【ゲーム紹介】ラスト レムナント ~ サガシリーズの流れをくむRPG

最近、私がTwitchでプレイを配信しているラスト レムナント(ラスレム)。
いま私がプレイしているPC版は残念ながら発売終了になってしまったのですが、現在リマスター版がPS4、Switch、Android(iOS版はアプデ後の不具合により起動できなくなったらしく、販売停止中…)で発売されており、サガシリーズの流れをくんだ戦闘の楽しいRPGです。ですが、残念ながらあまり知名度がない気がしています…
私も配信しながら、「これ、何やってるか見てる人に伝わってるのかな?」と思うところもあり、戦闘システムを中心に紹介してみます。

ラスレムってどんなゲーム?

世界観

タイトルにもある「レムナント」の力によって秩序が保たれている世界が舞台です。レムナントは古代のよくわからないすごい力を秘めた遺物みたいなもので、サガフロ2を知っている人はクヴェルとかメガリスのようなものだと考えると良いです。
レムナントを使うためには「契約」する必要があり、基本的に特定のレムナントの使用者は一人だけとなります。各地の領主はレムナントの契約者で、その力で各地を治めています(武器として扱うものだけではなく、火山活動を抑えたり、砂漠に水を供給するような、自然を改良するレムナントもあります)。
世界には以下の4種類の種族がいて、それぞれ装備できる武器の大きさ等に特徴があります。

  • ミトラ(普通の人間っぽい種族)

  • クシティ(小柄なカエルっぽい種族)

  • ヤーマ(大柄な魚人っぽい種族)

  • ソバニ(手が4本ある猫獣人っぽい種族。変なユニークな人が多い)

戦闘システム

味方パーティは最大18人で、何十人もの敵味方が入り乱れるバトルが特徴です。といっても18人全員の行動を選択するわけではなく、「ユニオン」という小隊を編成し、ユニオン単位で行動します。

  • ユニオン
    1ユニオンはリーダーとメンバー合わせて5人までで、各ユニオンのメンバーはHPとAP(MPみたいなもの)を共有します。たとえばHP500、AP50のキャラ4人でユニオンを組むとHPは2,000、APは200となります。ユニオン全体のHPが0になるとユニオンは壊滅します。
    じゃあユニオンにたくさんキャラを所属させれば良いかというと、他のユニオンに回せる人数が足りなくなるので(最大18人の制限があるため)、少人数のユニオン多数にするべきか、大人数のユニオン少数にするべきかというのは戦略次第です。
    また、各ユニオンには陣形を設定でき、陣形とそのポジションによって有利不利さまざまな効果が得られる、というロマサガっぽい要素もあります。
    所属メンバーのスキルも重要で、所属メンバーができる行動しかできないので、攻撃役・回復役などユニオン内でバランスをとるのか、攻撃に特化して回復を他のユニオンに任せるのかといった編成も重要になります。

ユニオンの編成画面の例。4人の合計HPは3,786なので、ユニオンが合計3,786ダメージを食らえば(実際にダメージを受けるのが4人のうち誰かによらず)壊滅する。
技や術を使う時に消費するAPもユニオン共有で、毎ターン48回復 / 最大351 (+48/351)。
  • バトルでの行動

戦闘ではユニオン単位にターゲットと行動を選択します。具体的な技とか術を選択するのではなく、「攻撃しろ」、「HPに余裕を持っていけ」、「全力で攻撃しろ」といったアバウトな指示しかできません(ただし、具体的な予定行動の内訳をみることはできる)。

戦闘コマンドは具体的な技は指定できず「攻撃しろ」「士気を低下させろ」といった大まかな指示しかできないが(画面の右側)、使用する予定の技や術を見ることはできる(画面の左側)。
  • 接敵(ロックアップ)や側面攻撃など

敵と接敵すると「ロックアップ」という状態になり、敵味方が対峙した状態となります。
別の味方がロックアップ済の敵に同時に攻撃すると、側面や背面からも攻撃することができ、攻撃にボーナスが付きます。これは味方側だけでなく敵側も同様なので、敵1ユニオンを集中攻撃するのか、味方が集中攻撃されないようにターゲットを分散するかなど、戦略を考えて戦うことになります。
あえてロックアップせずに待機したり、遠隔攻撃させる指示もありますが、その状態で敵からロックアップされると「レイドロック」という不意打ちが発生します(敵側の攻撃にボーナスが入る)。
ロックアップはどちらかのユニオンが倒れるまで継続しますが、外すこともできます(回復行動や他の敵への攻撃)。ただ、ロックアップを外すと敵に背後を見せることになり、その状態で敵から攻撃されると不意打ち扱いになるので、ロックアップの解除には注意が必要です(近くにいる味方に割り込ませるなど、うまく立ち回れば不意打ちを防ぐこともできる)。

