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君はフリーゲーム「Ruina」で唯一無二のゲーム体験をしろ

フリーゲームの名作と言えばなんだろうか?
俺が一番好きなのは「イストワール」だ。
しかしゲームの快適性的には「シルフェイド幻想譚」を挙げたい。
また、キャラクターや賑やかさという観点では「ざくざくアクターズ」も捨てがたいな。
そして、今回話をしたい「Ruina 廃都の物語」は、何よりシステムが素晴らしいのだ。

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Ruinaは、RPGツクール2000で作られたフリーゲームで、2008年に発表された。
2008年…もはや15年近く前になるのか。結構古いゲームだ。
もちろんRuinaは名作であり、これだけの時が経っていれば、類似のゲームが何本かあっても良さそうなものだ。
しかし、Ruinaっぽいゲームというのが俺には他に思いつかない。(知っていたらぜひ教えてほしい。)
Ruinaっぽいゲームをやりたければ、Ruinaをやるしかない。
ということで、俺は先日、もはや何度目かわからないRuinaの再プレイをはじめたところだ。

現在俺は、「賢者の弟子の女の子」という生まれを選び、弓使い「キレハ」と竜人「エンダ」を仲間にした女子三人旅で、古代アルケアの都において、盗賊団「天覇超帝邪星党」の首領グラガドリス(本名パッポス)に挑んでいるあたりだ。
何を言っているかわからない?
それは、君がまだRuinaをプレイしていない羨ましい存在だからだ。(俺だって、記憶を消してはじめからプレイしたいよ。)

いいか、今から俺がRuinaの魅力を羅列しておく。まずはそれを読め。
Ruinaの配布サイトはここだ。

わからないことがあれば何でも俺に聞いてくれ。
だから、これを読み終わったらすぐに、君はRuinaをプレイし始めろ。約束だ。

君はテキストの海に飛び込め


君はテーブルトーク・RPGをプレイしたことがあるだろうか?
または、ゲームブック(※ゲームの攻略本ではない)を読んだことがあるか?
いずれかの体験があれば、Ruinaの世界にスムーズに飛び込めるはずだ。

Ruinaは、ジャンルこそRPGだが、ドラクエやFF、ポケモンのように、キャラクターを操作してマップを歩き回ることはできない。
Ruinaのマップには、いくつかのチェックポイントが示されており、それを選択することで、テキストが表示される。
例えば、マップ上の細い道を選択した場合、
『君は、運悪く崩れやすい道を通ってしまった!』
などと表示され、敏捷判定を経て、ダメージを受けたり受けなかったりする。
挿絵が表示される場合もあるが、このゲームの楽しさの多くは、テキストと、君の想像力に依存している。

本を、文章を読むことが好きだという君には、Ruinaを強くオススメする。
…もちろん、こんな文章しかないnoteというサイトを閲覧している時点で、君には資格があるということだが。

君は戦闘を避けることで経験値を得ろ

多くのRPGにおいては、ザコ敵を倒して「レベル上げ」をすることができる。
しかし、Ruinaにおいてはそれが基本的に不要なのだ。
例えば、序盤で出会うゴブリン的な生き物を倒すと、経験点が2点手に入る。
しかし、君が洞窟の探索の途中で、腕力スキルによって大きな岩を動かすことができた場合、経験点が38点も手に入るのだ。
君は選ぶことができる。
ゴブリンを20匹倒すか、その時間でどんどん探索を進めて経験点を得るか。

また、例えばこういった状況がある。
『洞窟を進むと、開けた場所に出た。その広間の中では多くの敵が酒盛りをしている。』
この時君は、奇襲をかけて一気呵成に攻め立ててもいい。
隠れ身スキルを使い、部屋の隅をこっそり抜けていってもいい。
そしていずれの場合も、同じ経験点が手に入るというわけである。

レベル上げがだるくてRPGをやめてしまったことのある君には、オススメのゲームだと思うが、どうだろうか。

君は文献の力でボスを倒せ

Ruinaのゲーム中には、多くの古文書や文献が登場する。
それらはたいてい高く売れ、常に金欠であろう君のプレイを大いに助けてくれる。
しかし、それら文献の真価はそんなところにはない。
例えば、『ナリスとナムリス』という昔ばなしが書かれた文献が手に入る。

『昔、ナリスとナムリスという双子の兄弟がいた。
兄ナリスは「刃で殺されることは無い」という予言を受け、弟ナムリスは「人の手で殺されることは無い」という予言を受けた。
そこで弟ナムリスは、兄を鈍器で撲殺し、王位を奪ったのであった』

へー、そんなことがあったんだねえ、と文献を読み終わった君の前にボスが現れる。
魔将軍「ナリス」だ。
ナリスは、不思議なことに斬撃攻撃が全く効かない強敵だ。
ではどうやって倒せばいいのか?
・・・君はその答えを、既に知っているというわけだ

君は君だけの選択をして結末を迎えろ

ここまでこのnoteを読んでくれた君は、うっすらとわかっているかもしれないが、
このRuinaというゲームには、選択する場面が多々登場する。
どの道を通るか、どんな行動をとるか、殺すか殺さないか、装備するかしないか・・・。



そもそもプレイを開始する最初の段階で、主人公の性別と、生まれを選択しなければならない。
それによって、主人公の能力や人間関係はがらりと変わってしまう。
また、10人いる仲間キャラクターから、2人まで選んで冒険に同行してもらうことができる。
仲間を選ぶ基準として、戦闘の性能に長けた者、探索スキルに長けた者、料理に長けた者と、君が何を重視するかで連れていく仲間は変わっていくことだろう。
また、各キャラクターには好感度が存在し、親しくした仲間によって、エンディングが変化するのだからたまらない。

ところで俺は迷いなく女主人公を選び、百合エンドを目指している最中であるが、君はどうする。

君の冒険を見せてくれ

最初に約束したとおり、君はこのnoteを読み終わったらRuinaをプレイしなければならない。
そして、できることならそのプレイ状況を、なんらかの手段でアウトプットしてほしい。
Twitterにつらつら書いてくれてもいいし、動画配信でもいい。
教えてくれれば俺は必ず、それを見に行くと約束しよう。

前述したとおり、このゲームは選択の連続だ。
それは人によって、全く違ったプレイスタイルになるということである。
だからこそ俺は、他人がどういった選択をするのか、見たくてたまらないのだ。

俺は、君のRuinaプレイを、心から応援し、「みているよ」するものである。



※君が「みているよ」に出会った頃、もう一度このnoteを読みにきてくれ。

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