退職前に「退職します」のご報告

2007年に新卒として入社し、かれこれ約11年という長い時間お世話になった株式会社オプトを退職します。退職日は8月31日です。

まだ2ヶ月先なのに、なぜこのようなフライング報告をするのか。べつに会社と揉めて逆上したわけじゃないですから。むしろ感謝の気持ちでいっぱいです。

早めの退職報告に至った考えを、オプト人生にのせてお伝えしたいと思います。長文ですが、最後までお付き合いいただけると幸いです。


引き継ぐのは業務だけなのか

退職となると、それまで持っていた業務を後任に引き継ぐということが発生します。けれども、それ以外にも引き継ぐものはあると思っているんです。とりわけ、自分のようにベンチャー企業に新卒で入社して10年以上働いてきた人間は、それなりに吸いも甘いも経験しているはず。その経験で得たことや、気づきなどはできる限り後輩たちに伝えた方がいい。世代も世の中も変わっているから役に立つかどうかは分からないけれど、需要があるならすべてを伝えるのが新卒として入社した会社への恩返しなのではないかと。そう考えています。

自分が仕事において今でも大切にしている考え方は、入社1年目〜2年目のときに当時の上司や先輩社員に教わったことが大半です。おかげさまで、今までそれなりに結果を出してきたし、自分で誇れる軸みたいなものを持てたと思っています。

たとえば先日、こんな投稿をしましたが、これは確か2年目のときに当時の上司が部内に展開してくれたものを実践し続けているものです。

また、過去にいくつか自分なりの視点で仕事の考えをまとめたことがあります。

会社に縛られない働き方や好きなことを仕事にする、など新しい価値観や時代がやってきていますが、仕事を進める上でベーシックかつ重要なことというのは、今も昔もこれからも変わらないんじゃないでしょうか。

自分はとにかくそういう基本的なことを守り抜いて仕事をしてきたつもりなので、表面的にはちょっとキャッチーな働き方が注目されてる今だからこそ、引き継げることがあるのではないかと考えています。

一方で、そういう引き継ぎなら、普段からできたでしょ!という声もあるでしょうし自分もそう思います。

これは退職者あるある?なのかもしれませんが、退職が確定し、その日が近づいてくると感謝の気持ちや還元欲が高まるのかもしれません。また、自分の場合は退職関係なしに今年になって「学んだことを教えてください」とか、「経験したこともっと伝えてほしい」「あのとき言われたことを今ではメンバーに伝えてます」って後輩たちから言われるようになったのも大きいです。とってもありがたいことです。図らずも退職とタイミングが合ったので、そういうことなんだろうと思っています。

普通の会社員でも楽しめる

簡単に自分のオプトでの経歴を振り返ってみます。

2007年入社時にSEMコンサルタントとして配属されて以来、運用型広告とは約8年間付き合ってきました。その間、お客さんから信頼されず他代理店にリプレイスされることもあったし、凖MVPに表彰されることもあったし、某総合代理店との協業案件を担当したり、大小の組織マネジメントを3年間ほどやったりもしました。運用型広告のコンサルタントとして、もっとできることあるだろ、とか、もっとプレゼンス上げられるだろ、って思ってウェブプロモーション全般のプランナーとかディレクターもやったりしました。


その後、約3年間は子会社の株式会社グルーバーに出向し、自社メディアの立ち上げと運営に従事してきました。それまでとは勝手が違う領域のため、悪戦苦闘しながら帰任後の今も過ごしています。この11年間、本当に色々な経験をさせてもらいました。

…とまぁこんな感じのオプトライフを送ってきました。
もともとSEMにも興味はなく、むしろクリエイティブ職志望として入社したと記憶していますし、今やらせてもらっているアウトドアの仕事だってもとからアウトドアフリークだからやってるわけではありません。

それでも、自分なりに情熱とコミットメントを持ってこれまで働いてきました。SEMの仕事もアウトドアの仕事も、はじまりはサラリーマン的なものでしたが、はじめてからはすぐ「大好き」になりました。

よく、「何で羽田さんはいつもそんなにストイックなんですか?」とか「ツラいと思ったことはないんですか?」と聞かれることが多かったのですが、自分としてはストイックなつもりはなく、前述の仕事におけるベーシックなことをやっていただけなんですね。

では、なぜそれをもとからやりたかったわけではない仕事なのに徹底できたのか?と言うと、自分が唯一他人に誇れるスキルである「仕事を好きになるテクニック」があったからだと考えています。
ひねくれた性格ではあるので、色々と迷惑をかけることも多々あるのですが、基本的には超絶ポジティブなサラリーマン気質なんです。そんな自分のなかで、常に持ち続けているものとして「仕事とドラクエのレベル上げは同じ理論」があります。

どういうことかと言うと、そのまんまです。
急にラスボスなんて倒せないし、スライムを倒して経験値上げてレベルを上げることに集中しよう。そう考えて今も昔も仕事をしています。比較対象は常に昨日の自分です。レベルが上がれば新しい技を覚えておもしろいし、これまで数回攻撃しないと倒せなかったスライムも一発の攻撃で倒せるようになって、快感を覚えていたものです。
そういう小さな快感とか成長実感を自分なりに得ることが「目の前の仕事を好きになるテクニック」だと思います。

