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テクノロジーで子育てを効率化! 子育Techアイデアコンテスト& ファミリーテックIoTLT 参加レポート

はじめに

2019年1月に、育児関連のITベンチャー数社からなる「子育Tech委員会」と「アスキーキッズ」が共同で、子育てとテクノロジーに関するアイデアコンテストを開催していました。

いくつかアイデアを応募したところ、見事受賞し、表彰式および同時開催のライトニングトーク(LT)イベントに参加させていただくことができました。イベント会場はキッズスペース完備で子連れ参加OK、発表中に泣いちゃう子がいても抱っこしてもOK・・・というアットホームな雰囲気のイベントで、なかなか貴重な経験をさせていただきました。
本投稿はそのレポートです。

イベント内容は2部のLTと表彰式で構成されており、順に紹介していきたいと思います。

- スポンサーLT
- 受賞アイデアの紹介
- ファミリーテックIoTLT

コンテスト概要
募集期間:2019年1月22日〜2019年2月6日
表彰式:2019年2月24日 渋谷
https://www.kosodatech.com/news/post/%E5%AE%B6%E5%BA%AD%E3%81%A7%E5%AE%9F%E8%B7%B5%E3%81%99%E3%82%8B%E5%AD%90%E8%82%B2tech%E3%82%92%E5%8B%9F%E9%9B%86%E3%81%99%E3%82%8B%E3%80%90%E5%AD%90%E8%82%B2tech%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%87%E3%82%A2/
余談ですが、会場のVoyage Groupさんはテーマパークのようなオフィスで驚きました。こちらの記事がわかりやすいです。
(参考)
https://shokumiru.com/archives/7199

スポンサーLT

イベントを企画していただいた子育Tech委員会やアスキーキッズ、後援のIoTLTの紹介です。

■ 子育Tech委員会

コンテストを開催した子育Tech委員会は、育児記録アプリなどを運営されているカラダノートをはじめとする子育て関連のITベンチャー10社(2019年2月時点)が集まっている組織で、"ITやテクノロジーを活用し心身共にゆとりある子育て環境の実現を目指すサービス"として子育Techを提唱しているそうです。
効率化したぶん、子どもとふれあう時間を増やそう、という考え方がとても素敵です。

もう少し具体的には、以下のようなサービスを指すようです。

①育児の記録や共有の効率化するもの
②育児の情報収集の効率化するもの
③育児にまつわる夫婦間のコミュニケーションの糸口になるもの

引用:
https://www.kosodatech.com/news/post/20181002-2/

情報管理やコミュニケーションなど、アプリやWebサービスで課題を解決することに重きを置いているように見えます。

海外では、テクノロジーで育児の課題を解決するカテゴリとして、すでにBabyTechという言葉が存在しており、CESで1フロア設立されるなど、近年注目を集めています。
そんな中、改まってわざわざ「子育Tech」という言葉がつくられた背景には、日本ならではの事情がありました。

子育Tech委員会の考察では、BabyTechが盛り上がっている北米では、4人に1人が産後2週間で職場に復帰するそうで、生後数週間の子どもをベビーシッターやナニーに預けることが一般的に行われているそうです。そのため、仕事をしながら効率的に育児をしたい、ちゃんと育児されているかチェックしたいというニーズが強くあり、市場が成長しているのではないかとのことでした。

一方日本では、生後半年〜1年位は産休をとることが多いですし、「かぁさんが〜夜なべ〜をして♪」という唄になっているように、手間暇をかかることが愛情表現である、という文化が今でも強く根付いています。実際アンケートでも6割近くの人が、手作りや手間暇をかけることが愛情であると答えています。

グラフ引用:
https://www.kosodatech.com/news/post/20181002-2/

特に祖父母世代はその意識が強いのか、スマホで育児記録をとっているだけでも注意を受けた経験をされた方が結構いるようです。そんな状態では、たとえ便利なアプリやサービスがあっても使いづらいですね。

そこで、日本向けに「子育Tech」という言葉をつくり、以下のような2フェーズに分けて、子育て世代だけでなく、祖父母、孫育て世代への浸透も目指しているとのことです。

