見出し画像

地域での健康づくりを活発に!~心の健康、おしゃべりのチカラ~

昨日、北九州市小倉南区役所の保健福祉課からのご依頼で講座を担当しました。
小倉北区との区境すぐの会場はホテルのとても広い会場です。

小倉南区内の全校区から数名ずつ、まちづくり協議会の会長さんや、健康づくりや食進さんや市民センターの館長さんなど、合計88人の皆さんがご参加されました。


とても立派な会場で、入った途端に、「もう帰ろうかな・・・」と思うほど(笑)凄すぎる雰囲気に、ぼくには力量不足のような・・・汗


この集まりは、小倉南区で取り組んでいる『地域でGO!GO!健康づくり』という、地域単位での健康づくりに関する取組みの一環で、年に一度、こうして各校区から一堂に会して、情報共有や基調講演を聴くなどしているそうです。
これまではコロナ禍でストップしており、前年度はオンラインでの復活をとげ、やはり、こうして皆さんでお会いできる機会を切望されていたとのことでした。

ちょっと見えにくいですね汗
区長のごあいさつや、ご来賓の紹介の後に、ぼくの出番です。80分間を割り当てられておりました。

この企画にあたり、小倉南区役所保健福祉課の皆さんからは、とても丁寧な調整・打合せを進めてきてくださいました。

時点時点でのメールなどでの情報共有や、スケジュールを見ながらの打合せ、参加対象者の状況やニーズに応じた企画立案、そして何より、今回の講座の目標設定の明確化。これがとっても重要です。

ぼくも色んな講話・講座・研修を担当させていただきますが、日程と講師が決まったら、ハイよろしく!という感じで、
ぼくから「今回の目標や課題設定は?」とたずねても、明確な答えが無いことが多いです。

こうした大きな講座では、主催者との打合せを経て、ぼくが一度、企画書に起こしてから、それを改めてすり合わせて、具体的な準備に取り掛かる流れがほとんどですが、今回は、その最初の部分をしっかりと小倉南区役所の皆さんがされていたので、とても嬉しかったです。ぼくも元所属として誇らしいほどです。


さて、今回は、地域での健康づくりにおいて、
『心の健康』が重要ではないかという結語を考えて、構想を練っていきました。
また、どの地域でも、特にコロナを経て、活動のマンネリ化や停滞化、人材の固定化や新しい人材が入ってこないなど、様々な課題があります。

そんな中でも、みんなが主体的に関わっていく『協働のまちづくり』を目指していき、そのためにも、「おしゃべり・雑談」のチカラを感じていってほしいというテーマ設定としました。


これらのテーマ設定について、ぼくから延々とお話しても、ふーんというような感じだろうと思いますので、実際に、皆さんでおしゃべり、話し合いながら、意義や効果をじっかんしていただく場と設定しました。


このような会話やコミュニケーションの大切さを少しだけお話した後に、早速、テーブルごとに話し合いをしてみましょう!という展開なのですが、
各地域の重鎮!の皆さんがお集りです(笑)
会話のポイントもぼくから抑えさせていただきました。

何よりも傾聴。皆さんの意見を聴き、自分が話し過ぎずに、多くのことを聴く。それぐらいの意識で会話を進めていってほしいということ。

これは、このグループワークだけに活用するものではなく、普段の会話のなかから意識してみましょう!

では早速、テーブルごとに、自己紹介と、自分のまちの好きなところを話し合っていただきました。

どのテーブルも、とても会話が弾んでいて、皆さんが嬉しそうに楽しそうに、我がまち自慢をする表情を見て、とても嬉しかったです。
皆さん、自分のまちが大好きで、日頃から地域のために、熱く温かい活動を続けてらっしゃいます。

