自己満足という言葉があります。何からしらの行為に、他者を介在せず、ただ自分がやりたいようになること。

　私の究極的な目標は、自己満足によってある程度の収入を得て、自分の心を満たせるような生活を送ることにある。

　現実問題としてそれは非常に難しい。収入を得る行為（＝つまり労働）は、必ず他者を介在するからです。「アマチュアのミュージシャンがプロになり人気が出ると、自分の好きな曲を作ることができなくなった」という一般的なエピソードは、自己満足で労働することが事実上不可能であることを証明してくれるでしょう。　

　私は常々、自分の存在を「社会」や他者」ではなく自分自身で定義することが重要だと考えています。自分が良いと思うもの、大切だと思うものを信じ続けることが、結果、私たち自身の「幸せ」に繋がるだろうと。

　しかし自分が大切にすること、信じたいことを伝えようとするとき、私たちは常に他者や社会の「評価軸」を考えなければならないことを痛感します。いかなるビジネス書を読んでも、「常に顧客の望むものは何か」という視点が重要だと書かれています。

　それでも、誰か他の評価軸に合わせてゴマを擦っても仕方がない。「誰かを笑顔にするあらゆる行為はビジネスになる」という言葉を信じているので、がんばります。

　大切なのは、自分が作ったコンテンツを相手に求めるものに変容されるのではなく、自分が作ったコンテンツがいかに相手を笑顔にするのかを適切に伝えることなのだと思っています。