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気品

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皆さんこんばんは
フリックフラックいっぽです。

いつも僕の記事をお読みいただき、
ありがとうございます。

さて今日はね、
最近あった出来事を書いていきます。

僕ね、今幾つかのアルバイトを
掛け持ちしているんですね。

そのうちの1つのバイト先の
トイレが少し特殊なんですね。

どういう構造か説明しますね。

まずね、普段ずっと
鍵閉まってるんですね。

鍵をあけるためには
レジの中にあるボタンを
従業員が押して
電子ロックを解除しないといけないわけですよ。

押したらしばらく
トイレは開いた状態に
なるんですけど

30秒くらいしたら
閉まって
鍵がかかってしまうんですね。

お客さんがトイレを使う時は
入る時に
従業員にボタンを押してもらったら
良いだけという
わけではなくて

中に入って
普通の鍵を閉めて
用を足し終わったら

普通の鍵を開けて
中にあるボタンを押して
電子ロックを解除しないと
扉が開かない仕様に
なっているんですね。

ハードルちょっと高いでしょ

初見だとよくわからないと思うんですけど

整理すると

まず、トイレに行きたいなぁ
と感じたら

店員さんに
トイレ行きたいです
って言うんですね。

そしたら
店員さんがボタンを
押してくれるんですよ。

すぐにトイレに入って
扉を閉めた時点で
ボタンの方の鍵が閉まって

念の為
普通の鍵もかけて

用を足し終わったら
普通の鍵を解除して
ボタンを押して
出てくる

そしたらその時には
ボタンの方の鍵が
自動的にかかっている
という

そのようなシステムになっているんですね。

ちょっと難しいですし
トイレ内のボタンは
少し高い位置に設置してあるので

小さな子供とかが入った場合には
届かない可能性があるので

レジの方で
ボタンを代わりに押してあげたり
するんですけども

この前ね、
普通に働いていたら

外国人の気品あるマダムが
やってきたんですね。

どういう風に説明したらいいか
わからないですけど

高級なじゅうたんみたいな生地の
真っ赤な

赤というよりは紅っぽい服を着て

おそらく家には暖炉が付いてて
大きな犬でも飼いながら
生活しているのだろうなと
予想できるような

円安とか関係無く

普通に日本に旅行これるんだろうな
という感じの
お上品な家族の中の1人のマダムが

ごめん遊ばせ
みたいな感じで
レジの近くに来たんですね。

僕に英語で
トイレ貸してくださる?
みたいな事を
言うてきたわけですよ。

その一文だけでも
かなり気品がありましたね。

時間がゆったり流れているというか
膀胱の具合がどうであれ
余裕があるんですよね。

生活において「やばい」という
概念があまり無いのでしょうね。

僕もね、
ちょっとくらい英語は話せますから

良いですよと返して
ボタンを押して
トイレを開錠したんですね。

そこからしばらくして

レジ打ちに夢中になって
トイレを貸した事を
半ば忘れかけた頃ですわ


トイレの方から

ドンドンドン!
って聞こえたんですね。

この時点で
おそらくさっきのマダムは
扉の開け方がわからなくて

閉じ込められたと勘違いして
扉をドンドン叩いているのだろうな
というのは分かったのですが

僕がその時にいる位置から
ボタンまでは少し距離があったので
扉を開けることが出来なかったんですね。


無理やなぁ
と思ってたら

ドンドンドンドン!!
って
さっきよりも
強い力で扉を叩く音が聞こえるわけですよ。

これはかなり焦っているな
助けてあげたい
でも、ボタンまで遠いのよ
なんとか気づいてくれ
自分でボタン押して出てきてくれ
と思いながら
レジをとりあえず
終わらせようと焦っていたら


ドンドンドンドンドン!!!!!
って

もしかして
トイレの中の酸素
全部無くなっちゃった?
って勘違いする程の
激しい音が聞こえてきて

そこでやっと手が空いた僕は
すぐにボタンを押しにいったんですね。

そこから数秒後ですわ

さっきのマダムが
先程と同じような気品ある態度で

「では、ご機嫌よう」
みたいな感じで
小さく手を振って
僕の前を通り過ぎて行ったんですね。

いや、嘘つけーーー
と思いまして

さっきガンガンガンガン
扉どついてたでしょあなた

「では、ご機嫌よう
どこかでまた逢いましょうね」
やないねん


すごく余裕あるフリして
ホンマは必死なのかも
しれないですね。

ではまた明日

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