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【女ひとりでエベレスト街道】ガイドさんとの別れに、号泣する準備はできていた

トレッキング最終日。
とは言ってもこの日はトレッキングはせず、ルクラから飛行機でカトマンドゥへ帰るだけ。(無事に帰るまでがトレッキングです)

お世話になったガイドさんともとうとうお別れ。
毎日当たり前のように一緒にいたので、なんだか信じられない気持ち。

1.ルクラからカトマンドゥへ

最終日も快晴。
結局ナムチェで夕方少し降った以外は雨にも降られず、とても快適な環境でトレッキングを終えることができました。乾季すごいな。

再び世界一危険なテンジン・ヒラリー空港からカトマンドゥに帰ります。
国際線よりもさらにカオスなネパールの国内線。
搭乗手続きが謎すぎて、ひとりでは絶対に乗られない自信がある。。

天候が安定していたので、帰りのフライトも予定通り。
鼻がつまっていたせいか、気圧の影響で耳がおかしくなる。
(この後、数日治らず…)

カトマンドゥに到着後、運転手さんが空港まで迎えに来てくれていて、ホテルまで送迎してもらいました。

到着初日は夜だったせいか、カトマンドゥがかなりおっかない街に感じたけれど、
日中見るとカオスな喧騒も楽し気に思えて、妙に好奇心を刺激される。
無事帰ってきた安堵感さえ覚えたから不思議。

この日は、初日に泊まった旅行会社併設のホテルに再び宿泊します。
チェックインを済ませ、部屋に荷物を置いてからロビーでとうとうガイドさんとお別れの挨拶。

記念にサガルマータ国立公園内の通行許可証をいただきました。
(サガルマータはネパール語でエベレストのこと)

通行許可証

2.You are strong

最後にガイドさんとお話。
相変わらずガイドさんが話す英語のスピードが速いのと、気圧で耳がやられていたせいで彼の話は半分くらいしか聞き取れなかったけど、
「次はアンナプルナのトレッキングがおすすめだからぜひ行こう。これからもインスタで繋がろう。カメラで撮った写真をぜひアップしてね。」
というような内容のことを話してくれました。

英語力のない私は、「もうちょっとコミニュケーション取れるように英語を勉強するね」ということと、「またネパールに来るね」ということを伝えるので精一杯。

そしてまた、「You are strong」と言われる。
何かにつけて私を「strong」と表現するガイドさん。
私はどう見ても「strong」なタイプではないし、だからこそすれ違う人たちに心配されたことも多々。
実際に高山病や風邪で体調崩したり、荷物をガイドさんに持ってもらったり、弱い面を沢山見せてきた。

「私は全然強くないよ」と否定すると、ガイドさんはこう言ってくれました。
「いいえ、あなたはとても強いよ。このトレッキングをやり遂げられたんだから、あなたはこれからなんでもできるよ。」
これから辛いことがあった時に何度も思い出したい、宝物のような言葉でした。

ガイドさんとお別れしたホテルのロビー

エベレスト街道のような長い期間を要するトレッキングにおいては、ガイドさんとの相性は思った以上に重要。
実際、ガイドさんとのトラブルも多いと聞きます。

私のガイドさんはまだ年齢も若く、ポーターとしての経験はそこそこあるけれどガイドとしての経験はまだ浅い方でした。
だけど彼からは常に純粋な親切心や気遣いの気持ちを感じたし、ガイドとしてプロ意識を持っていることも伝わりました。
常に心地良い距離感を保ち続けてくれたし、困ったときは的確に助けてくれた。
そして私はそんなガイドさんに対して、感謝と尊敬の気持ちを持ち続けていました。

私の英語の語彙力が足りなすぎてガイドさんへの感謝の気持ちを半分も伝えられていなかったので、最後にお手紙を準備しました。
ガイドさんのおかげで楽しく歩き切ることができたこと、ガイドさんにしてもらった親切は絶対に忘れないこと、次回もぜひガイドをお願いしたいことなど、翻訳アプリに助けてもらいながら準備し、多めに用意したチップと一緒にお渡し。
少しでも感謝の気持ちが伝わっているといいな。

最後に握手とハグをしてお別れ。

16年半勤めた会社を辞める時すら涙が出なかった私。
部屋に入ってから涙と鼻水が止まらず。
できれば帰国するまで後ろを歩いてほしいくらい頼もしかった。笑
ガイドさんにはずっと元気で幸せにいてほしいし、またいつかネパールで再会したい。
海外旅行で現地の方にこんな感情を持つのは、ある意味貴重な経験だったと思います。

3.カトマンドゥでホテルステイ

部屋に戻ると、疲れと眠気がどっと襲ってくる。
すぐに外に出る気にはならず、少しベッドに横になったらそのまま眠ってしまいました。

ホテルの部屋

目を覚ましたら夕方。
今回のお部屋はキッチンとダイニング付きだったので、ホテル近くのスーパーで果物やインスタント麺など買い物してホテルでゆっくりすることに。

キッチンダイニング

この部屋の居心地がとても良かったのと、タメル地区から程よく離れている静かな環境が気に入って、結局帰国まで延泊しました。

この後4日間カトマンドゥを観光。
そのことについても記録しておきたいけど、ひとまずトレッキング編は今回で終了。
無事に終えられて本当に良かった〜。

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