「君はカラオケ上手に遭遇したことがあるか」2021/10/19

・音楽の意義?
全然知らん若い(多分)「歌い手」の動画をたまたま目にした。今その人のインターネットカラオケ配信のアーカイブを聴きながらこれを書いている。
セットリストはごくごく今どきらしい、何と言うか、the first takeにある曲が多い感じなんだけど、たまに2000年前後の耳馴染みのある曲を歌っていて、ちょっとそれが感慨深かった。
その曲はすごくヒットした訳でもないし、かと言って特定界隈で人気の高い曲でもない。じゃあつまりその人はこの曲(orミュージシャン)が好きなのかと予想したが、ファンなら絶対押さえてきそうなポイントをスルーするから、別に超聴き込んでますというレベルでもないのだろう。
最近のヒット曲の中にある私にはわからん価値観と、私の価値観の基礎になった曲を取り混ぜて歌う人を見たら、楽曲が残ることの意義がわかった。自分と違う世界に住んでる人でも、あの歌を歌ってるときは少し通じている。
めちゃくちゃ当たり前なことなんだけど、頭で理解することと体感することは別だ。社会にコミットするような生き方をしてたらもっと早く体感できたのかな。

・カラオケ上手の思い出
しかしこれだけ歌が上手かったら歌ってて楽しいだろうなと羨ましい。いや、あまり知らない人とカラオケ行ってこれくらい上手かったら逆に引いちゃうかもしれないぞ。逆に。
……と思ったけど、昔、いわゆる友達の友達とカラオケで同席したらすげーー上手かったという経験があったわ。
あのときはテンションがアホほど上がって、自分の番なんてどうでもよくなりその人に歌ってもらいたい曲をリクエストしまくった。友人もその人とカラオケに行くのは初めてだったらしくやはりリクエストの多いオーディエンスになっていたし、感動のあまり後々にも「あの日はすごかった……(ほぅ、とため息をつく)」と語り合うほどだった。他にも歌の上手い共通の友人はいたが、そっちは最初っからわかってるからあそこまで爆上げではなかった。
新しい知り合いが増えることも、そういう人とカラオケに行くことも今はかなり稀だから、あんな感動はもう味わえないかもしれない。
と、思い出に浸ってため息をついてしまったから、やっぱり歌は上手けりゃ上手いだけ良いね。

・今日のシャニマス有識者てキミ
てっきりデレ24時間放送みたいに裏方のオッサンたちが出てくるのかと思いきや。
シャニマスプレイヤーでネームバリューがある人を集めてわいわい喋るの自体は全然オッケーというかそんなことは今も世界のどこかで行われていることだろうし当然私の許可なんて要らないが、何故そのうちのどこかに運営が線を引いて「有識者」って看板を立てちゃうのかね。ネットの流行り言葉として捉えりゃいいだけなのはわかるけど、いややっぱりわからん。
迷惑行為が関わらないなら、ファンの質の善し悪しを運営が選別するようなことをしないでほしい。
アイマスシリーズはそもそも、歪な構造をしている。私たちはプロデューサーと呼ばれているが、担当アイドルの出番や仕事について口を挟むことはできないし、ライブは何故か袖ではなく客席から見ている。
なのにプレイヤーの多くが「私はプロデューサーだ」と言えるのは、たくさんの人がほうぼうで、ギリギリ矛盾を見ないふりしたり嘘ついたりの努力を同時多発的に行った結果にたちあわられる集団幻覚のおかげだ。
その蜃気楼は今回公式の「有識者」というカテゴライズのせいで消えてしまった。自分で仕掛けた地雷原に飛び込んでテメーで地雷踏んでりゃ世話無ぇよ。

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