データ分析による満足度調査 of me

この記事はなぞこさん主催「謎解きについて書きたいことを書こう Advent Calendar 2018」の一環です。
https://adventar.org/calendars/3438

こんばんは、いっぺぃ(@ippeiESC)と申します。


2→81→122→150

いきなりの数字で、26や12じゃないなら、何だ・・・と思考を巡らせてしまった方もいらっしゃるかもしれませんが、残念ながら、謎ではありません。
この数字は、2014年から2017年までの、僕の謎解き参加数の推移です。
そして2018年は150公演を超えそうな感じです。

ホンモノの方々からすると平凡な数と思うのですが、
自分としては、
「多い!減らしたい!謎解きお金かかる!アタリの公演だけに行きたい!」
常々そう思っています。

そう、僕にとっての理想は満足度の高いアタリの公演に参加することです。
ああ、アタリの公演に参加したい・・・。
もう、「面白かったけどモヤっとしました」とか、「謎はライトだけど雰囲気はよかったです」とか、なんかネガティブな感情の塊をオブラートに包んでつぶやいたりなんかしたくない・・・。

友人や知り合いや、切り込み部隊の方々の口コミを頼りにしてはいます・・・が、
物差しは人それぞれ違うもの。満足度も人それぞれ。
なんとか自分のための指針のようなものは作れまいか・・・

そうだ、流行りのデータ分析だ!

今はやりのAI、機械学習もデータ分析の上に成り立っています。今や我々の生活にデータ分析は不可欠なものなのです!お察しの通り、誰か偉い人の受け売りですよ!

ということで、今回、自分の参加した公演に満足度をつけ、
その他環境条件などのデータを追加し、データ分析・可視化してみました。
専門家ではないので、変な分析になっているかと思いますが、その辺はご勘弁を。
では、まずはデータ分析の前提条件を記載いたします。


<分析対象>
・2017年、2018年に参加した、時間制限付きの成否判定がある公演 
 計202公演

<付与データ>
 各公演に対し、参加時の環境条件、公演情報を付与します。
 評価は満足度での評価。

●満足度 1~10の10段階評価
●環境要因
 参加した際の周辺環境の項目
 ・成否判定 成功か失敗か 2分類
 ・時間的余裕 3分類
  高は時間の余裕があってクリアした公演。低はギリギリクリア。
  ※失敗はすべて低
 ・同行者 ソロ/職場同僚/謎解き関連の友人 3分類
●公演情報
 ・公演タイプ ルーム型(アジト)/会場型(ヒミツキチ)/大会場型(遊園地等) 3分類
 ・ストーリー性 10段階評価
 ・物量 10段階評価
 ・ギミックや大謎のオリジナル性・驚き度 10段階評価 


あ、ちなみに、付与データについてはすべて個人の感想です。
なんなら、この記事は、ずっと右下に※個人の感想です。って出てると思っててください。

さて、それでは、謎解き公演の醍醐味である、成功失敗についての分析結果から見ていきます。



このグラフは、失敗した公演の満足度(1~10)の平均値が約6.9、成功した公演の満足度の平均値が約7.1というように見て頂ければと思います。
さて、中身についてですが、成功時と失敗時の平均値にほぼ差異がないようにみえます。
失敗して失意に沈むことはあれども、内容がよければ満足度に繋がるということでしょうか。

つぎに公演タイプです。


大会場型の満足度が低く見えますね。対して会場型は大会場と比べ約1ほど高い状態です。
この結果からすると、僕は会場型が好きなのでしょう。

次の分析を見てみましょう。

こちらは同行者の種類分けをし、成功/失敗でどのように満足度が変わるか見てみた結果です。
同僚と参加した時の失敗時の満足度が極端に低いようにみえます。
これは意外でした。


が、思い返してみると、特に会社同僚チームは、リーダー失敗をかなり気にするところがあります。(失敗すると落ち込む)
データにこういった点も反映されてきているのかもしれませんね。

そしてもうひとつ、謎解き友達と参加した場合の満足度が失敗成功ともに高い値となっています。
公演のキモのところが分かり合えて、色々な話もできるし、スムーズに進められるのが要因かなと考察します。
特に和同開珎とか和同開珎とか和同開珎とか回避できるとそれだけで満足度が0.5は上がるような気すらします。
和同開珎が得意な方の公演参加のお誘いお待ちしています。
※もちろん苦手でも大丈夫です。一緒にスタッフさんに死ぬほどヒント貰いましょう!

