2017年のDTM総決算 - その1

もう2018年になってしまったのですが、帰省中に付き暇なので2017年のDTM・作曲について思ったことや発見したことをここに記しておきます。

2017年の代表的な製作時のミス編

「ディズニー風で…」というオーダーで書いた曲が「クリスマスっぽい」という理由でNGになったでござるの巻

意図としてはディズニーランドのパレードや園内で流れているBGMのようなものが欲しかったのだと思うが、実際に使われるタイミングがクリスマス後ということでNG。①”早い譜割りでの順次進行”と、②”短い小節単位で区切れるフレーズ”の2点によってクリスマスっぽくなってしまった。①について、ディズニー風と言われると、JAZZよりのクラシックみたいなハーモニー(ツーファイブとかdimコードで進行を滑らかにしたりね)を使うことになるのだが、”早い譜割りでの順次進行”をやるとどうしてもクリスマス賛美歌のようなコード進行になってしまった(きよしこの夜、もろびとこぞりてetc)ことが失敗の第一の原因。②についてはBPMが126くらいで短い単位で区切れるフレーズを使うと何となくワクワク感が高まってしまってそれがクリスマス感をアシストしてしまったと思う。

インスト案件で(クリスマスと関係ないのに)クリスマスっぽいな〜と言われてNGが出てしまう現象はたまにあるのだけれど、スイングビートで曲を書いてる時に意外とあるあるなので気をつけている。これは大体テンポが原因で、スレイベルを「シャン、シャン、シャン…」と気持よく鳴らせてしまうテンポだとダメなので、BPMを10〜20上げてやると解決することが多い。逆に上記の条件を満たしてやると大いにクリスマスっぽくなるので「もっとクリスマスっぽく!」って言われた時はそうすれば良いと思います。結局この案件は順次進行を止めて、フレーズも息の長いものに(星に願いを的な感じ)直して対応しました。

並行進行のしすぎで無国籍風のはずが中国っぽくなってしまったでござるの巻

無国籍でゆっくりしたフィールド曲を書く案件で出たNG。イギリス風だとドリアン、アイリッシュ風だとリディアン、スペインだとI→bII進行とか…乱暴な言い方だけど、ざっくりした国籍感は音使いやハーモニー進行で決まるので、無国籍感を出すためにあまり民族的に使われてない音使い…つまり4度堆積をしつつ並行進行を使って曲作りをした。ただ1小節内のハーモニーの数が多く、連続の4度堆積がペンタトニック感を強調しすぎ、また並行進行の多用によりハーモニー同士の横のつながりが希薄になりトップノートだけに耳が行きまくった結果、トップのメロが「ミレソー、ミレソーラー」というまたもやペンタトニック感溢れるものだったのもあり、結構中国っぽい味わいになってしまった。アレンジでは中国風の楽器を一切使ってないオーケストラだったので個人的には無国籍だったのだけど、なんか中国っぽいということでNG。対応としては1小節のコードの数を単純に減らしてあげるのと、さらにメロディも単純なものにして、ハーモニーのペンタトニック感とメロのペンタトニック感の両方を薄くしてあげることによって解決。みんなも気をつけよう!

引き続き買って良かった・再評価した音源編に続きます。

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