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音楽劇「逃げろ!」感想

おはようございます、銭丸です。昨日「逃げろ!」夜公演を観てきました。記憶が薄れないうちに感想をまとめておこうと思います。演出脚本について思ったことがメインです。まずはメインキャスト二人についてから

・はっしーかっこよかった
ABCXYZの円盤が2月22日に発売されて、それも観た上でやはり舞台上のはっしーはかっこいいなと思いました。舞台上の僕は裏切りませんと本人も仰っていましたね。その通りでした。歌も好きです。我らがセンター万歳

・佐藤流司さん見られて良かった
お名前は知っていたので今回の共演が発表された時にかなり驚きました。顔にタトゥー(?)のようなメイクが似合っていてこれは2.5次元舞台でも引っ張りだこなんだろうなあと思いました。声は印象より低く感じられ、ラストのダ・ポンテとのやり取りが印象的です。もっと喋っているところを見たかった。


ここからが一番書きたい部分になります。今回の逃げろ!ははっしー主演で佐藤さんも出演している音楽劇とのことで、かなり期待が大きかったのもあり、観た後はうーん..とがっかりしてしまいました。具体的にどのあたりでなぜがっかりしてしまったのか、思い返してみようと思います。

・ダ・ポンテが女好き、ギャンブル好きとのことだがそれらの具体エピソードが見られず、ココ・バレッラ・カサノヴァのナレーションだけで完結してしまっていたように感じた。ココを口説くのかな…と思ったら未遂に終わった。ココはなんだったんだ〜!!それぞれのキャラについての部分がナレーション多かったので、キャラが語っているところが見たかった

・作曲のガチの天才モーツァルトVSツテとコピペの天才ダ・ポンテの構図のはずだが、どうもここの対比というかがあっさりしていて終盤のモーツァルトがダ・ポンテに向けて言う「お前は凡才なんだよ」みたいなくだりのダメージが感じられなかった。ラストのやり取りが良かっただけに、アドリブやコメディ(?)だけじゃなくてダ・ポンテとモーツァルトのやり取りや衝突がもっと見たかったなと思った。政治の情勢を気にするダ・ポンテとしないモーツァルトのところなどを詳しくやって欲しかったかもしれない

・アドリブがくどかった。私の入った公演が大千穐楽の一日前というのもあり、すでに客席が出来上がっていて(ここ笑うところなのか?)というのが曖昧なところから笑いが起こっており気持ちが追いつかなかった。初日だったらまた違ったかも。客層としておそらくはっしーか佐藤流司さんのファンが多く(私もはっしーのファン)、多用されるアドリブは複数公演見る俳優のオタクには嬉しいかもしれないがちょっと余計かなと感じた。キャラの萌えと中身はもう少し両立できるんじゃないかと

・舞台装置がシンプル過ぎたかな…

・これは事実じゃなくて私の予想なんだけど、私が予習で事前に読んだ平凡社新書の『モーツァルトの台本作者』がおそらくこの脚本作る上で参考になっていると思う。それは構わないが、この本はロレンツォ・ダ・ポンテの自著である『回想録』の研究を中心に進むので冒頭で「ダ・ポンテの回想録は事実ではない、いくらか盛っている」との前書きがある。逃げろ!の舞台でもカサノヴァらによるこの話があったが、今回の舞台でその話は効果的だったんだろうか?今回の舞台で『回想録』はどういった立ち位置だったんだろうか。

 『モーツァルトの台本作者』では最後「ダ・ポンテの人生は、なにかから『逃げること』だった。まず故郷チェネダから、それからポルトグルアーロ、トレヴィーゾ、ヴェネツィア、ゴリツィア、ドレスデン、ウィーン、トリエステ、ロンドン、フィラデルフィアからも逃げた。夢のなかではニューヨークからも逃げていた。そして『ユダヤ人』からは最後まで逃げつづけたのだった。」と締め括られている。これから着想を得て今回の逃げろ!が作られたんじゃないかなあと思った。逃げ続けたダ・ポンテが客にどの程度伝わったんだろうか、という点においてうーん…って印象です。彼はユダヤ人であることもコンプレックスで『回想録』においては凄くさらっとしか触れられていないんですよね。これは冒頭で言っていた"盛っている"部分の一つなんだけども、舞台で『回想録』周りの話が上手く合っていないように感じた


以上になります。感想はとっ散らかっていますが、やはり楽しみにしていただけにがっかりが残りました。来月は五関さん主演の「ベートーヴェン/届かなかった手紙」を観に行きます。楽しみ〜!!



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