そうやって目の前の仕事が好きになれると、普通の会社員も楽しいもんだなと思います。必ずしも自分にとってど真ん中の仕事に携われるわけではない会社員だからこそ、視野が広がるっていうこともあると思うんです。
自分の場合、新卒でSEMコンサルタントをやっていなかったら今も学生時代と同じような頭の使い方しかできていないと思いますし、今の仕事である.HYAKKEIというアウトドアメディアの仕事を通じて、自分にとってはパラダイムシフトを起こすような出会いや体験がたくさんありました。

会社員を最高に楽しむテクニックを身につければ、それはもう可能性にあふれてます。

辞めて何をするのか

詳しくはまた別の形でご報告することになると思いますが、脱サラです、お店をやります。転職もしないし、起業もしないし、フリーランスでもありません。今年で34歳ですが、35歳になったらそうすると大学生の頃から言い続けてました。だからやらないわけにはいかないなと。

そんな、「夢らしきもの」を実現する第一歩を踏み出します。そういう意味では、社会人人生ではじめて「好きを仕事にする」ことになるのかもしれません。結局どんな仕事も好きなので、順序の問題でしかないんですが。

書いてて気づいたんですが、「仕事」って「事に仕える」って書くんですね。「仕える」は、奉仕するとか官職に就く、という意味なので、対象を上に見てたり尊敬していたり、公的な意識があることが前提のように思います。つまり、「自分にとって大切なもの、尊いこと」ということに向き合って働くことが「仕事」なんだろうなと。
だからやっぱり仕事を好きになれると強いなぁ。

今やらせてもらっている.HYAKKEIの編集長はしばらく続けます。これから強力な新メンバーも加入予定です。作り上げたい世界観もあります、それが日本社会に良い影響をもたらすと信じてます。なので、引き継ぎご愛顧ください。

広島・尾道の島に移住します

このタイミングで退職報告をする理由のもうひとつがこれです。最短で9月には尾道に移住します。正確には尾道市街の向かいにある、瀬戸内海に浮かぶ向島っていう島です。ここで先ほどの夢らしきものの第一歩を踏み出します。

退職しても都内に住んでるとか、都内で転職するとか独立するとかなら退職後にご報告しても最悪いいかもなって思っていたんですが、東京育ち・東京勤めの自分は知人も東京近郊が多い。移住すると物理的な距離が生まれてくるため、可能な限り早めに報告したいなと思ったんです。
と言っても国内だし、飛行機なら2時間で広島に行けるのでそんな大それたことではないんですが。話してみると「広島は遠い」と言われることが多いです。

なぜ尾道なのか、なぜ向島なのか、的な話はけっこう想いがあるのでまた別の形で綴りたいと思います。

こんな生意気ボーイを受け入れてくれたオプトに感謝

今回こうして退職前に退職の報告をしたい!という無邪気な相談を受け入れてくれた、現上司には感謝感謝です。

思えば、自分は入社一年目から生意気ボーイでした。たぶん部下にはしたくない社員ランキングBEST3には常に入っていたんじゃないかと思います。

1年目、はじめての当時の上司とのミーティングで、「入社してみてどう?」って聞かれての第一声が「みんな時間にルーズ過ぎじゃないですか?」でしたし、朝の挨拶がだらしない!って言って部会で「日々の感謝の気持ちを乗せて挨拶しましょうよ!」ってプレゼンしたり、勤怠がなってない!って怒って本部全員の勤怠連絡を自分が集約してみたり。どの上司との個別ミーティングでも口を開けば文句とか反対意見ばかりだし。
自分にとって譲れないことや考えがあってのことでしたが、それを煙たがらずに受け止めてくれたから今の自分があります。社会人デビューの会社で、「あ、自分の考えは間違えじゃないんだ」と思えたのはとても大きいです。

もっと言えば、全社会議や総会で納得いかないことがあって殴り書きのメールをすれば社長は話を聞いてくれたし、マネジメントラインを外れた元上司も節目節目で飲みに行ってくれたし、尾道移住するって言ったらまた別の元上司はめちゃくちゃ応援してくれて仕事を紹介してくれるし。みんなどんだけいい人なん?って感じです。ほんと。

誘ってください、誘います

そんなわけで、退職日までは有給消化もあるので、かなり自由な時間を過ごします。退職後はわりとすぐ移住します。なので、自分が経験したことで伝えられるものは全部伝えたいし、役に立つことがあればなんでもやりたいと思っているんです。ランチでも飲みにでも、業務的な依頼でもなんでもするので誘ってください。これまでの社会人人生で、一番しゃべると思います。

お酒は、梅酒のソーダ割りなら飲めるようになりました。



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ありがとうございますー!
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羽田裕明/nagi店主

2020年春、尾道の向島でコーヒーと焼き菓子のお店「nagi」を開業します。

コメント2件

お疲れ様でした。向島での生活とブログを心待ちにするつもりでフォローしました。お元気で。
noteでコメントに返信できないんですね・・・!遅くなりましたがありがとうございます!オンラインで終わらず、オフラインでもご挨拶させてください(笑)
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