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GLASUN by ipsilon BASEとは

いよいよ、2023年2月5日、新形態、GLASUN by ipsilon BASE が始まります。
なぜ、今、グラサンなのか?
サングラスをひっくり返して、グラサン。サングラス屋さんをブランディングするにあたって、あっ神戸元町のグラサン屋に行こうぜ!ってなってくれたらなあって願いを込めて、命名しました。
sunglass 入れ替えて glass-sun そんでもって「グラサン」
大切なので2度言いました。

なんで今、グラサンなのか?

ボク、今年52歳になるんですよ。65歳まであと13年。いつまでメガネはファッションアイテムなんですよ、とか、ボクは最先端を走ってます、とかだんだん言ってられなくなると正直感じています。しかしながら自負としてどんなものがいいメガネなのか、どんなメガネがお客様に似合うのか、って感覚は負けないとは思ってるのですが、趣味趣向ってのは彼氏目線で見る選び方から、パパ目線で見る選び方に、そしてあと13年後はお爺ちゃん目線という要素が含まれてくるとは思っています。で、男女だったり、そんなこと問われたりもします。ボクはどっちかというと昔から目線は女性目線でしたが、、見た目はまるでオジサンです。
そして新しい世代の眼鏡屋さんがどんどん街に出てきています。僕らの上の世代のメガネ屋さんももちろん頑張ってます。眼鏡屋さんのプロフェッショナルではなく、経済効率性だけで業界を引っ張ってくヒトも出てきました。
眼鏡の経済規模って国内で言えば5000億円の辺りをずっとうろちょろしています。なんでかって、そこはボクの20代の頃からわかっていました。そもそも眼鏡屋自体が医療補助のジャンルで、眼科医の指示なしに眼鏡作っていいような、いやいや処方箋なしには作ってはならん!みたいな、そうそうアダルトビデオ業界みたいな立ち位置だったからです。うちの店はボクで5代目なんでなんとなく営業できてます。どうやって眼鏡屋さんを始めればいいのって疑問に明確に誰も答えることができずに砂の上に業態を積み上げていった結果、フワッとしたルールのもと、実はフワッとしてる形態だったからです。早く眼鏡士って資格をって業界団体は動いてましたが、気付いたら大阪の眼鏡学校自体が無くなっちゃうし、メガネ屋さんに勤めながら「そこ」で働いて「そこ」の理解を得ながら勉強して資格をやっと取れるみたいな状態です。まあ、東京にも名古屋にもあるんで「そこ」で勉強できれば良いんですけどね。ある日、突然、営業しちゃダメだって言われたらそれはそれで従わないといけないでしょうけど、コンタクトレンズみたいに度のないレンズはピアスと一緒とか言われたら、ちょっとモヤモヤしますよね。

服部メガネをボクが受け継いだ時に宣言したのは「アイウェア」から「アイウェルネス」へという目標を掲げたのも、ボク自身はファッション寄りではなく、目の健康を追求していこうとカウンセリングに注力していこうと考えたからなんですが、ちとばかし、自分がそこの部分に葛藤がありました。

一番売れてるラーメンが一番美味しいんだったらカップヌードルが一番だ。

問題でした。売れてるものをただ進めていく結果、売れなくなったら廃棄して、新しく作られるものだけを、正確には賞味期限のないものに期限を勝手につけてしまってたのではないかと。業界の傾向として流行を追いすぎてたんじゃないかって、ちょっと反省もしました。いわゆるサスティナブルってなんだ!ってやつです。ならば、どうメガネを選んでいくのかってことを考えた時に、もうちょっと体系的に選び方をレクチャーしなきゃいけないんじゃないか。そして買い物の基本としてのメガネ選びの楽しさを考えないといけないんじゃないか。実際自分自身の中では体系化されていたとしても、ヒトに伝える努力をしないといけないんじゃないかと強く感じるようになりました。それはイタリアの大手眼鏡の会社、ルクソティカがプロ用にやってる講義ビデオを見ながら感じました。世界的にメガネを売るためには世界共通のフィロソフィを持って説明しなければいけないと。確かにルクソティカはいわばカップヌードルを売ってる会社かもしれません。が、ノウハウとしてアランミクリを買収したり、オリバーピープルズを買収したり、古くはレイバンを買収して大きくなってきた会社です。レンズ会社のエシロールも一緒の会社です。
現在、服部メガネはニコンエシロールと「ニコンレンズウェアパートナー」の契約を昨年結んでいます。ニコンのレンズしか売らないの?ではないです。ニコンのレンズの特徴をしっかり理解した上でお客様に説明できるスキルを学びましたよーっていうパートナーシップを結んでいます。なのでコダックとはポラマックスプロの特性を勉強してますし、HOYAのレンズについてももちろん学習しています。そのくらい体系的にレンズのことも絶えず吸収しています。

