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Apple Musicという桃源郷2

僕には、言語化出来ることとできないことが混在してはいるものの、明確に自身の心に引っかかる、「好みの音楽」というものが存在します。これらの嗜好は今まで生きてきた中で培われてきたものもあるかもしれないけれど、その一方で、幼少期というかなり早い段階で固まっていた気もする。というのは、これまでさまざまな音楽に触れてきたつもりではいますが、幼少の時から好きな曲の雰囲気や曲調だったりは今も変わらず好きで、その方向性は今も何も変わっていない気がするから。もともと自身に埋め込まれていた音楽的嗜好の基盤の上で、今もずっと新しい音と出会えることを楽しみにしているという感覚があります。

そんな僕が音楽を聴き始めた頃から持ち続けていた根源的欲求は、「僕が好きな曲調の音楽にひとつでも多く出会いたい」というものでした。どうしたらそれが実現出来るのか、当時中学生だった自分はずっと考えていたんだと思う。

昨日の投稿に書いたように、いちアーティストのフルアルバムを3,000円出して購入したところで、自身の好みに合うであろう音楽に巡り会える可能性はせいぜい1-2曲。いや、巡り会えればまだ幸運な方で、1曲もピンとこなかったなんてこともあり得る。これではとてもとてもお金が足りない。

そこで次に考えたのは、「コンピレーション・アルバム」を買うことでした。多くのアーティストが曲を持ち寄って構成されるアルバム。洋楽の雰囲気も好きだった僕は、良さそうな雰囲気を醸しているジャケットの“3枚組・30-40曲入り・2,800円(おトク!)”みたいな輸入盤コンピレーション・アルバムを買って、自分の好きな曲はないかとザッピング(= ざっと聞き流していくこと)をしていたことを思い出す。それでもやはり、いちかばちかのギャンブル的な買い物になってしまっていたことに変わりはありません。大抵、そのようなコンピレーション・アルバムからお気に入りの曲が見つかることはなかった。このあと、TSUTAYAなどのレンタルCDショップの隆盛によって環境はだいぶマシにはなりましたが、とにかく、好きな音楽を見つけるためにかかるコストは甚大なものだったのです。

「じゃあ、無料のラジオは?」という声が聴こえてきそうです。実際、僕もラジオは大好きでよく聴いていました。ただこれも自身の音楽的嗜好が原因で、好きな音楽と出会うためにあまり効果的な場とは言えませんでした。というのは、自分が好きな音楽というのはどうやら(残念ながら)ヒットチャートの上位にくるような楽曲ではなく、また、ひとつのジャンルでくくれるようなものでもなかったのです。ラジオで繰り返し流されるのは、大抵その時のヒットソングであったり、プッシュされている新人アーティストの曲だったりすることが多い。もちろん「これは!」という音楽に巡り合いゾクッとしたこともありましたが、それは文字通りレアな体験であって、全体的には「番組を聴いていて、もし出会えたら儲けもの」程度の期待度しか抱きようがありませんでした。「好きな音楽と新たに出会うために」という目的では、これもやはり精度の高い効率的なツールとはいえなかったのです。

...と前置きが長くなってしまいましたが(汗)、このような「自分の好きな、新しい音楽とたくさん出会いたい!」という長年の願望を叶えるにあたって、上記「お金」と「精度」の壁をすべて取っ払ってくれた存在というのが、まぎれもなくApple Musicというサービスだったのです。

(つづく)

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Ikkei Oyama 大山一慶

医学生。9年ぶり2回目の大学生活。元リクルート、元バンドマン、元...と色々続きますが、基本は今を生きることをモットーにやっています。生涯現役。 ■twitter: kkym6yrs ■Youtube: https://youtu.be/a8I5xIJhT3I
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