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R5.1.21(土)
北九州市八幡東区の大蔵・河内地区にて、
令和元年から『Bousai会議』を実施してきました。

メインの担当は、Bousaiまちづくりの仲間であり、師匠の横田さんという方で、
ぼくはサブ担当という役割分担です。

この大蔵・河内地区Bousai会議は、とても熱心に活動を進められる皆さんで、令和元年の際には、順当に会議をしていました。

しかし!

5回計画の最終回、第5回会議の直前に、コロナ禍に突入していってしまい、
計画を最後に詰めるとても重要な回が開催できませんでした。

次年度の、少しコロナがおさまったときに、かなり時間が空いて、第5回会議を年度をまたぐカタチで実施しました。

その後また、何度も波が押し寄せ、ずっと開催できていませんでした。


そして!この度!!
まち協の会長と、横田さんの調整&熱意で、かなり久々にBousai会議を開催することができました。


この地区は、3つの自治区会があり、各自治区会から町内会長の皆さまなどが参加されました。
年度計画などには無い、急な呼びかけだったにも関わらず、こうして多くの皆さんご参加くださいました。

令和元年度の取組みから、3年度空いております。
町内会長さんは、2年任期などが多いですから、『この会議に初めて参加する人〜?』と問うと、6割ぐらいの方が手を挙げられました。

時の流れ・・・・
おそるべし・・・。


以前から参加されていた人には、改めて同じ話が多くなりましたが、
近年の自然災害や気候変動の話。
防災まちづくりの必要性や目標としたい想い。
などなどを、ぼくからお話させていただきました。

そして、
このまちの災害特性。
自然との共存。

大蔵とは、大きな谷です。
地形が物語っており、普段は少しの水量しかない大蔵川ですが、もっと広範囲に河岸段丘の地形になっています。

大正の時代に造られた、河内貯水池のダムが、小中規模の水害を防いでくれているのでしょう。
それに感謝するとともに、ダムの貯水量を超えるような豪雨の際には、厳しいだろうということを再確認しました。

また、街中、どこに行っても傾斜だらけ。
ピンポイントの土砂災害は、どこでもあり得るんだろうと考えます。


そうした地域に住まう皆さんで、ともに災害に立ち向かおう!というのがBousai会議です。

大雨や台風の際には、被害に合わないように、住民それぞれが、安全な場所に居ようね。
避難所でも、自宅でも、ご近所さん宅でも。
その場所ごとの安全な場所で。

とても単純なことではありますが、
これが命を守る行動です。


では、行動を起こすにはどうしたら良いか?

自分一人だけでは、その判断はできません。
人間誰しも、自分は大丈夫って思ってしまうものです。
だから、『近所で声をかけ合おう』
重い腰が上がります。

心配なとき、不安なときこそ、声をかけ合える地域づくりを目指します。


でもでも、
どんなことをきっかけに声かけを始めるの?
ということが詰まっていないと実効性は持ちません。

こんなことが起きたら、
こんな情報が出たら、
声かけを始めるという『ルール』をつくっておきます。


このような、防災計画の中身を詰めていきます。

既に、とても充実した内容をつくられてる町内もあります。
迅速に声かけしやすいように、町内での『組』組織を変えたというところもありました。

防災隣組なる、小規模グループを組み分けた町内もありました。


町内会長さんが変わったとしても、しっかりと受け継いでいくことが大切ですね。
そのためには、取組みを継続していくことが大事です。

特に、情報伝達の訓練をしておきたいですね。


最後に、意見交換をしました。

とても熱心な町内会長さんから手が挙がりました。

理念は分かるが、理想だと。
町内では、計画づくりの合意形成なんて、できない。
情報も届いてるかどうか分からない。
各種のお知らせもリアクションもない。
集まりに参加してくれる人は限られてる。
『みんなで』活動するなんて難しい。

とのことでした。
とても率直なご意見でした。
地域を想い、熱心にされてるからこその悩みの吐露だったと感じました。

ぼくからは、
一朝一夕に完全な防災計画が作れることはないし、
机上で作ったものや、
執行部の数人で考えたものを住民に押し付けるようなものはあってはならない。

ではどうするのか?
2つお話をしました。

ひとつは、
できるところからやっていきましょう。
面的に、町内全体の気持ちを揃えて取組んでいくのは不可能です。

被害が心配なあの場所。
災害時、心細いだろうあの人。
そうしたピンポイントでも、その人に声をかける仕組みを検討していく。
そうして、徐々にでも進めていきましょう。

もうひとつは、
課題をテーブルの真ん中に置きましょう。
ということです。

実行的な計画案を、あーするこーすると、お知らせしても、なかなか協力は得られないものです。
もっとその前に、
いったん、課題だけをテーブルに置いて、みんなで眺めてみましょう。
そこから、どうしようって、みんなで話し始めてみましょう。


その他にも、
とても熱心な、具体的なご提案、ご意見もありました。

少し時間が空いてしまいましたが、
これが再出発です。

大蔵のBusaiまちづくり!
リスタート!!


今日もご覧いただきありがとうございます。

この記事は、ぼくの活動記録です。
大蔵・河内地区Bousai会議の取組みの正式議事録ではありませんので、ご了承ください。



<1年前の”今日”の記事★>

おぉ、去年の今頃は自宅待機していましたか。
大変でしたよね~・・・。

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