ハケンアニメ!

新人アニメ監督の話。アニメ業界のリアルから始まり、アニメに限らない監督業のあり方がテーマとなっている。いや、監督業のみならず、ビジネス全般にあてはまる。
チームのみんなには気持ちよく動いてもらう必要がある。とはいえ、うまくいくことはほとんどなく、一人ひとりと向き合わないといけない。ときに、相手の考えをSNSで探ったりと。でも、この主人公は妥協しない。幼少期のトラウマと決意があるからだ。醒めない思いを忘れないのだ。そこがあつくて感動できる。
吉岡里帆さんは、主演級でやっている中で代表作がないように思う。悪くないが印象に残りにくい。
この作品でいうと、ハマっているほうではないか。自分を大きく見せないが芯はしっかりある。そういう役柄を体現できていた。
土日5時枠が舞台というのも個人的に面白い。
アニメの大舞台はテレビ枠という位置付け。
配信制作のアニメの勢いも少し感じられる雰囲気が描かれている。ここ1,2年でさらに情勢が変わっているので、いまこの瞬間では、土日5時枠の扱いも微妙に違ってくるかもしれない。

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