第3の目(岡目八目)③

横浜市長のIR (総合的リゾート施設)誘致発言がもたらしたもの

この横浜市長の唐突な発言は日本の都道府県の中で唯一(神)を冠に頂く神奈川県の
中核を担う国際的政令都市横浜の市民のモラル、品位・品格を愚弄し、傷つけた事に他ならない。

剰え最も高い社会性のある横浜港の港湾事業を蔑ろにする言動は決して感化できるものでは無い。
神の意向に反したこの事が祓戸の大神達等(おおかみたち)の逆鱗(げきりん)に触れ、台風15号となり、ピンポイントで三浦半島に上陸し、横浜港を始めとする横浜市に被害を齎しそのまま東京湾をさらに北上した。
気の毒なのはこのとばっちりを受けたその先の進路に当たった千葉県房総半島の人たちである。

この禊に対して横浜市長は何の意思表示も示さなかった。
そこで祓戸の大神達は更なる禊をもって気付かせる為に時を置かずして台風19号を発生させ、15号と類似した進路を辿り、伊豆半島に上陸させ、その後神奈川県全域が禊の対象とされ、さらに進路はここに止まらず、東日本全域に近い地域に甚大な被害を齎した。
天地一斎神の仕組みで出来ている事を我々は謙虚に受け止め、そのなかで生かされているに過ぎない事に早く気づかなければならない。
神の仕組みの中にたまたまとか偶然という言葉は存在しない。

「万象全からく 必然にして一斎偶然なし」

なのである。

まだ記憶に新しい、昨年の台風26号により最初にIR (総合的リゾート施設)誘致に積極的に手を挙げた大阪市は関西空港を始めとした甚大なる被害を被る禊を受けたのである。

そもそもIR(総合的リゾート施設)と言うと聞こえが良いが、メインとなるのは
あくまでもカジノ(賭博場)なのである。
この賭博については古く江戸時代にヤクザの資金源として賭場(ばくちば)・鉄火場(てっかば)が必要悪として存在していた。
しかし、健全なる国を目指す日本は戦後、麻薬とともに賭博行為は禁止され、国としての品位・品格をそれなりに維持してきました。然るにここにきて国はこのブラックマーケットを市場開放し、アンダーグラウンドビジネスに経済効果を求めて安倍政権の陰りが見えたアベノミクスに梃入れする格好の材料とする思惑が垣間見えてならない。

カジノといえばアメリカ、ネバダ州砂漠の中にある賭博、歓楽の都市としてラス・ベガスが有名ですが、建国わずか240年そこそこ江戸時代260年にも及ばない歴史の国の中にあって無毛の砂漠地帯に人工的歓楽・娯楽都市を創り出し、この悪条件の中で驚異的な集客力を勝ち取り、それを現在に至るまで持続させいることはまさに称賛に値します。

これはあくまでも成功した例ですが、アジア地域に転じて見ると、マカオや韓国のカジノでは収益も下降線を辿り、陰りが見え始め、光と影の影の部分が大きくクローズアップされてきている。


我が国では既に外国人観光客が2000万人を突破した。
その要因は、世界で一番歴史のある日本の文化に触れて見たいと思う人が年々増えている事にほかならない。そしてこの人たちに共通して言えることは、日本にカジノの必要性を誰も求めていない事である。問題なのは受け入れ側の日本人が先祖が残してくれた歴史と文化というレガシィを軽んじ、蔑ろにしてきた事にあります。
大切な事は日本人が日本という国の歴史と文化を見直し、継続した遺産として、大事に守っていく事に心がけ、カジノを政争の具とする族(やから)に決して惑わされてはならない。
このアンダーグラウンドビジネスで横浜市の財政が仮に豊かになったとしても横浜市民は決して幸せにはなれない。
先に待機児童をゼロを有言実行した頃の横浜市長は輝いていた。然るに今はその輝きを失い、人相までも変貌してしまった。

「過ちては則、改むるに憚る事勿。」である。
勇気を持ってIR(総合的リゾート施設)誘致発言の撤回を宣言すべきである。
新たに台風20号・21号が発生し、進路を此方に向けてきている。
更なる禊を受けないためにも急ぐ事を善とすべし。

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