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人づきあいコラム:久しぶりに会った。名前を思い出せない。で、あっちは覚えてる。ピーンチ。

新部署への配属や歓送迎会など、なにかと人と会う機会の多いこの季節です。一度にたくさんの人と会うと、どうしても顔と名前を覚えきれない……ということはよくありますよね。

僕自身、仕事柄たくさんの人に会うのですが、正直全員の名前をきちんと覚えているわけではありません。

例えば、パーティなど様々な人が集まる場では、「顔は覚えているけれど名前が思い出せない……」という相手が何人かいます。

先日出席した、媒体のパーティでも、

「ああ! 五百田さんじゃないですか! お久しぶりです!」
「あ、どうも〜(誰だっけ……)」

そう、一番困るのが、相手が一方的にこちらの名前を覚えていた場合。五百田という比較的珍しい苗字だと、相手の印象にも残りやすいらしく、こういう場面によく出くわします。

お互いに名前を忘れていた場合ならば、「えーと、前お会いしましたよね」「そうですよね!すみません名前が…」「あ、私も出てこなくて、あはは」などと笑いながら再度自己紹介する流れになります。

これならばお互いさまなので問題ないのですが、一方的に名前を覚えられているとなると、自分だけ名前を忘れてしまっているため気まずい空気に……。どこの誰かも思い出せないとなると何を話したらいいのかもわからなくなります。

そんな時、これまでの人生経験を踏まえて、色々な解決案が頭の中を駆け巡ります。

名前呼ばずに切り抜ける。→しかしソワソワしている素振りを見抜かれたらどうしよう。


他の人がその人の名前を呼ぶのを待つ。→しかしなかなかうまいこと呼びかけるような人はいない。

聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。いっそ聞いてしまう。→だけどできることならやっぱり一時の恥もかきたくないし、相手も気を悪くするだろう……。

故・田中角栄は、相手の名前を覚えていない時には「君、名前は?」と尋ね、相手が「覚えられてないのか」という失意を隠しながら苗字を答えると「いやいや、下の名前だよ」と言って、“苗字は当然覚えていたよプレイ”をしていた、というのはあまりにも有名なエピソードです。

しかしこれも、田中角栄ほどの大物だから使える技。そもそも「下の名前を聞くつもりだった」というのもよく考えれば不自然です。

相手の名前が思い出せない時の、何か有効打はないものか。そんなとき、ある友人から「私はいつもこう言ってます」とある“キラーワード”を教えてもらいました。

そのフレーズには、人づきあいについて四六時中考えている僕ですら、「ほほう!」とうなり、「それはいいね!」と膝を打ったのです。

それは

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