周囲に広がる丘陵地を借景に優雅に佇む競馬場。遠くに見える丘を駆け上がる馬たちを見ているだけで心が躍る。夏のGlorious Goodwood開催では、Royal Ascotに匹敵する優雅な競馬を体験できる。

グッドウッド競馬場 / Goodwood Racecourse　概要

所在地：イギリス West Sussex
創設：1802年
開催競馬：平地競争
馬場：芝（右回り）

主要なGIレース：

・　総合評価 ◎

自然との調和が何より素晴らしい。今後、世界のどこかで、近代的で豪華絢爛な競馬場が作られることがあるとしても、Goodwood競馬場のこの独創的な美しさにかなう競馬場は現れないのではないか。アクセスはやや難しいが、時間をかけて訪問する価値は十分にある。丘陵地を駆け上がる馬の様子を楽しむためには双眼鏡を忘れずに。

・　ロンドンからのアクセスの良さ  ★☆☆

- London Victoria駅→Chichester駅（Southenrailwayの直通電車で約1時間半）
- Chichester駅→Goodwood競馬場（タクシーで約20分）

・　公共交通機関のみでのアクセスの良さ ★☆☆

【電車＋タクシー】
最寄りのChichester駅から競馬場まで公共交通機関による移動手段はない。徒歩も現実的ではないため、タクシー利用もしくはUber等を呼べるアプリ必携。ただし最終レース終了直後はどちらもつかまらないため、時間をずらす必要あり。
※GI開催日はシャトルバスが運行される。詳細は競馬場のHPを要確認。

・　場内の雰囲気 ★★★

丘陵地に作られた風光明媚な競馬場。コースの奥に緑が広がり、スタンドから見える景色がまず美しい。一方でスタンドやレストラン、バー等の場内設備には優雅さが随所に感じられ、周りに広がる自然とのコントラストが秀逸。ハイライトはパドック。重層的に配置された生垣と周りを囲む白い屋根が見事に調和し、華やかさを演出している。

・　レースの臨場感 ★★★

芝コース一本のみのため、直線の攻防をかなり近くで見ることが可能。また、向こう正面奥から第四コーナーにかけて広がる丘を馬が駆け上ったり、駆け下ったりする様は壮観。スタンドからはかなり遠いものの、スクリーン越しではなく、自分の目でその様子を見られるのは楽しい。
以下の日本馬ディアドラが勝利した2019年のナッソーステークスの映像を見ていただければ、このコースのすばらしさを理解いただけるのではないか。

・　競馬場周辺の観光 ★★☆

拠点となるChichesterの町はチチェスター大聖堂やフィッシュバーン宮殿等の古代ローマ遺跡群で有名。競馬場訪問の前後に観光を組み合わせるのも良い。

・　参考情報（競馬場の公式HP）

グッドウッド競馬場のHP：
https://www.goodwood.com/horseracing/

2021年夏のグロリアスグッドウッド開催のレビューは別記事で紹介しているため、ご参考まで。

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