ロックアップ中に他の敵に攻撃しようとしたときの警告。無視することもできる。場合によってはあえて外すことも必要になったり?
  • モラル

もう一つ戦闘で重要なのが「モラル」で、これが高ければ高いほど有利になります。画面上部の青と赤のゲージの青が多ければ味方のモラル、赤が多ければ敵のモラルが高い状態です。ロマサガ3をご存じの方はマスコンバットのゲージをイメージすると良いと思います。
モラルが高いほど敵に与えるダメージが増え、敵から受けるダメージが減るため、モラルを高く保つのが重要になります。
側面・背面を攻撃する(される)ことでモラルが上がる(下がる)、不意打ちや割り込みをする(される)ことでモラルが上がる(下がる)といった要素や、モラル自体を直接上げ下げする術などがあり、これらを活用していくことになります。
※余談ですが、道徳のモラル(Moral)ではなく、士気のモラル(Morale)です。英語って難しいですね

側面から攻撃するなどして、自軍のモラルを増やしていくと自軍が有利になっていく
  • 技や術、アイテムの使用

戦闘では武器や術を使って戦うことになり、戦闘を繰り返していくうちに新しい技を覚えていきます。技や術は熟練度が一定になると覚えていきます。技の場合は戦闘中に直接覚えることがあり、閃きっぽい雰囲気になります。ユニオン内の複数人が同時に詠唱する合成術のようなスキルもあります。
また、アイテムを使う時も専用の技術が必要で、薬草を使うスキルが無いキャラは薬草が使えませんし、薬草使用のレベルが上がるとさらに高度な薬草が利用できるようになっていきます(薬草なら最初はHP回復、その後は蘇生アイテムといった感じで)。もちろん、必要になる薬草などの消費アイテムを持っていなければ使えません(配信中にも蘇生用の薬草切らしたままボス戦突入とか、何度かやらかしたのは内緒)。

サガシリーズっぽい要素

製作スタッフがサガシリーズとかなり共通していて、プロデューサーが河津秋敏さん、ディレクターが高井浩さん、BGMはロマンシング サガ ミンストレルソングで編曲などを担当されていた関戸剛さん、キャラデザはミンサガやアンリミテッド:サガの直良有祐さんとなっています。

サガシリーズおなじみのアイテムや技などもたくさん登場します。例えば、

  • レムナントの名前
    サガシリーズのアイテムが数多く登場します。例えば、

    • ゲイ・ボルグ
      ゲーム開始直後の戦闘でダヴィッドがぶっ放す大砲みたいなやつ
      (ロマサガ2の竜槍ゲイボルグ)

    • ヴァレリアハート
      アスラムという街の広場に刺さってるバカでかい剣のような物体
      (サガフロ2の剣、ラスレムよりも後ですがサガスカ緋色の野望にも出てきますね)

  • クジンシーという名前のキャラクター(ちょい役)


  • いくつかサガシリーズでおなじみの技や術の名前が出てきます。
    例えば、大乱れ雪月花という武器固有技や、クリムゾンフレアという合成術、高速ナブラやマキ割り○○○といった、いかにもサガシリーズな斧技など。

    ※余談ですが、高速ナブラへの派生元のアトレッドという技があり、これはナブラ∇の数学記号の別名だったりします(Delta Δ を上下逆さまにした記号なので Atled ってことらしい)。
     → ナブラについてはこちら(自分の別記事の宣伝ですw)

その他

バトルBGMが非常に燃えます。作曲は関戸剛さんで、ミンサガの一部の楽曲の作曲や編曲を担当されている方で、実は大体のバトル曲は関戸さん編曲です。ミンサガのバトルも熱いBGMですよね。通常時、ピンチの時、チャンスの時でBGMが切り替わっていくのもゲームをかなり盛り上げてくれているなと感じます。(モラルの高さによってBGMが変わるシステム)

スクエニのJRPGではありがちな、可愛い美少女キャラや美形のカッコいいキャラもまあいるのですが、それよりもイケオジ・イケオバの印象がすごく強いゲームだと感じます(敵・味方とも)。
特にゲーム序盤~中盤の山場で、とある二人がバトルするムービーシーン、プレイしたことがある人なら絶対に覚えていると思うのですが、本当にめちゃくちゃかっこいいので必見です。
(サガシリーズを見てても、河津さんってかっこいい中年女性が好きなんじゃないかと勝手に思っていますがw)

おわりに

というわけでざっと説明してみました。本当に面白いゲームなので、ぜひ多くの方にプレイしてみてほしいです。戦闘システムは複雑で難易度も高いですが、特にサガシリーズ好きな人には刺さると思うので、おススメです!

それとスクエニさん、是非、PC版のリマスターも発売してください、お願いします・・・。

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