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ヨーロッパの水に対するスタンス:殺菌しない、自然のままに!

以前、「RO水」について記事を書きました。そこで少し日本で販売されている飲用水の種類について触れたのですがみなさん覚えていますか?
・ナチュラルウォーター
・ナチュラルミネラルウォーター
・ミネラルウォーター
・ボトルドウォーター
上記の4種類です。基準がいろいろありましたね。
https://minekyo.net/files/libs/344/201809201037324902.pdf

ヨーロッパ(EU)と日本のミネラルウォーター類の違いは殺菌をするかしないかです。
日本の飲用水はナチュラルミネラルウォーターであっても殺菌処理が義務付けられています。
対してヨーロッパ(EU)では「殺菌しないこと」が義務付けられています。
真逆の基準ですよね。笑

ヴォルビック・エビアンなどヨーロッパのミネラルウォーターは殺菌処理がされず、地下水をそのままボトルに詰めて輸入されています。

■なぜ殺菌しないのか?
殺菌すると体に良い働きをする菌も死んでしまうから。そもそも「飲み水は体に良い影響を与える生きた菌を含んだ自然のままの飲み物」という考えがあります。そのため科学的に健康に有益であることが立証された水でなければ「ナチュラルミネラルウォーター」と名乗ることでできないのです。

■殺菌処理をしてないのに大丈夫なのか?
採水地の周辺への環境基準がめっちゃ厳しい!
水源地周辺の数万ヘクタールが環境保全の対象となっています。
工場やゴルフ場、農地、牧場などの建設が禁じられています。また、一日に何度も品質をチェックするなど、安心して天然水が飲めるようにされています。またミネラル分の基準値が一定です。

■EUのナチュラルミネラルウォーターの基準
・水源があらゆる汚染から完全に隔離、保護されていること
・ミネラル成分や採水時の温度が一定であること
採水地で直接ボトリングされていること
・殺菌処理など一切の加工をせずに自然のままであること
健康に良いと認められていること
※CODEによるEUの「ナチュラルウォーター」の基準より

対して日本は
・鉱化された地下水(地表から浸透し、地下を移動中又は地下に滞留中に地層中の無機塩類が溶解した地下水(天然の二酸化炭素が溶解し、発泡性を有する地下水を含む)
・ろ過、沈殿及び熱殺菌の処理を行ったもの

採水地でのボトリングやミネラル基準、水源地の環境に関しての基準はないんです。

殺菌しているからOKというのが日本のスタンス
殺菌せずに周りの環境を守って自然そのままの水というのがEUのスタンス

EUは基準がめっちゃ厳しい、、、水に対する意識の違いを感じます。
これを意識してお水を買ってみてほしい!
少しの意識で手に取る商品が変わる!

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