との連携により、米国の送電網をアップグレードし、より多くの米国人をクリーンな電力とブロードバンドを接続し、クリーンエネルギーを最も必要とされる場所に確実に供給し雇用を促進する。

★ 欧州最大のグリッド用バッテリー蓄電設備がスコットランドに設置される 

 ◇ バッテリー蓄電設備は2か所にあり、それぞれ400MW/800MWhで計1.6GWhのエネルギー貯蔵能力を備える。

★ New York Bight地域で広大な480,000 エーカーの沿岸に洋上風力建設のオークションが始まるが、地元住民や環境グループが、海洋エネルギー管理局の決定の取り消しを求めて提訴している 

★ EIAは、水力発電を除く米国のクリーンエネルギーの発電量シェアを、2021年の13%から2023年には17%に拡大、天然ガスは2020年の39%から2021年の37%に減少、石炭は2014年以来初めて上昇し昨年は平均23%となったが、石炭の割合は2023年までに23%から22%に減少し、その後も減少と予測 

◎◎◎ 半導体の動向 ◎◎◎

★ Geelyと半導体製造会社を設立したFoxconnは、Stellantisと提携し2025年に発売予定のコネクテッドEV用のチップを設計している 

◎◎◎ その他 ◎◎◎

★ 米国政府のデータによると、10万台当たり、Hybridとガソリン車の火災件数は5004件に対して、EVは25件で圧倒的に少ない 

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