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未来は自分たちで創る。ってどういうこと?

2030年、
そう遠くはない未来。
一体、どんな光景が目の前にひろがっているでしょうか。

天気は?
木々は?
食べ物は?
家は?
仕事は?

暑いのかな、寒いのかな、どんな格好をしているでしょうか。
温度計が40度を超える日が来るなんて、
つい20年も前には想像できませんでした。

温暖化や異常気象だなんて、最近聞くようになった言葉です。
それも人々がつくってきた結果だと言われていますが、
その原因をつくっている時には、気づきもしなかったことです。

今やっていることが、未来にどんな影響があるのかは誰もわかりません。
それでも、もしかしたら、一人一人が少し、動きを変えることで、
未来は創ることができるかもしれません。

その一人が、集まって、村となり町となり市や県となって国となり、
国々が集まって、世界で動いたならば、、、!

いま、そんな世界を動かす「国連」が、みんなで目指そうっていう目標を定めました。長野県では公式に、この目標に向かって進んでいます。

SDGs(エスディジーズ)
ーSDGsとは?JAPAN SDGs Action Platform 外務省
国連開発目標:持続的な開発のための17のグローバル目標と169のターゲット

長野県は「SDGs未来都市」です。

冒頭にあるアイコンは、このSDGsの目標のうちの3つです。

まさにこれらの目標に該当するプロジェクトが実行されました!!

自治体がやっていることを読み聞きすることはあっても、
実感する機会はなかなかありません。
ですが、日々の生活はみんなのもの。
だったら擬似体験してみるのもいいかもしれません。
想像するだけでも、ちょっと、いつもの選択が変わるかも?!

平成も終わりに近づき、春の気配と雪が混じるこの日に、
長野の高校にて、新たな息吹を感じる特別授業が行われました。

日本大学高等学校の1年生、308名を対象に。
「自治体経営シミュレーションゲーム」
テーマ:「~2030年住んでみたい訪れたい長野を創ろう~」

一人一台iPadをもち、特別に開発されたアプリ上の計算で
7人1チームが自動的に割り振られます。
初めましての相手もいる中で、自己紹介をし、
自分が与えられた立場として、意見と理由を話しながら、
お金(財源)を使ってでも社会にとって行うべきことなのか、
「賛成」か「反対」か投票し、多数決で決定していきます。

新規登録すると、自分のチーム番号と自分の立場(所属)がわかります。

アニメキャラクターがゲームの説明をしてくれます。

「自治体経営シミュレーションゲーム」
想定されたN市の議員。
農村議員2名/都市議員2名/無所属3名の7名で1チーム。
ランダムでNPOスタッフや副知事も高校生に混じります。

時代設定にもパターンがあります。
社会の状況によって、必要な政策は変わってきます。
19××年 人口増加
20××年 人口減少
それぞれ都市部に広がる町並みや、山々が広がる中山間地域、産業構造(一次産業・二次産業・三次産業の比率)も異なります。

実際に自分が「議員」になったつもりで、
政策が「賛成」なのか「反対」なのか決定していきます。
それが農村議員なのか、都市議員なのか、無所属なのかで、
立場も変わり、支持ポイントも変わってきます。
自分の選択によって、社会の人口や財政に影響が起きます。
想定外の災害が起きることもあり、備えあれば憂いなしを実感することも。


基調講演 長野県副知事中島恵理氏
テーマ:「2030年に向けた長野県の取り組み~SDGsとは~」

シミュレーションゲームのデモと本編と間にご講演。
SDGsの説明から、長野県がどのような取り組みを行っているか、
農業から教育にいたるまで、お話いただきました。

その中で、「あなたは何を選びますか?」と言う問いかけが。
長野県産のりんごジュースか、海外産のりんごジュースか、海外産のコーヒーか。
それぞれ値段が違います。この選択によって、社会に与える影響も変わる。
その仕組みを知ると、選び方も変わってくるのではないでしょうか。

何だって、自分ごとじゃなきゃ、動けない。

社会が動けば、世界が動けば、まわりまわって自分に返ってきます。

一つの選択が、明日を、作るかもしれない、
案外、ひとりひとりの影響力は、大きいかもしれません。

私が長野に来て感じたこと、「水・空気・食べ物が違う」
当たり前に目の前にあるものを少し変えるだけで、身体も変わりました。
まずは、家族にすすめたくなりました。そして友達にも!
そんなことがたくさんあります。

私がまだ知りえない人たちにも、ぜひ、健康に、
幸せの形は色々あるけれど、健やかに生活してもらえればいいな。
そんな大それたことを、一人ではできないかもしれないけれど、
その一片でも担えるなら、嬉しいです。

<開催日時>
2019年3月13日水曜日10時~17時
<開催場所>
学校法人長野日本大学学園長野日本大学高等学校(長野市東和田253番地)
<主催・協力団体>
主催:長野日本大学高等学校
企画協力:NPO法人長野県NPOセンター
研究協力:清泉女学院大学榊原直樹研究室

このプロジェクトの中心で動いているNPOの小林達矢氏(松下政経塾出身)
「SDGs de 地方創生」公認ファシリテーター

朝から夕方までの一日を費やした特別授業。
校長先生をはじめとする、教師陣の前向きな協力あってこその実現ですね。

 NPO法人長野県NPOセンターでは、長野に住む高校生や大学生が地域課題に触れる機会を提供し、課題解決に向けて主体的に行動できる次世代人材育成事業(youth reach・地域まるごとキャンパス)を行っている。また国連開発目標であるSDGs(持続的な開発のための17のグローバル目標と169のターゲット)の普及啓発も実施している。
 今回、長野日本大学高等学校においては、長野の将来に関心と問題意識を持てる力を育成することを目指し、特別授業が行われた。

この一日に限らず、今後の取り組みにも注目です。

撮影・文・編集
irodorizm プレゼンター 彩pan
https://www.irodorizm.com

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