カメラを封印してAQUOS R7をいまさらレビューする

お久しぶりです。一般アクオス信者少年男性を自称しているカリナタロウです。今回の記事は某家電量販店の施策でシャープの型落ち寸前ハイエンドスマホ、AQUOS R7を買ったので自慢したりレビューしていく記事です。

R6よりしょぼくなった箱

・スペックはどうなの

スマホの価値はスペックシートで半分くらい決まるとか決まらないとか言われてますが取り敢えずスペックシート見ないのはあれなのでいくつか引用して適当に見ていこうかと思います。

・CPU Snapdragon 8 Gen 1 
AQUOS R7は22年夏モデルなので当然このSoCが載っています。8 Gen 1+とか8 Gen 2とかのもっとデキが良くて高性能なSoCのせいで存在を忘れられかけている気がする悲劇のSoCです。後述しますが結構熱いです。

・RAM LPDDR5 12GB
ハイエンドなのでそれなりにありますねとしかコメントのしようがないです。R6、なんならR5Gから容量はずっと同じです。

・ストレージ UFS3.0 256GB
AQUOS R6では何故か先代R5Gからストレージが半分に減らされていてカスだったんですけどAQUOS R7ではちゃんと256GBに増えていると言うか戻ったと言うかなんというか。一応SDカードスロットはありますが最近のハイエンドスマホはSDカードを内部ストレージ化するやつの実用性がないに等しいし潰されてる機種もあるので写真や音楽はともかくとしてアプリなどは全て内臓ストレージに入れなければいけません。なので元から多いのはいいことです。

・バッテリー 5000mAh
R6から据え置きです。以上。持ちについては後述します。

・カメラ Sony IMX989 1インチ 4720万画素センサー
AQUOS R7最大の売りでもあるカメラ部分。センサーには発売時最新最強のSONY IMX989センサーを搭載していて、センサーサイズが1インチと非常に大きいです。米粉の方に分かりやすく説明すると、Xiaomi 12S Ultraに載っている奴です。(わかりやすいのか?)
ですがタイトルで察した方もいるかとは思いますが、今回はあえてAQUOS R7のカメラについてはレビューしません。理由としてはめんどくさいのと自分の目が産廃なので評価ができないこと(きれいですねで終わる)の二つです。一応R6より順当に良くなってはいると思います。

・画面 Pro IGZO OLED WQXGA+(1260x2760ピクセル)120hz(黒挿入による擬似240hz対応)
AQUOS R7第二の売りがこのディスプレイだと思います。SHARPはテレビが本業と言う事もあってスマートフォンAQUOSにおいてもカメラの次くらいにはディスプレイに力を入れています。2015年冬モデルから120hz表示に対応し、2020年冬モデルのAQUOS zero2では黒挿入擬似240hzに増強され、2021年夏モデルのAQUOS R6でPro IGZO OLEDと言うR5Gまでに使われていたIGZO液晶とzero2までに使われていた自社生産の有機ELを合体させた感じの物になって現在に至ります。余談ですが、なぜかOLED化されてから液晶時代(WQHD)から解像度が削られています。じゃあ微妙じゃねと思われるかもしれませんがこのへんも後述します。

・OS Android12→Android13(→Android14予定)
SHARPは2回のOSアップデートを保証しているので当然このAQUOS R7にもAndroid13が来ています。スマートフォンAQUOSのアップデートはまずAQUOS sense系から来るのでハイエンド系は結構配信が遅いのとGalaxyやPixelはメジャーアップデートが三回来るのにAQUOSは二回しか来ないのが不満ですが二回すると言い切っているためソフトバンク版でもどっかのリモコンスマホと違ってちゃんと二回配信されているのでその辺は良いと思います。

・重量 208g
AQUOS zero2を使っていた身としては数字だけでも重そうですが最新ハイエンドとしては常識的な重量だと思います。地味にR6より微妙に重くなってます。