フェーズ①:子育て現役世代への認知と意識改革
フェーズ②:孫育て世代の理解共感

引用:
https://www.kosodatech.com/news/post/20181002-2/

参考)
https://www.kosodatech.com/news/post/20181002-2/

cosoral(ポスリー)

学校や保育園でもらったプリントを管理サービスです。
備忘録にしたり、家族で共有したりするのに写真を撮ることをよくやるのですが、きちんと整理して管理できるのは便利ですね!
https://info.posly.jp/

アスキーキッズ

週間アスキーやASCII.jpでおなじみの株式会社角川アスキー総合研究所さんが子育て世代向けに運用しているメディアです。
SNSの流行やAIの台頭など目まぐるしく変化する時代、子どもをどう育てていくべきか悩んでいる親も多いと思います。将来YouTuberやプロゲーマーになりたい!なんて言われたらどうしたものか・・・。何はともあれまずは知っておくことが大事ですよね、ってことでこちら情報収集しておくことがオススメです。
https://ascii.jp/kids/
Webだけでなく、リアルイベントも開催しているそうです。

のびすけさん(IoTLT)

IoTLTの活動についてゆるふわに紹介していただきました。
"IoT"はかつての"IT"みたいになっていく。これからは"IoT" x "何か"が重要。
いくつかIoTLTで発表された作品を紹介していただきましたが、どれもめっちゃ面白いですw

- ポケモン自動経験値稼ぎ
https://qiita.com/n0bisuke/items/027ac51527a499b5d19f
- うんこボタン
https://unkobtn.com/
- 京急を愛する人
https://speakerdeck.com/pokiiio/jing-ji-wozhi-meruiot
- リアルアンパンマン
https://makezine.jp/event/makers2018/m0461/

(適当にググって見つけたページにリンク貼らせていただきました)


受賞アイデアの紹介

アイデアコンテストで受賞したアイデアはこちらでした。いずれも実体験から出たアイデアで共感できるものばかりでした。

■ ぽこったー

妊娠中のママのお腹の胎動を、リアルタイムでパパのお腹に届ける装置。

私のアイデアで、聴診器で胎動の音を拾って、インターネット経由で父親のお腹につけたアクチュエータを動かす、というものです。
父親は出産するときの痛みがわかりませんが、同時に赤ちゃんが自分の中にいる喜びもわかりません。妻の妊娠中、お腹の赤ちゃんが24時間生きていることを体感しにくく、妻を羨ましく思うことがありました。
たとえ離れて仕事をしていても、この装置で赤ちゃんの活動を共有し、「今日もいっぱい動いてたよね!」みたいな会話ができたら素敵じゃないかと思います。

■ 炎症等の経過写真メモ

子供の顔や皮膚の発疹、炎症、腫れ、傷または便などを時間、写真、メモで記録できる機能。

お医者さんに症状を説明する写真を見せたらとても役に立ったところから思いついたとのこと。確かにこうした記録用の写真は、普段の遊んでる様子の写真とは分けて管理して、写真アプリの一覧に表示されないようにしたいですね。

■ Happy Mam

毎日の赤ちゃんの記録と一緒にママの気持ちを入力するとその情報が区役所や病院、家族に送られるシステム。

ご自身が産後鬱を経験され、産後の気持ちや状態を共有するサービスが無いことに気づいたそうです。育児放棄などしっかり社会の問題にも目を向けられていて素晴らしいです。感情的になってもあとで記録を見返すと少しは冷静になれそうですし、誰かが見てくれているという安心感が得られそう。

■ 子供とのコミュニケーション用画像アルバム

言葉が拙く自分の主張をうまく伝えられない1歳半〜2歳の子供達とママのための画像コミュニケーションツール。

いやいや期のときに、子供の言いたいことを代弁してあげると落ち着くという保育士さんのアドバイスから生まれたアイデア。確かに知ってる単語が少ないうちは、お互いうまく気持ちを伝えられずにストレスを感じてしまうことがよくあります。
もともとチェキでやっていたのをスマホに移したそうですが、そもそも写真でコミュニケーションを取るという発想が良いと思いました。

■ LINEを使った送迎通知

パートナーとのLINEのなかで子供の保育園の送迎について「自分が送迎をした」ことを伝えてくれるボット。

LINE botを勉強してみたいという技術的興味から生まれたパターンです。
文字を打たなくてもアイコンワンタップで通知が届くなど、情報共有のハードルを下げてくれてとても便利そうです!

