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アイルランドの10月 - ハロウィンの起源はアイルランド

ハロウィンは10月31日ですが、アイルランドでは毎年10月の最終月曜日はお休みとなり3連休です。この3連休は各地でイベント盛りだくさんの週末。秋の行楽にぴったりのシーズンです!


ハロウィンの起源

10月のアイルランドはやはりハロウィン!

何度でも言いましょう。ハロウィンはアイルランドが起源なのです!アイルランドで発祥のハロウィンと言う催しがアメリカに渡り、アメリカにて盛大なイベントとしてパーティーが行われるようになり、世界中に広まったというのが正しい流れです。これはまるで日本の浮世絵が日本では国内ではそこまで評価されていなかったのに、印象派の画家たちにこぞって評価されたために、国内でも人気が高まったことに似ている
違うか?笑


ジャックオーランタンの創作コンペティションや、かぼちゃの重さあてゲーム、各家庭でのデコレーションや、コスチューム。楽しいイベント盛りだくさんのハロウィンシーズンは、街もオレンジ色に染まり楽しい季節です。

日本は夏に花火があがりますが、アイルランドで花火が一番多くあがるのはこの季節。毎晩のように打上げ花火や音花火の音が聞こえます。

アイルランドの幽霊話

この季節いろんなところで「アイルランドの幽霊」の話を聞くことができます。有名なアイルランドの幽霊ポックを紹介しましょう。

ポックはアイルランドのマラハイド城に住むと言われているドワーフ(小人症)の幽霊です。その体の小ささを活かして、道化師として活躍していた彼ですが、美しい女性に恋に落ちてしまいます。しかしその恋は報われず、ポックは失意の中で亡くなります。そのポックの幽霊が夜な夜なマラハイド城を徘徊しているらしいですが、城の中には小さなポックの扉もあり、ここをノックするとポックが挨拶に出てきてくれるとか。

https://www.malahidecastleandgardens.ie/castle/castle-ghosts/


マラハイド城は800年もの長い間、タルボット家に所有されていたアイルランドのお城。英国支配時にも引き続き城を保有し、美しい外観と内観を保っています。
城内だけでなく、庭園も静かで美しく、蝶の館も子供が喜ぶスポット。観光名所として人気の場所です。アイルランドにお越しの際は是非足を運んでみてください。


アイルランド人怪談作家:小泉八雲

さて幽霊話と言えば、この人を紹介せずにはおれません。
日本名は小泉八雲。耳なし芳一などの日本の怪談、妖怪話で有名なこの作家は実は、アイルランド人の父とギリシャ人の母を持つ、アイルランド人作家なのです。

本名はラフカディオ・ハーン。英語名は日本ではあまり知られていませんが、アイルランドでこの名を知らない人はいません。日本に帰化し、日本語名をも取得し活動した作家は、本国アイルランドでもとても人気です。
彼は19世紀末から20世紀初めにかけて、日本での生活と日本の文化について多くの書籍を執筆し、日本文学を広めたことで知られています。

小泉八雲全集はKindleアンリミテッドでも読めます。
小さな頃に読んだ、耳なし芳一の話が小泉八雲というアイルランド人の手によって書かれていたとは驚きです。。
彼は自身の日本人の妻から、日本古来のおとぎ話や怪談を聞き、そこから着想を得て自分の言葉で随筆をまとめたようです。


私もまだ未訪問なのですが、ウォーターフォードにある小泉八雲庭園は、小泉八雲に捧げられたもので、彼の日本での滞在と日本文化への貢献を称えている観光スポットです。

この庭園は、小泉八雲が日本での経験に触発された日本庭園の要素を組み合わせて設計されており、日本の美しさを讃えています。

庭園内には日本庭園の特徴である橋、池、茶室、彫刻などが見られ、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。小泉八雲庭園は、日本文化とアイルランドの自然美を融合させた素晴らしい場所で、訪れる人々に静けさと魅力を提供しています。


今日はアイルランドの10月でした。ハロウィンの日は近所の子供たちが仮装して「トリックorトリート」のため、訪れてくれます!近所の人たちとの交流のためにも、ハロウィンはアイルランドで欠かせないイベントとなっています。皆さんも素敵なハロウィンウェークエンドを!

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