見出し画像

12.13 サンタルチアの日

夫はコッポラ帽をかぶってファミリーの集いに出かけてきました。イキですね。
各家のお嬢さんたちが、白い衣を着て、4本のロウソクが灯ったリースを頭にかぶり、「♪遥かなるサンタルチア」を歌ってくれたそうです。(ウソ)
(頭のロウソクを1本減らせば、そのまま丑の刻参りに行けそうですね)

17・18世紀、シチリア島が飢餓にみまわれた年、聖ルチアの殉教記念日(12月13日)に、小麦を積んだ2隻の船が港に着いて人々を救ったという伝説があります。
小麦を製粉してパンやパスタに加工する余裕もないほど飢えていたので、そのままゆでて食べたとか。
それで、聖ルチアのご加護に感謝して、12月13日はパンやパスタを食べないという風習ができたそうです。

今夜はシチリア料理です。作るのはいつもの夫。
パンやパスタの代わりに、炊いた米と、ゆでた麦が登場します。

《今夜のメニュー》
・ズッパ・ディ・ズッカ(かぼちゃのスープ)
・オレンジのサラダ
・アランチーニ(ライスコロッケ)
・まぐろのファヴィニャネーゼ(まぐろのステーキ)
・クッチーア(リコッタと麦のクリームデザート)

ズッパ・ディ・ズッカ(かぼちゃのスープ)は、キャンベルの「クリームパンプキン」。
ヨーロッパと日本のかぼちゃとは種類が違うので、だったら大好きなキャンベルでいいか、と。
きょう気付いたんですが、キャンベル缶には「赤いカップ」のマークが付いているんですね。
これは「レッドカップキャンペーン」のマークで、これが付いている商品の売上げの一部は途上国の学校給食支援になるんですって。
給食は栄養のためだけではなく、親が女の子を学校に行かせる動機付けにもなるそうです。ステキです。
「赤いカップ」、チェケラ!

オレンジのサラダは、オレンジの上にセロリと赤玉ねぎが盛られています。
ドレッシングに白ワインが入っていて、オレンジと出会うとキラキラした味に! 
よく冷やしておくと美味しいです。

アランチーニは「小さなオレンジ」の複数形だそうです。
「ご飯のコロッケ」って食べたことあります? 私は初めて食べました。
バターとパルミジャーノを混ぜてリゾットっぽくしたご飯に、モッツァレッラとグリーンピースを入れておにぎりに。それに小麦粉→溶き卵→細かいパン粉をつけて揚げます。
これは旨い! 熱々でも、冷めてもいけます。
お弁当箱を開けてアランチーニが詰まっていたら大ウケだと思います。

まぐろのファヴィニャネーゼは「ファヴィニャーナ島風まぐろのステーキ」。
ファヴィニャーナ島の写真を見ました。
寒色系の宝石が溶けて漂っているような海でした。泳ぐもよし、まぐろと格闘するもよし。
オリーブ油をひいた耐熱皿にまぐろの切り身を置いて、パン粉をかけて、ケイパーとグリーンオリーブを乗せ、その上からさらにオリーブ油をかけてオーブンへ。
しっとりしたステーキでした。
まぐろとケイパーって合いますね!

デザートはクッチーア。リコッタと麦のクリーム。
聖ルチアへの感謝の意を表して、本日限定のスイーツとのこと。
リコッタに砂糖を混ぜてホイップしたクリームに、チョコチップとオレンジピールを混ぜて、そこにゆでたての麦を、投入した私がバカだった!
熱々の麦でチョコチップが溶けていく〜! 白いクリームが見る見るチョコ色のゲ●状に!
味はめっちゃいいです。
※麦は少なめに。ほぼ主食みたいになってしまうので。

聖ルチア、目の弱い人、飢えている人を助けてくださるよう、大ボスにお取り次ぎください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?