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マフィアになろう

最近「ペイパルマフィア」なる言葉を初めて知りました。

ペイパル(Paypal)はご存知の方も多いと思いますが、世界中で使われている有名なクレジット決済サービスの一つで、個人事業主の方でも簡単に作れますし使い勝手も良いので私も昔からずっと愛用していたのですが、

ただペイパル上にプールされている決済金が突然有無を言わさず一時的に保留状態となり、ペイパルとのやり取りが終わるまで引き出すことが出来ないことがあったりなど

最大手の決済サービスだからなのか全体的にちょっと横暴な感じもあって最近は使っていません。

特に無形商品を扱っている方は使う際に少し注意が必要かなと思います。


まあペイパルの話はともかく、「ペイパルマフィア」というのはペイパル創業時のメンバーの多くが、後に独立してそれぞれ有名企業を立ち上げるなどの活躍をしたことを指してそう呼んでいるようなのですが、

ペイパルだけに限らず、ベンチャーにいたメンバーの多くが独立して活躍しているような状態を「○○マフィア」と呼んだりすることがあるみたいですね。知りませんでした。

ペイパルマフィアのメンバーには、天才起業家と名高い「イーロン・マスク」や、Youtube創業者の一人がいたり、LinkedInを立ち上げた人がいたり、アメリカでは有名なYelpというサービスを立ち上げた方がいたりなど・・・、

各々立ち上げた企業がそれぞれ10億ドル以上の企業価値を持っているという錚々たるメンバーとなっています。


それでちょっと思い返してみたんですが、ペイパルマフィアの例に限らずベンチャーを経験して独立された人って、割合その後上手くいっているケースが多いような気がしました。

私自身、元々SEをやっていた時は一応東証一部上場企業の情報システム部門にいたのですが、その後社員が私を含めて6名ほどのベンチャーに移りまして、

その時の6名のうち私を含めた実に4名がその後独立して法人化しており、収入的な部分で言えば4名全員が会社員の時の何倍もの収入を得ることが出来ています。

もちろんペイパルマフィアとは比べるべくもないですが、SEの時の同僚で独立してうまくいってるみたいな話も聞かないですし、そもそも独立したという話すら聞かないので、

やはり起業という意味において、ベンチャーを経験しているのとしていないのとでは違いがあるのかなと感じます。


実際に私自身が大手からベンチャーに移った経験でいうと、大手の時ももちろん勉強になることは多々ありましたし有益な経験をさせて頂いたんですが、

言い方は悪いですが、やはりどこまでいっても「歯車の一つでしかない」という想いは当時からずっとありました。

車で言えば一人ひとりの社員それぞれがアクセル、ブレーキ、ハンドル、ドアなど色々な役割を担当していて、自分もそのパーツのうちの一つでしかないという感覚です。

それはそれでマクロな「会社として」という視点で見れば、システム化されているということでもあるので悪いことではないと思うんですが、

ミクロな一個人の視点で言えばやれることや勉強できることがやはり限定されてしまうので、独立した後とはやはり仕事の中身が全然異なるという印象です。(業務にもよると思いますし立場がもっと上がっていけばまた違うんでしょうけどね)


対してベンチャーの方は、大手に比べて社員数が圧倒的に少ないということもあるため社員一人一人が担当する範囲がかなり幅広くなります。

先程の車の例で言えば、ベンチャーの方は一人一人が軽自動車となってそれぞれ走っているようなイメージです。

もちろん大手の車は大勢の社員がそれぞれパーツとなって形作られた巨大で堅牢なベンツの様な車なので、軽自動車が正面衝突すれば木っ端微塵にされてしまうと思いますが、軽自動車の方は小回りが利きます。

大手と比べれば小規模ながらも社員一人ひとりがかなり広範囲の仕事を行うので、独立した後の仕事の中身と割合近い部分も多く、なのでその後スムーズに独立に移行しやすいというのは確かにあるなと経験からも思います。


昨日の記事でもライスワークとして仕事を選ぶ際に、自分のビジネスに活きるような仕事をした方が良いという話をしましたが、

将来独立を考えているけどまだちょっと自信がない・・・、という場合に予行演習的な意味合いでベンチャーで働くという選択があっても良いのかなという気はしますね。

少しでも参考になりましたら幸いです。

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