わずかな時間設定でしたが、皆さんが自己紹介・まち自慢をしっかりしていただきました。

このように、それぞれが口を開いていくことで、色んな声が聴けるというのは素晴らしいことだと思います。

続けて、おしゃべりや雑談の素晴らしさについて、少しだけご説明させていただきました。


まず、居場所として。
難しい議論なんかでなく、おしゃべりや雑談で関係性が育まれていきます。お話ししながら、自分の居場所を感じていくものです。
どんどんおしゃべりしましょう。またそういう機会をつくったり、声をかけたりしていきたいですね。

そして、主体性を生むことにもなります。
発言をすることで、積極的な参画になっていきます。
感想やご意見を聴いていくことはとっても大切です。


人それぞれ、必ず意見が違います。
ものの見方、見え方が全然違います。
経験や興味関心、着目点が違います。

十人十色という言葉もありますが、十人いれば、必ずカラフルな意見で彩られます。

今回はその体験・実感をするために、
2つのワークショップを実施しました、
ひとつは、『い』のつく言葉を1分間で何個思いつけるか!?
もうひとつは、KYT(危険予知トレーニング)シートのイラストを用いて、どこに危険要素や改善ポイントが潜んでいるのか、話し合ってもらうものです。

双方とも、テーブルごとに話し合ってしていただきました。
隣りに座っている人が、自分が考えもしなかったようなことを言います。
自分が気付かなかったようなところに目を付けます。
言われてみればそうだよねっていうことも、着目していく順序も違います。

これを実感するワークショップになったと思います。
このように、色んな人の目線や意見を掛け合わせていくことで、どんどんとふくらみを増していくものだと思います。

このような、雑談・おしゃべりの場があると良いですね。


そして、本題のテーマです。
地域の中での健康づくりを進めていくなかで、大切なことは何だろう?

健康であるということで必要な要素とは?
自助・共助・公助の棲み分けではどうだろう?

役所や行政に頑張ってほしい領域もあるかもしれませんね。
自分自身がとにかく意識していかないと健康づくりなんて進まないようにも思いますね。

では、共助である地域ではどんな役割があるのだろう?
みんなで健康をつくっていく?


また、健康づくりにおける要素を切り分けて考えてみたいと思います。

『心・技・体』という要素で分類して考えてみました。

健康づくりなので、もちろん『体』が最も重要な要素かもしれませんね。
様々な体操やスポーツなどが、地域でも取組まれております。

最近では、減塩や定期健診など、『技』の部分にも着目されて、それぞれの機関で頑張ってくださっています。

フレイル予防や、健康寿命には、『心の健康』っていうのもとても重要だと思います。
地域の中で、人がつながり、居場所があって、出会いやふれ合いがあって。
『心』の部分が、最も地域で発揮され、共助のフィールドとして重要な要素なんじゃないかなと感じます。


最後のディスカッションテーマでは、
こうした、地域の中での「心の健康」へ、取組んでいること、取組みたいことについて話し合っていただきました。

聞き耳を立てていると、とっても素晴らしい様々なお話をうかがいました。

普段なかなか腰を据えて話す機会のない、他の校区での取組みや、熱意に、皆さん刺激を受けたのではないかと思います。

もっとおしゃべりの機会を設定していこう。
コロナで途絶えたけど改めてチャレンジしよう。
恒例行事にもう少し工夫を加えてみよう。
皆さん楽しみにしている活動があり、続けていきたい。

様々な嬉しいお話を盗み聞きしました。


自分のまちに愛着をもち、
まちの人たちと繋がり、居場所があり、
生き生きとそのまちで暮らしていく。

そんな地域づくりが各地で展開されていくことを願っています。
それが実践できる小倉南区です。


会場の雰囲気やご参加の皆さんが凄すぎて、ちょっとビビりましたが、どうにか大切なテーマ設定だけは感じていただけたと思います。
ぼくも引き続き、各地域での活動の支援をしていきたいと思います。



今日もご覧いただきありがとうございます。


<1年前の”今日”の記事★>



<2年前の”今日”の記事★>


いただいたサポートは、NPO法人好きっちゃ北九州の活動費に、大切に活用させていただきます!!