・その他
デザインはAQUOS R6から(また)刷新されて、R6の両面エッジ+光沢デザインから、表面のPro IGZO OLEDディスプレイはフラットに、背面はラメ加工の入ったすりガラスになっています。質感とかは後述します。
カメラセンサー部分はR6より小型化されていて表のエッジが無くなっても背面はエッジしてるので持ちやすさが上がっている気がします。
またスマートフォンAQUOSとしてはAQUOS R3以来の無線充電にも対応しています。(使わないけど)
生体認証は2D顔認証+画面内指紋認証と言うハイエンドスマホにはよくある?構成です。
後は5Gミリ波、eSIM、イヤホンジャック、SDカード、他社バンドに対応しています。AQUOSは伝統的にイヤホンジャックやSDカードを採用していて、何なら軽量が売りの筈のAQUOS zero6にも重量的に不利なのに積んでいます。いるのかは知りません。ミリ波や他社バンドにも対応しているのでカタログ上は通信性能も普通に優秀ですね。

取り敢えず語るべきところは語った気がするので色々な要素の感想を書いていきたいと思います。

・感想

・動作がヌルサク

これはもう、ハイエンドとしては当然なのかもしれませんが一応載せておきます。Snapdragon 8 Gen 1と擬似240hz駆動に対応したディスプレイを搭載しているので基本動作は非常にサクサク。地味に重いことで有名なTwitter公式クライアントも非常に快適に動作するのでツイ廃の皆さんもニッコリ。
勿論3Dゲームも原神みたいな超重量級以外は快適にプレイできるかと思います。

・AQUOS R6で感じた細かい不満点が改善されている

私はAQUOS R7の先代にあたるAQUOS R6を使っていたのですが、以下のような不満点がありました。

・熱い
・(物理的に)重い
・バッテリーが意外と持たない(5時間程度)
・無駄にエッジディスプレイだから片手で使うと誤動作が多くてウザい
・高性能なはずのディスプレイを積んでいるけれどエッジのせいで端っこが変色する
・イヤホンジャックが気持ち悪い位置にある
・高性能な指紋認証センサーを積んでいるはずなのにスリープ時のロック解除が遅い
・ハイエンドのくせに128GBしかない
・イヤホンメインの人からしてもいくらなんでもスピーカーがカス過ぎる

ハッキリ言ってこのくらいなら動作の快適さ(R6も十分快適です)で相殺できるレベルではありますし、発熱や重さやバッテリーに関してはハイエンドであるがゆえの欠点と納得出来ましたが、それ以外については私の買った個体の状態の悪さ(Cランク品)もあってもやもやしながら使っていました。しかし、AQUOS R7においては

・フラットディスプレイになったことで画質が向上してなおかつ誤動作がなくなる
・イヤホンジャックが一般的な位置に移動される
・ロック解除の遅さが改善される
・256GBにストレージが増量される
・スピーカーがよくなる

などの改善がありました。発熱やバッテリーや重量などのハイエンド端末を使うならばある程度割り切らなければいけない問題はそのままになってしまっていますが、それにしてもR6は細かい不満点が非常に多かったので改善されるのは良いことだと思います。

・質感が最高

AQUOS R6では多分ステンレスであろうフレーム、光沢加工の背面ガラスとまあ普通にハイエンドしていましたが、主にカメラ部分がでかすぎるのが原因で持ち心地はあまりよくありませんでしたし、質感も悪くは無いですが、ちょっと古臭い感じはありました。
しかしAQUOS R7ではとうとうすりガラスを採用。ついでにラメ加工も施されています。ハッキリ言って外観だけで言えばAQUOS sense7(こっちは普通のアルミ)の方がシンプルで好みですが、手触りは大幅に良くなっていて、持っていて心地よいです。さらにカメラ部分も小さくなっていて干渉しづらくなっています。とても素晴らしいですね。欠点があるとすれば、サラサラが故に落としやすいのと、質感が良すぎるがゆえに裸で使いたくなるのが合わさって、落下におびえながら使わなければいけないところくらいでしょうか。

