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風だけ台風

まあ台風がだいすきなわけですよ。その中でも風だけの台風が大好きで。

今治にいた幼少の頃、台風がくると瀬戸内からの風があがってきて、丘の上にたつ本家でも雨がしょっぱいのがたのしくて、外で口あけて「しょっぱい」ってぐるぐる境内を走って喜んでたのが恐らく原初体験で、本家の大祖母が完全にあきれていたのをすごくすごく思い出す。
「(本家でかってる)犬ですら小屋で大人しくしてるのに、なんなんですか!」ってお風呂上がりに怒られたのを未だにおもいだすのだが、台風きちゃうと外行っちゃうよね。
しかも今多摩川のそばにすんでるんだもんね!

会社を辞めたアラサーのころ、あまりにも台風の雨風のときに多摩川に行きすぎて地元青年団に顔を覚えられて「そんなに見回りしたければ入りなさい」と強制的に加入させられるくらい台風には川にいく。
今日みたいな雨がやんでるときが一番面白くて、雨がふってると不快度と危険度(見通しがわるい)があがるけれど、風だけだとわりとそういうこともなくて楽しい。
ばっしゃんばっしゃんいう川もいいけれど、とにかくばさばらいう草むらやそれでも散歩にこないと気持ち悪いわんこと飼い主が飛ばされそうになったり、自転車が倒れてたり、なんの事情か飛んで移動しなきゃならない鳥がとばされてるのをみるのはいい。
あと、パトレイバー劇場版世代にとっては台風はいろんな意味でワクワクするし、コロッケだって買う。

いい年になって、完全に気圧性頭痛がひどくなったけれど(今日だってとても不快なんだけれど)、なんだか台風なら仕方ないって気がする。
本当にことしのこの台風は大規模で、被害がでてるのはわかるんだけれど、やっぱり浮かれうるのだけはどうしようもない。
気分はあいかわらず、庭でぐるぐる走ってたあの頃とかわらないのだ。

ベランダにこんなときには(よく)避難してくる鳩の家族がいて、今日はその鳩がわりと建物よりの隙間に2-3匹で身を寄せてるのが見える。
「人が怖いより身の危険よね」とその鳩の賢さに関心しつつも、頭がいたいのに、台風のときに川いって写真とったり動画とったりしにいった。
大おばあさま、わたくし、齢アラフィフになりましたが、飼ってた犬以下、避難しにくる鳩以下の行動を、好奇心にまかせて相変わらずしています。

さて働こう。どんなときでも(震災のときですら)締め切りだけは待ってくれないのだ。

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