「僕だけがいない」2022/01/27

・カナカナ


西森博之作品は全部千葉が舞台だと思っていたから、新作に出てきた地名には笑ってしまった。
ていうかずっとコンスタントに新作描いてるのありがたいな。
当然西森漫画は集めていたし、なのに今は無い。本っ当に私って、「昔持ってたのにもう手元に無い漫画に限って名作」という法則が尽く当てはまる。「今日から俺は」は売ってしまったし(サイパムに行ったあたりで呼吸困難になりそうなほど笑ったのに)、「天使な小生意気」は借りパクされてしまった。
そんなわけだからサンデーうぇぶりで読むしか無い。
あだち充も読もうね〜。定期的にH2の最終回確かめようね〜(主人公がどっちのヒロインを選んだのかすぐ忘れてしまう)。

・【ネタバレあり】奥様ッソ 田舎移住編も見た
大家族の方と違って画面内で明らかに事件が起きて空気が不穏になるから普通に怖かった。巫女の子かわいそうだった。
金朋と違って紺野ぶるまはちゃんと変なものに遭遇したら引くからなんか安心した(勿論出役の素ではないとわかってるんだけど)。
巫女の子が事前にどれくらい「舞」についてわかってて、それについて彼女がどう思ってて、巫女選考はどんなもんだったのかがちょっとわかりづらかった。「あるある」な展開ではあったので、「こういうもんだろ」という固定観念が邪魔になる感じというか。村の祭で巫女って言ったら処女だろうと思うけど、じゃあ選考では村長は自重したってこと? みたいな。でもそれにしちゃ村長の家から出てきたときの空気が、とか。

・ホームビデオ
夫の実家から1枚のDVDが送られてきた。
てっきりNTRモノの世界に迷い込んでしまったのかとやや本気でドキドキしたが、当然そんなわけはなかった。夫が子供の頃に撮られたホームビデオをDVDにダビングしたものだった。そういうサービスがあるらしい。
「弟が生まれたときにビデオカメラを買った」という夫の記憶は正しく、ビデオの主役は終始義弟だった。義妹も今と変わらず面倒見の良いお姉ちゃんで、幼い弟にぴったりくっついてあれやこれやと世話を焼いている。かわゆ〜!
小さい頃から自分の世界に浸る傾向があったらしい夫は全然映ってなくて、予想通りだなと思ったら、カメラマンが彼だったらしきことが最後のチャプターで明かされていた。POVのホラーみたいな展開だ。
しかし、ホームビデオってすごいな!!
我が家にはビデオカメラなんて無かったし、VHSのビデオデッキもだいぶ導入が遅かったから、昔の映像を見るという行為自体がかなり刺激的なのに、それが自分の介在しない空間だなんて……本来絶対見ることのできなかった、夫の口から語られるのみであった、夫一家の昔を見てしまえるとは……もうタイムパトロールに捕まってもおかしくないのでは?
そして、これが一般的なホームビデオの状態なのかわからないけど、結構画質が良かった。ところどころテープが劣化して歯抜けになってるし、保存状態は100点満点ではないはずなんだけど、業者がクリーニングしてくれてるのか、youtubeなどで見かける昔の映像資料のような褪せた色あいになっておらず、それがまたリアリティがあった。最近はテレビもおっきいから実物大感あるし。
結局夫は全然映ってないんだけど(カメラを構えながら二言三言喋っただけ。プロかよ?)、それにしてもすごい興奮してしまった。次に向こうに行く機会があったら、あのビデオの話をしたいな。もっと無いかなあ。

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