・生体認証がとても強い

先述しましたが、AQUOS R7では2D顔認証と画面内指紋認証を採用しています。この構成自体はハイエンドモデルにはよくありますし、画面内指紋認証センサーのQualcomm 3D Sonic Maxは確かに高性能なものではありますが、AQUOS R6からの続投となっており、他社のスマホにも一部ですが採用例があるため目新しさはありません。
ですが先述の通り、スリープ時の解除速度は大幅に高速化されていますし、画面点灯時も感動する程ではありませんが着実に高速化されています。
そしてAQUOS R7の生体認証のすごいところはこれだけではありません。2D顔認証に対応しているとだけ書くと「ふーん、それで?」で済まされてしまいますが、AQUOSの2D顔認証は元から結構早く、十分明るければロック画面を目視出来ない程。そしてAndroid 13へのアップデートで、12以降のiPhoneよろしく世界的に見ればどマイナーメーカーのくせに生意気にもAQUOS sense7シリーズで先行採用されていたマスク顔認証にも対応しました。マスクに対応してるんだし速度遅くなるんだろうな、と思っていましたが、マスク非着用時とほぼ変わらない速度で認識されて素晴らしいです。
ただ、そもそもの指紋認証が良すぎるので、そもそも顔認証しかないiPhoneと違ってありがたみはあんまりないです。

・滅茶苦茶熱い&電池持たない

AQUOS R7はSnapdragon 8 Gen 1とかいうゴミ…失礼しました、SoCを採用しているので、非常に発熱が酷いです。体感的にはAQUOS R6と同じくらいな気がしますがAQUOS R6も十分に熱かったので気休めにすらなりません。ひどくなってないだけマシだと思いましょう。
バッテリー持ちについても同様です。Twitterをしているとだいたい5時間で切れる印象で、あまり良くは無いです。このへんもR6とは変わりません。

・ソフトウェアが悪くない

スマートフォンAQUOSにはAOSPライクなAndroidが採用されていますが、結構カスタムされています。UIデザインにまで手が入っていて、世界シェア一桁のメーカーが作っているMIUIやOne UIなどと比べてしまうと見た目的にも独自機能の多さ的にも見劣りしてしまいますが、AQUOSのそれもそう悪い物ではありません。例えばPayトリガー(指紋認証してから押しっぱなしだとアプリを開いてくれる機能)やテザリングオート(家から出たらテザリングを自動で有効化してくれる機能)があります。私はスマホを何台も持ち歩くオタクなので、地味にテザリングオートには助けられてます。そして先述したカスタムがグローバル大手と比べると控えめと言う点も、特に音ゲーなどにおいて顕著ですが、変な挙動をしなかったりするので、未だにイヤホンジャックを採用し続けている事、擬似240hzのディスプレイが載っている事と併せてプラスに働くこともなくはないです。
非常にどうでもいい余談ですが、Android 13にアップデートされてから、AQUOSのAndroidには「AQUOS UX」と言う謎の愛称がつきました。現在のバージョンは13.0.000らしいです。某iPadOSをオマージュしたのか1~12は飛ばされていますが気にしたら負けだと思います。

・ベンチのスコアが出ない

Snapdragon 8 Gen 1だからなのかは知りませんが、antutuを回すとサーマルスロットリングがかかったみたいな挙動して70万点しか出ませんでした。動作は快適なんですけれど割と気持ち悪いです。
AQUOS R7でantutu100万点出たって人は「ガキざまあwwwwww俺(私)のR7は100万点出たぞwwwwww外れ個体乙wwwww」とでも送り付けてやってください。お手持ちのAQUOS R7と無償交換いたします。

・画面が綺麗で高性能

ハイエンドなので当然ですが画面はとてもきれいです。流石テレビメーカーが作ってるだけはあるなと思います。さらに綺麗なだけではなく、擬似240hz駆動(SHARPはなめらかハイスピードとか呼んでる)がついているのでスクロールもなめらか。解像度以外は素晴らしいスマホディスプレイだと思います。

他にも気になったことがあれば書き足すかも知れないので取り敢えずこのへんで。

・総評

正直SoCが「あの」Snapdragon 8 Gen 1と聞いただけで正直げんなりしてしまっていて、買ったのも施策で安かったからなので大して期待はしていませんでしたが、想像以上にR6から様々な所が改善&進化していて驚きました。
私にとっては最適解なので、(AQUOS信者な事、sense7 plusは性能が微妙な事が原因)もうすぐ発表されるであろうAQUOS R8(仮称)が発売されるくらいまではメイン機として活用していこうかと思います。
少なくとも明後日まではアキヨドで回線契約ありなら24円、そうでなくとも22008円でレンタル出来るので欲しい人は買ってみてはいかがでしょうか?

おわり

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