よくもっと眼鏡のこと勉強しないとメガネが買えないって言うお客さんがいらっしゃいます。ボクは眼鏡屋はもっと勉強しないとダメと思いますが、お客様はそんな必要ないと思ってます。買い物として無駄な買い物、良い買い物ってのはあると思いますが、なんで自分がこれが似合うか、なんであれが似合わないか、聞いたら良いんだと思います。良い買い物したなって時はちゃんと納得して買えた時じゃないでしょうか。マウントの取り合いからはボクはすぐ逃げます笑。柔術と違って勝ち負けじゃないからです。なんでいきなり遠くが見えにくくなったのか、暗いと近くのものが見えないか、ちゃんと聞いたら良いんです。

今回、眼鏡屋として、サングラス屋を考えたらどうなるんだろうってお題をぶち上げました。隣で眼鏡屋をしながら、グラサン屋もする。服部メガネも頑張りながら、イプシロン もやるって感じ。残念ながらボクのカラダは一つしかありません。時間で営業を区切るわけにもいきません。そんな時に、、、

あっ、永井くんに相談してみよう。

あの「皿ブレッド」を一緒にやったウーキーの永井くんです。新しい営業形態を彼に説明しました。掛け率とか手数料とかの話はともかくとして、ボクの今陥ってるジレンマについて相談しました。その結果、またやってくれるとのこと。

GLASUN by ipsilon BASE
あの岡本にあった伝説の眼鏡屋(自分で言うな笑)、オプティカルサロンイプシロン のエッセンスを持ったグラサン屋を始めることになりました。ショッピング楽しい部分も欲しかったのでアートギャラリーの要素も入れました。ちっちゃい箱の特質も生かして、グループで貸切してもらうことも出来ます。エントランスでは今時の写真を撮ってもらうことも出来ます。ロゴにはモグラのMO-GLAさんがあたらシク登場しました。服部メガネがある限り、街には風景としての眼鏡屋があり続けます。よくある眼鏡屋さんは店のどこもかしこにメガネって書いてます。ボクはその必要性がないと考えています。有り様が眼鏡屋であればいいんです。なのでグラサン屋も存在自体がグラサン屋であればいいと思ってます。商品は今まで通り自分でチョイスするものもありますが、新メンバーとともに将来的には選んでいきたいです。グラサンをオジサンが選んでる場合じゃないんで笑。

サングラス屋の再定義と事業承継がテーマなので新しい事業として捉えてます。今まで独裁者として存在してきましたが、全てのものをシェアしていこうと脳内を切り替えました。

サングラス屋の再定義として考えてるのは、どんなお店がサングラスが選びやすいか、究極のスタイルを提供したいです。そもそもショッピングって楽しいもんです。自分のもの、他人のもの選ぶのめっちゃ楽しいです。サングラスの需要としてプレゼントの需要もあります。プレゼントをあげるヒトのこと考えるのって楽しい時間です。そこの部分に特化していく方向も伝えています。

事業承継として、眼鏡屋が今の形のままで居続けるのはないと思っています。メガネが好きなヒトの割合はまあまああると思うんですが、ジャンルでメガネ屋さんになりたいって思ってるヒト、ホント稀だと思うんです。稀だけにチャンスだとは思います笑笑。世代として考えるのはあんまり良くないですが、老害にはなりたくないんで、みんなにチャレンジしてもらいたいです。働きかたも令和時代に合わしていきたいと思っています。ハンカチ王子がハンカチと向き合うように、眼鏡屋の元王子もメガネ、そしてサングラスに向き合いたいと思ってます。で、65歳で引退したいです笑笑。

こんなふうに考えています。まだまだ理想型に至っていないところが良いじゃないですか。みんなの眼鏡屋さんはみんなで作ります。新しくみんなのサングラス屋さん、「グラサン」をよろしくお願いします!

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