次は少し複雑です。
成功/失敗に分け、さらに公演タイプ、時間的余裕度を加味してグラフ化してみました。

ここで特筆すべきは、大会場型で成功したのに、時間的余裕があると満足度が極端に下がっている、ということです。
この項目をさらに分解してみましょう。

こうすると、ソロで参加した大会場タイプで時間を余らせたときに満足度が極端に低く、これが影響しているのだということがわかりました。
あの公演のことだろうな、と思い浮かんではいますが、
ソロ参加し、60分制限の中早めにゴールしてしまい、30分近く一人で誰とも話をせず待ち続けていたのが悲しかったのでしょう。毛布でくるんだ上、震える体を強く抱きしめてあげたいですね。
ただ、これは公演のせいというより、ソロで行ってバカみたいにやりすぎた自分のせいでもある気はしますが、そもそも自分が快適に遊べる謎解き公演を選ぶことが大切なのだ・・・と読み替えることもできるやもしれません。

ちなみにこちらは時間的余裕度だけで見たグラフです。
若干ですが、余裕がない方が満足度が上がっている結果になっているのが面白いですね。
ギリギリじゃないと僕ダメなんだよ、ということでしょう。
いつか短パン履いて公演に参加するかもしれませんね。

さて、ここまでは、主に公演へ参加したときの結果や環境を可視化してきました。

次に、公演主体で考えてみましょう。
データ分析手法の一つに、相関分析というものがあります。
二つのデータの間の相関を見る手法なのですが、
今回のケースでは、満足度に繋がる公演の要素は何か、ということを分析してみます。
(公演の要素がストーリー性、物量、ギミックだけ、というわけではないと思いますが、今回はこの3項目とさせてください。)

表の見方ですが、数字が1に近いほど、満足度に影響を与える項目である、とみてください。そうらしいです。詳しくは説明できません。(ごめんなさい)

相関分析の結果からは、ストーリー性の満足度への寄与率が低く、ギミックの質が満足度に影響を与えていることがわかります。

確かに、ストーリーがほぼ皆無なRED ROOM、ルーム型の中で一番好きだもんな・・・。

しかし、ストーリーが満足度に一切影響しないかというと、どうやらそうではないようです。

2つの項目の点数を足し合わせて分析してみたところ、
ストーリーとギミックを合わせた点数が高い公演の満足度が、ギミック単独より高くなっています。
これは、ストーリーとギミックがかみ合った公演が、満足度に繋がるということではないかと考えます。

ここまで色々分析してみましたが、そもそも元のデータってどうなんでしょうか。

元データとなる200公演は、まず「この公演って面白そうかも」というバイアスがかかっています。
なので、期待満足度が低い公演はフィルターにかかって入ってきておりません。

2年間に2回以上参加した団体の公演のみと、
1回だけ参加を含む公演の満足度のバラツキを示すデータがこちらです。

これまでと違い、横軸を満足度 縦軸をカウント数で見てください。 

2回以上参加団体の公演満足度分布

全参加団体の公演満足度分布

全参加団体の満足度分布より、2回以上参加した団体の公演の分布の方が、山が右側、つまり満足度が高い側に移動しています。
分布の中心、つまり平均値が高くなっているようです。
また、満足度の低い公演が少なくなっています。
2回以上、つまり1回目が面白くて2回目も参加した団体の公演は、
満足度の平均値が高く、満足度の低い公演が足切りされているということだと思います。
既にある程度のセルフフィルタリングには成功していたということですね。
(都合により1回しか参加できなかった公演もあるとは思いますが)

以上の通り、元々偏ったデータではありますが、
指標を設けて可視化してみると、色々わかることがありました。
皆さんも、これまで参加した公演の傾向などを振り返ってみると楽しいかもしれませんよ。点数つけるのめんどくさいのでお勧めはしませんが!


結論:
・過去に1回以上参加して楽しかった団体の会場型の公演に、謎解き友達と一緒に参加して、ギリギリ成功すると満足度は高い

→謎解き友達と沢山公演に参加するとアタリの公演になる

結論の結論:あれ?これ多分参加数減らないな
(今後とも、謎解きにお誘い頂ければ嬉しいです。)

以上

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