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みんな「転生」したがり過ぎじゃない?

最初、「転生したらスライムだった件」というアニメのタイトルをなにかで見たときは、ふーん、なるほどねって感じだったんですよ。

そこから「転生したら島耕作だった」っていうスピンオフの話を聞いたり、とある小説投稿サイトを覗いたら、「異世界転生もの」っていうジャンルができあがっている、どころかもう、そればっかりだったりして、ほほぅ、と思ってたわけです。

そしたら最近、ついに、ですね、いつも利用する恵比寿駅の壁にどどーんと大きなポスターが貼られてて。

そこには「無職転生」っていう、新作アニメのタイトルが書かれていて。無職ですよ。転生ですよ。

コピーもかっこよくて、「異世界行ったら本気出す。」とか「あこがれの人生やり直しファンタジー」とか。

おお・・・。きてるな、これは、と。

そんなにみんな、転生したいの? とびっくりしたわけです。そんなにみんな、現世が辛いの?、病んでるの? と。

頼まれてもないのに、勝手に心配になってしまったわけです笑

そんなに詳しくはないんですが、昔は「うる星やつら」とか、平凡な男性主人公の前に女の子が突然現れる、っていうお話は多くて、それが「ご都合主義」とか「今の男は受け身すぎる」とか、白い目で見られたり。

そのいっぽうで、受け身で運命が変わるのを待つとか、「ある日突然、この人のおかげで人生が変わる」とか、そういう妄想って、女子の世界で根強いものだったよなあ、とも。

白馬の王子様幻想とか、シンデレラ幻想とか。それって、女性の生き方が限定されていた大昔の話のような、いやだからこそ、現代でも根深いというか。

まあ、ファンタジーの設定に、いちいち目くじら立ててもしかたないんですけど、そこには時代の空気があるはずで。そういうの考えるの好きなんです。

「ロード・オブ・ザ・リング」や「ハリー・ポッター」が大ヒットしたときには、「暗い世相のときは人々は現実逃避したいからファンタジーが流行る」などと、出版界隈では言われたものです。

というわけで、そのへんをあれこれと考察してみた記事を、ヤフーニュース個人に書いたので、よろしければ。

つい、手癖で、マーケティング的なオチをつけてしまったのですが、もう少し分析できる深いテーマなのでは、とも直感しているのですが、どうでしょうね?

アニメ界の「転生ブーム」は、年齢の壁・ジェンダーの垣根を越えるか。
https://news.yahoo.co.jp/byline/iotatatsunari/20190326-00119690/

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