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喫煙所カメラ

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僕は普通に生活を送っていて
何か違和感を覚えたり
変わった出来事が起こると
勝手に、事件の匂いがするなぁと
感じることがよくある。



その中でも最も多いのが
公衆電話に関することだ。



最近もあった



都会にポツンと取り残された
1つの公衆電話を使い、
メモを取りながら電話をしている男



しきりに周りを見回している。


何をそんなに気にしているのだろう



この人はもしかしたら
何かしらの事件に
巻き込まれているのかもしれない。


自分の中で
このような妄想を繰り広げるのが
結構楽しいのだ。



大抵は何かしらの事情で
普通に電話をしているだけなのだが
まあこんなものは
完全に自己満足であり、
子供の頃の探偵ごっこの
延長線上でしかない。


そんな事があったからといって
無駄に詮索することも無いし
ただ少し楽しいだけのことなのである。



無理やりこじつけて
考えたりするのが僕は結構好きなのだが
そんな出来事が最近もあった。




つい2週間ほど前、
僕は大阪市内のある喫煙所にいた。


時刻は15時ごろ


ビル街のど真ん中に
存在しているからだろうか

周りには僕以外に10人ほどいたが
全員がスーツを着ており、
会社員が使うような鞄を持っている。



ごく普通の光景だ。



しばらくすると大きなバケツを持った
清掃員と思しき60代くらいの女性が
灰皿の前まで来た。


そこに置いてあった灰皿は
かなりでかい箱ような形をしており、
下に扉がついていて
そこから掃除をすることができる
システムになっているらしい。

その女性が
小さな鍵を使って大きな灰皿の蓋を開け、
汚くなった水を回収している。


ごく普通の光景だ。



しばらくすると作業が終わった。


僕はなぜかはわからないが
もうしばらく
その女性を観察することにした。



すると一度閉めた灰皿の扉を
再び開け、
中からあるものを取り出したのだ。



小さくてよく見えなかったが
それはおそらくカメラだった。



真っ赤なデジカメ



もしくは
ボイスレコーダーかもしれない


女性はその電子機器を
手際良く操作して
また中に戻した。



なんだ今のは!



周りの人々を見回すと
皆一様にスマホをいじっていたり、
誰かに電話をかけていたり
ボーッと空を見上げていたりと
誰もその光景を
目撃していないようだった。


というとはこの場で何かが起これば
僕が最初に動きはじめないといけない。


例えばあれが僕の見間違えで
カメラではなく爆弾だったらどうしよう


僕がもっともはやく
状況を把握できる可能性が高いので
僕から動きはじめないといけない


どうしよう


うまく対応できるだろうか




女性がバケツを持って立ち去っていく。




よかった


とりあえず今は何も起こらないようだ


助かった。



勝手に平和を守った気持ちになりながら
僕も喫煙所を後にした。






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