私が行ったwaterweedのライブで印象深かったものを記憶を頼りに書いていきたいと思います。

まずはとうほぐ最強の激アツ無料（！）フェス、八食サマーフリーライブ（以下八食）の2017/08/20。

・まずはどういうフェスなの？

青森県八戸市の八食センター向かいの駐車場で行われる無料フェス（フェスというかライブハウスの延長線上的な感じで敢えて”ライブ”という名称にしているようですが便宜上フェスと呼びます）。

パンクのフェスというイメージが強かったのですが近年はジャンルの幅が広がってきていて、ラッパーのMOROHAやメタルバンドのHER NAME IN BLOOD等も出演しています。

（そもそも八戸のライブハウス自体がパンクバンドのライブが多いので、個人的にパンクの街という印象があります）

ひとつのステージを真ん中で仕切って左右で交代でライブをします。

観光市場の八食センターの向かいなため、フェス飯（？）が最強に安くて美味しい!!!!

刺身や焼き魚はもちろん寿司にラーメンに肉屋に焼き鳥に焼きたてパン、そして青森だけあってりんごのスイーツが勢揃い。

ガッツリ食べたい人は食材を買って炭火焼きコーナーでバーベキューも可能。

酒屋も完備しているので冷えたビールも定価で飲みまくり…それで入場無料…天国か？

ただ入場無料なためにおつむがハッピーアワーな方もいらっしゃるので、泥酔してゴミ箱や階段にダイブして本当に天国に旅立たれる方もいます。

・冷夏の朝の空の下

八食二日目。waterweedの出演日。

朝っぱら（9:30開演）から始まるフェスなのだけど、冷夏だったため寒い。

とうほぐの冷夏を舐めてはいけない。前日はカイロ貼って過ごした。
8月だよ？

特に南部藩は冷夏で過去に数万人単位の死者を出しているし、もともと南部の一部だった八戸も当然クッソ寒い。

全部のバンドを見てほしいという主催者の意向のため、このフェスにはタイムテーブルがない。（まあボランティアスタッフが漏らしてるのはお約束だが私はネタバレを避けたいので見ない）

waterweedのベースボーカルの大賀さんが物販設営してて、ドラムのこいちゃんがその前にいたので挨拶がてら「盛岡に来てください」と書いたお菓子を渡す。

日々の積み重ね大事。

ビールを買ってきて飲みながらのんびり聴く体勢で、その日のトッパーは（客から見て）左側ステージのSECRET 7 LINE。

新生シクセブはやっぱりフェスでもかっこいいなあ、なんて思いながら物販の方見たら売り子してた大賀さんがいない。

あ、これ出番早いやつでは…と察するも500ml缶を買ってしまったためすぐに飲み干せない。なにせ寒い。

SECRET 7 LINEの機材搬出後、waterweedの機材搬入が始まる。

現在右ステージのバンド演奏中。つまりwaterweedは3番目。

皆が右ステージに集中している間に左の最前を取らねば！とビールを一気に飲み干…そうとしてこぼして首周りがビール臭くなって若干テンションが下がる。

空き缶をゴミ箱に投げ捨てて最前の柵へ辿り着き、演奏中のバンドの曲を聴いていると下がったはずのテンションが再び上ってくると同時に緊張やらワクワクやらが混ざって呼吸が速くなってきた。

駐車場とはいえクソ田舎のでかい倉庫の裏なのでちょっとしたグラウンド位ある。

そこに人がぎっしり集まって、初出演の彼らの音楽を聴くのだ。

やばくね？地球上の人類約74億人のうち200億人くらいファンが増えてしまうのでは？

徐々に人が増えてくる左ステージ前。

ああ。これは700億人増えるわ。

・八戸の朝の冷たい空気が灼熱に変わる

waterweed、開演。

Only for usの音が、前方のステージから響いているはずなのに冷たい上空から降ってくるように錯覚する。

重く、重く、それでいて鋭く。

Monologueでギターのひろしさんがサークルを指示すると、フロアと化した駐車場前方にサークルピットが形成される。

音と、人の渦と、即座に上昇する気温。熱狂。

ここは冷夏の屋外ではなかったのか。

上空から降り注ぐ音と光。

反対に、上空を突き刺し道路を挟んだ市場へ轟く彼らの音。

最後のBeyond the oceanが終わり、25分は一瞬だった。

演奏が終わり、人の波が引き、冷たい空気が戻ってくる。

毎年「夢の駐車場」と形容される八食。

本当に夢が形を成して現れたような時間だった。

セットリスト

Only for us

Monologue

Boring talk

Landscapes and memories

Still awake

Revelation

Four of force

Beyond the ocean

ちなみにその後ずっと物販で売り子してた大賀さんがご飯食べたか心配になったので聞いてみたら、食べれてないとのことだったのでご飯差し入れしました。