見出し画像

【総合評価△】競馬場探訪:英 ニュートンアボット競馬場/Newton Abbot Racecourse

日本語での情報ほぼ皆無の知る人ぞ知る競馬場。イギリスのザ・ローカル競馬場で障害競馬の面白さを再発見してはいかがか。

イギリスの競馬場を独自の視点で評価しています。総合評価は◎〇▲△の四段階。各評価ポイントは★×3が最高点。全ての競馬場の評価一覧は以下の記事をご覧ください(随時更新中)。訪問を検討されている方の参考になれば幸いです。
https://note.com/ippei_genuine/n/ne3ab24c12e85

ニュートンアボット競馬場  /  Newton Abbot Racecourse 概要

所在地:イギリス  Devon County
創設:1866年
開催競馬:障害
馬場:芝(右回り)
主要なGIレース:GIレース開催はない

・ 総合評価 △

小さな地方都市にあるローカルな雰囲気満載の競馬場。小規模な競馬場ならではのアットホームな雰囲気は居心地が良いが、競馬場そのものに大きな驚きや感動はない。
ここを目的に旅するには物足りない印象だが、障害競走専門の小さい競馬場ならではの良さとしては、5,000m以上のレースでは、コースの構造上、馬たちが三度もスタンドの前を駆け抜けていくため、目の前を通る度に地元の方と一緒にがんばれーと歓声と拍手を送るのはなんとも言えない楽しさがある。
ニュートンアボットの近郊には、Plymouth(プリマス)、Torquay(トーキー)、Exeter(エクセター)等、魅力的な街が多い。それらの街への旅行と組み合わせられるのならば、訪れるのも悪くない。

・ ロンドンからのアクセスの良さ  ★☆☆

- London Paddington駅 → Newton Abbot駅(Great Western Railwayの直通電車で約2時間半)
- Newton Abbot駅→Newton Abbot競馬場(タクシー約5分or徒歩約20分)
※ 競馬場の近くにバス停はあるが、Newton Abbot駅ではなく、街の中心部(駅から徒歩で10分程度)に向かう便のため使い勝手はあまり良くない。

・ 公共交通機関のみでのアクセスの良さ ★☆☆

【電車+タクシー(or徒歩)】
駅から競馬場まではタクシーを利用するのが賢明。徒歩でも移動可能であるが、交通量の多い道を20分ほど歩く必要がある。

・ 場内の雰囲気 ★☆☆

スタンド、パドック、その他設備、いずれも小規模。競馬好きの地元の人々が集まっているという雰囲気で、居心地は良いが、パドックとスタンドの単調な往復で時間が過ぎていく。

画像34

・ レースの臨場感 ★★★

コースと観戦エリアが非常に近く、臨場感は最高。特に、直線に複数の障害が設けられており、間近で障害物を飛び越える様を見られるのが面白い。馬の息遣いやジャンプ後の着地音、騎手の掛け声なども良く聞こえる。
障害競走専用の競馬場であるからか、観客の応援も歓声や怒号よりも拍手が大きいのが印象的。前述のとおり、3mile超のレースではスタンド前を三度も馬が通過するため、自然と応援にも力が入る。

画像22

・ 競馬場周辺の観光 ★☆☆

Newton Abbotの街はごく一般的な地方都市。
一方、電車で1時間以内の圏内に、プリマス(メイフラワー号関連施設や水族館、シーフードが有名)、エクセター(大聖堂が有名。Exeter競馬場も存在)、トートン(イギリスのリヴィエラの異名)といった魅力的な観光地が豊富。これらの街の観光とうまく組み合わせたい。

画像36

・ 参考情報(競馬場のHP、写真等)

ニュートンアボット競馬場のHP:https://www.newtonabbotracing.com/
関連写真:以下のとおり。なお、これらの写真はいずれも雨の平日開催の日に撮影。天候が良い日や大きなレースが開催される際は、観客数や競馬場の雰囲気、入場可能なエリアに違いがあると思われるため、ご留意いただきたい。

画像2

↑ Newton Abbot駅。駅舎の中にチケットオフィスがあるが、プラットフォームは少し離れたところにある。

画像1

↑ Pedestrian Entranceとあえて記載されているように、基本的には車での来場が想定されている模様

画像3

↑ 競馬場全体図。観戦エリアよりも厩舎地区や駐車場が広い。

画像34

↑ 残り100m付近から見たグランドスタンド

画像5

↑ グランドスタンド。立見席の奥に少ないながらも座って観戦できる席も用意されている。

画像23

↑ ゴール前200m付近からスタンド方向を望む

画像28

↑ グランドスタンドから直線を望む。

画像27

↑ グランドスタンドからゴール前の攻防はこの距離感。

画像22

↑ 埒沿いまで近づけばこの距離感でレースを楽しめる

画像37

画像29

↑ ゴール前200m付近の直線最後の障害。馬がジャンプ&着地する音がしっかり聞こえる

画像32

↑ コースが楕円ではなく正方形に近い形のためか、本馬場入場後、向こう正面にあるスタート地点まで進むために、内馬場内を突っ切る道が整備されている。

画像19

画像15

画像31

↑ ごく簡易な造りのパドック。一枚目の写真の右手にある厩舎地区から直接馬が出てくる。

画像14

画像26

↑ ウィナーズサークルはパドックの一角。観客スペースにいても、騎手が調教師や馬主に話すレース回顧の内容が聞こえてくる。

画像16

↑ 調教師や馬主専用の建物も質素

画像25

↑ 雨が降ろうが、肌寒くかろうが、レースの合間にビールスタンドに列ができるのはさすがイギリス

画像30

↑ なぜかNewton Abbot競馬場ではハンチング姿の男性が多かった。四人そろうとCDジャケットのよう。

画像21

↑ Newton Abbotから東に約30分のExterにある大聖堂

画像35

↑ Newton Abbotから西に1時間弱のPlymouthの港湾地区。ヨットハーバーの脇にシーフードの店が並ぶ。

画像36

↑ Plymouthのアイコン的存在の灯台

<以上>

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?