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今日の推し曲『Jon Batiste - Calling Your Name』-20230808

お疲れ様です。IRAKAです。

このところnoteへの熱が急速に冷めてきました。
のっけから何の話だよ!って感じですが、今後は書きたいネタがある時だけの投下にします(目標の週イチ更新はやめます!)というお知らせ。。

noteを始めた時、コツやマナーを調べるためノウハウ系の記事を読み漁って「ほとんどのノーターが1年続かない」みたいな記事をよく目にしました。
その時は、そんなもんかね〜程度にしか思いませんでしたが、今はなんとなく分かります。

自力で頑張ってもなかなか拡がりや繋がりが生まれにくく、労力のわりに報われる感がないんですよね、今のnoteって。
既に実績のあるクリエイターや、アマチュアでも収益化できている方(とそのお客さん)には使いやすいプラットフォームだと思うんですが、今からそこを目指すヒヨッコには優しくない設計だなーと感じてます。

それと、私はもともと自作曲の告知のためにnoteを始めたので、曲を聴いてもらうにも仲間を見つけるにも、X(twitter)や他のSNSの方が効率が良いんですよね。
noteも最初のうちこそ、ビュー数やフォロワー数がじわじわと右肩上がりするのでやりがいもありましたが、最近はいずれも頭打ち状態だし…

おっと、愚痴が長すぎますね!この勢いで運営へ物申す記事、一本書いちゃおうかな(笑)
文章を書くことは好きなのでネタがある限り続けたいと思いますが、更新頻度は落ちそう、というお話でした。


さて、気を取り直して本題!
ジョン・バティステの『Calling Your Name』です。先日ご紹介させていただいたDJ芸人こと桜井さんの記事で知ったのですが、その後もラジオから流れるのを聴いたりYouTubeとSpotifyでヘビロテしていたりと、この夏一番のフェイバリットでございます。


この曲の聴きどころですが、まずはイントロのピアニカ。めちゃくちゃ味のあるせつな〜いメロディがグッと心を鷲掴みにしてきます。

繊細なブレスコントロールと、鍵盤(音程)の間の微妙な音を表現するグリッサンド的なテクニックがミソです。
文字で説明するのが難しいですが、隣り合う鍵盤二つを同じ8分音符のなかで連続して(タタッと)奏でることで、あたかも中間の一つの音であるかのように聴かせています。
これはギターなど弦楽器ではよくある手法(スライドやクォーターチョーキングなど)ですが、鍵盤を持ちながら吹奏楽器であるピアニカの特性を利用した上手いフレージングだな、と思いました。
(ピアノだとハンマーがピアノ線を叩く構造上、隣り合う音を連続して奏でても一つの音には聴こえない)

それと良い塩梅のリバーブ(残響)が効いていて、ピアニカが安っぽく聴こえないように処理しているのも地味に良い仕事です。


もうひとつの聴きどころは、やはりボーカルの表現力。
ささやくような低音パートから流れるように始まりますが、優しくセクシーな歌唱で曲調にもマッチしておりとても良いです。
が、特筆すべきはその後にやってくる高らかに歌い上げるパートです。

リズム感、タイム感、声質、声量など抜群に良いのはもちろん、子音(特に破裂音)の発し方がとてもパーカッシヴでお見事。
もはやボーカルというより楽器に近いんじゃないかと、非常にバネのある歌唱に毎回聴き惚れてしまいます。最高にグルーヴィーです。

ちなみにこの曲、歌詞を見ると明らか(ググってみてください!)なのですが、どこがサビでどこがAメロなのか、パートの判別が難しい構造になっています。

冒頭の低音パートは中盤以降も繰り返し繰り返し歌われている(というかそれ以外のパートがない)ので、これがサビと考えるのが自然かと思います。(メロディと雰囲気からすると個人的にはAメロと感じますが)

ですが次に来る高音パート、これがクセモノで…
サビの後に位置するということはAメロかCメロと考えるのが普通ですが、Aメロにしては1回しか出てこない、Cメロにしては登場が早すぎる。(そしてサビのような盛り上がりを見せる…)
とても印象的なパートなので、編曲者目線だと2回くらい入れたくなるだろうし、各パートの役割をはっきりした方がメリハリも付けやすいと思うのですが、もしかしたら別の狙いがあって1回に抑えているのかもしれません。


私の予想ではサブスク対策、要するにリピート狙いなんじゃないかと睨んでます。(再生数で収益が変わるため)
この曲、トータル2分弱とそもそもが超ショートチューンです。仮に高音パートをもう1回入れたとしても、2分半にも満たない。
昨今のポピュラー音楽は短くても3分前後なのに、もともと短い曲を更にコンパクトな構成にしているのだと思われます。

短い曲だと気負わずに聴きたいと思った時に再生できるし、あっという間に終わってしまうので2度3度とリピートする人も少なくないはず。
ましてや印象的な高音パートが曲中に1回となると、もう一度聴きたくなって繰り返し再生してしまう…。
というように、確信犯的にイレギュラーな構成&トータルタイムを短くしているのでは、と思いました。


はい、どーでも良い考察が長くなってしまいましたが、終盤のピアニカソロで最高潮を迎え、曲はエンディングとなります。
ピアニカは終盤ずっとバッキングで鳴っていますし、もしかしたらこの曲のメインはボーカルではなくピアニカなのかも。
(曲の最後はフェードアウトなどせずにスパッと終わっていて、これも名残惜しさの演出=リピート狙いの戦略かもしれません)

ちなみに彼の経歴を調べてみたら、音大出身かつもともとはジャズ畑の人らしく、そりゃ確かなスキルをお持ちだわ、と納得。
旧譜にはゴリゴリのジャズLIVEアルバムやソウル/ブルース寄りのスタジオアルバムがラインナップされており、今とは雰囲気が大分異なりますが、いずれもクォリティ高し。
ディズニー映画「ソウルフルワールド」のサントラも一部担当していたようで、これはポップで良質なジャズインストという趣き。作業用BGMにうってつけです。


さらに最近のディスコグラフィを聴いてみたら、私がジョン・バディステと認識してなかっただけで、普通に曲は聴いていたことが分かりました(汗)
どの曲も私の好みとはちょっと違っただけで良曲なので、簡単にご紹介。


FREEDOM
2年前の曲です。良いんだけどブルーノ・マーズ(Uptown Funk)の二番煎じっぽいと感じてしまい、スルー。(今聴くと全然違いますね。強いて言えばMVがオシャレなところが共通点?)


Be Who You Are | Jon Batiste, J.I.D, NewJeans, Cat Burns, Camilo
これは2ヶ月前。やたら歌上手いアフロアメリカンだな、半拍遅らせるタイム感とか只者じゃないな、と思ったけどレゲエはそんなに好きじゃないし、日本だとNewJeansメインで語られがちだったのでスルー。


Drink Water ft. Jon Bellion, Fireboy DML
そして『Calling Your Name』でハマったわけですが、これは目下の最新曲。
これも爽やか&グルーヴィで夏にピッタリです。フィーチャリングのおかげもあり、また異なる雰囲気の曲調がイイ!


【おまけ】
おなじみ最後のおまけコーナー、私の曲も聴いていってください!
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ちなみに次の曲(7曲目)は2曲同時進行という試みをしてたんですが、予想通り全然進みません。わかっちゃいたけど無謀すぎた。やっぱ1曲に絞ろう。。




Best regards
IRAKA

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