見出し画像

ESDの街、北九州「このまちのアイデンティティって?」

2024.1.13(土)
北九州市小倉北区の都市部に流れる紫川の『水環境館』にて、
『北九州ESD協議会:ステークホルダーミーティング』を開催いたしました。

ぼくが名ばかり委員長を務める『未来創造委員会』が主催したものです。

夏に3回シリーズで行った『水プロジェクト』との連続性もあり、大分大学から河野先生や、熊本からEPO九州の皆さんにもお越しいただきました。

未来創造委員会のメンバーはもちろんのこと、もうひとつの柱の組織である『ESD協議会:活動委員会』のプレイヤーや、サブコーディネーターである北九州市立大学のESDプロモート実習の学生や先生、行政の方々、そしてESDに携わる民間企業や市民活動者の皆さんにご参加いただきました。


今年度で満了となる山田事務局長のご尽力もあり、参加者のお声かけや、会場設定、そして企画など、とても準備の行き届いた開催で、事務局に拍手!というイベントでした。

山田事務局長から開会のご挨拶


これまで、『未来創造委員会』は、頭でっかちになり過ぎず、動きながら実を得て行くという方向性で進んできました。
かと言って、「活動」というよりも「ノウハウの蓄積」が重要な委員会ですので、『動きながら得ていく』という方向性でやってきました。

これまで、多くの活動を実施してきて、少しずつステップアップしながら、ノウハウを培いながら、そしてESD人材の拡がりも感じながら、の取組みでした。

名ばかり委員長からの趣旨説明

今年度、ここまで走ってきての、いったん共有、という場面です。
未来創造委員会の大目標である『次世代の育成』『ESD人材の拡大』というテーマに向け、話し合っていこう!というミーティングです。


まず、コーディネーターの岩谷さんから、これまでの取組みをまとめて発表していただきました。

ちょっと余談ですが、水環境館の雰囲気、とっても良いでしょ!
ここはいわば、地下です。
右側の水槽のように見えるガラス面は、水中。
川の中です。水面がちょうど見えていますね。

ここのホールも階段上になっていて、こうしたワークショップも実施できます。


次に、大分大学の河野先生からお話をいただきました。

『持続可能な社会を実現していくための学び』であるESD。
ずっと継承されてきていることと、そうでないことと、どんな違いがあるんだろう?
そして、これからもっと、繋いでいき、続いていってほしいことに、どんな願いを託していけば良いんだろう?

そのひとつの答えとして、携わる人、まわりにいる人による、こだわりや、思い入れや、価値観や、大切にしていること、楽しんでいること、など、『アイデンティティ』っていうものがあると良いよね。というお話だったかと思います。

このまちに育つ子ども達も、そんな想いをもった大人たちを見て育つだろうし、楽しそうにしている、大切にしている人達には、自然と周りの人たちが惹きつけられていくかもしれません。

これまで大切にしてきたこと。これからも大切にしたいこと。
そういうものに対しては、大切にする、思い入れをもつ、誇りに思う、そんなアイデンティティがあると良いなと思います。



次に、ワークショップ!
ご参加の皆さんで意見交換をしていきます。

テーマは3点あります。
①このまちの良いところ
②このまちにもっと変わってほしいところ
③自分たちができること


漠然としたテーマではあるものの、さすがはプレイヤーの皆さん!
どんどん議論が弾んでいました。
それぞれの色分けされた付箋に書き出していただき、ディスカッションしていただきました。


とっても盛り上がっていたので、トーク時間を延ばしながらの進行!

各グループでどんな内容だったのかを未来創造委員会のメンバーを中心に共有していただきました!



このまち北九州は、一言で言うと、
田舎過ぎず都会過ぎず。

山あり、川あり、海あり、すぐ目の前には自然が豊かに広がっています。
まさにこの会場のように、すぐ横に川が流れ、自然と共存しながらの街です。

自然がすぐ近くにありながらも、交通網は発達していて、とても便利です。
九州と本州の接続点であるため、交通の要衝として、食べ物も美味しくって、様々な文化が発展してきました。

自然や食べ物だけじゃないですよね。産業、文化、地域活動、福祉や医療、市民活動、平和や人権や暮らしを彩るもの。

このまちが繋いできた、とても魅力ある資源・財産だと思います。

でも、一方で、地元にいる人たちには、それが当たり前過ぎて分かっていなかったり、外から見てもらったときに、とても評価されたり、ということがあるという意見が多かったです。

板書をしてくださった大久保さんからのコメント

各テーブルで、とても様々な議論が展開されたようです。
とても深みも厚みも広がりもある議論を感じ、こうした意見交換の場の重要性を感じました。



最後に、全体でのトークセッションを予定していて、ぼくがファシリなんですが、
ん~!!!!
とっても良い話が展開していて、浅はかにまとめたり、終わらせたくないなぁと思いました。

そこで、もうひとつ、深堀りして、考えてみて、議論してみよう!って提案させていただきました。

この街、とっても素晴らしい魅力にあふれています。
潜んでいるものもたくさんあります。
まだまだ知らないこともいっぱいあるでしょう。

これだけ、ESDに携わる人材・プレイヤーがたくさんいます。
もっともっと人の拡がりもあるでしょうし、拡がっていってほしいと願います。

では、今日、お集りいただいた皆さんそれぞれが、どんな想いをいただいて、ESD活動に取組んでいくのか。
もう一歩踏み込んで、

『このまちの、ESDにおける、アイデンティティって何だろう?』

それぞれが思うものを、付箋に書き出していただいて、最後に全体で共有することとしました。

そう問われると、ん〜!!
という質問だったと思いますが、皆さん、しっかりと絞りだしてもらいました。

色んな想いを抱えて活動されています。
このまちの未来への願いをもっています。

このまちらしさ。
大切にしていきたいこと。こだわり。思い入れ。誇り。


皆さんが書いている間に、時間の限り、それぞれの参加者のコメントをお聴きしていきました。

ESDに携わるそれぞれが、もっともっと言葉にして、カタチにして、このまち全体でのESDの推進へ力を注いでいけると良いなと思いました。

普段、口には出さないけど、このまちのESDってスゴイ。
こうして考えてみると、そんなことを改めて実感したミーティングとなりました。

いったん、集合写真☆

お決まりの『E』のポーズで、はい、チーズ★


この後は、懇親会♪
皆さんと楽しく、更なる意見交換をさせていただきました!




今日もご覧いただきありがとうございます。



<1年前の”今日”の記事★>



<2年前の”今日”の記事★>


いただいたサポートは、NPO法人好きっちゃ北九州の活動費に、大切に活用させていただきます!!