■ スマートオムツストッカー:大賞

オムツの減りをセンサーで感知できるオムツストッカー。モーターでオムツを引き上げ、一定量でLINEで通知も!

オムツ自体はすごく性能があがっているが、オムツの購入〜替える、捨てるまでの体験はあまり進化してないのではないかと。確かに。
誰もがほしいと思えるアイデアだと思いますし、大賞を受賞されたのも納得です。
こちらの記事でも紹介されてます。
https://news.nicovideo.jp/watch/nw4912799


ファミリーテックIoTLT

IoTLTのなかで、家庭で使えるテクノロジーのノウハウを共有できたら、と発足した分会だそうです。
子供達にプログラミング教室を楽しんでもらいつつ、その横で大人がLTするようなイベントを開催されてます。

過去のイベント
第1回:https://iotlt.connpass.com/event/91639/
第2回:https://iotlt.connpass.com/event/98730/

今回は、4名の方が発表&実演してくださいました。

■ 誕生日を本気で祝ってみた:安藤 智仁さん

ボカロ動画、プロジェクションマッピング、AR、VRなど様々な技術を駆使して家族の誕生日をお祝いする企画を6年間続けてるとのこと。
https://speakerdeck.com/tomando/jia-zu-falsedan-sheng-ri-nizuo-tutezhu-ukotowo5nian-jian-ben-qi-teyatutemita-huamiritetukuiotlt-dot-vol1

モノより思い出(買い与える6年間より作る6年間)

は名言!

今回はスマートスピーカーで台所の大将にお寿司を注文するアプリをご紹介いただきました。さまざまな技術を駆使して音声でのやりとりを実現されています。
https://qiita.com/TOMANDO/items/1140b37b855120c528f2

遠隔お酌:松原 大悟さん

離れて暮らす祖父母にリモートでお酌をする装置です。
加速度センサーが取り付けられた"とっくり"(またはスマホアプリ)を傾けると、離れた場所にあるもうひとつの"とっくり"を傾ける装置を動かす、というものです。すごくわかりやすくて面白いアイデアで、テレビや新聞などにも取り上げられています。
もともと養老乃瀧ハッカソンで生まれたもので、まずは店舗間での連携を目指しているそうで、楽しみです。
子育て視点では、離れて暮らす孫と祖父母のコミュニケーションに非常に良いと思いました。次は遠隔孫の手なんでどうでしょう?(笑)
https://wonderfly.jp/prize/ideas/753
https://qiita.com/sera_ramon/items/2b0bb105ab80e1d17219

■ 勉強したくなる魔法のペン:田中 圭司さん

ペンに加速度センサーをつけて、勉強してるかどうか判別します。ペンの動きでなんの勉強をしてるかもわかるのだとか。すごい!
勉強したことを親と共有して褒めるきっかけにしたり、たくさん勉強するとキャラクターが育つゲーム要素を取り入れるなど、子供のやる気を引き出す工夫が盛り込まれています。
経産省の「始動」プログラムに選ばれていたり、近々商品化の予定があったりと、今後の展開にも注目です。
最近はついに小学生がスマホを持つ時代が来たかと思ってましたが、いずれIoTやAIも浸透していきそうです。
https://peraichi.com/landing_pages/view/ikpen

■ 話すだけ育児記録:伊藤 英明さん

LINEのスマートスピーカーClovaに「おしっこしたよ」のように話しかけると、スマホのLINEアプリに記録が残るスキルです。グループトークに投稿されるので、家族での情報共有に最適です。途中で引き継いだ場合でも、子ども泣いてるけど、さっきミルクあげたばかりだからオムツかな?といった判断がしやすくなりますね。
類似のスマートスピーカースキルはいくつかあるのですが、こちらはLINE連携も含め非常に完成度が高く、すでにあの育児グッズメーカーのピジョンと連携して公開リリースされています。
赤ちゃんの面倒をみているときは、文字通り手が離せない状態になることが多いので、音声操作は非常に相性がいいと思いますし、これからますます発展してほしいところです。
https://pigeon.info/smts/diary/


おわりに

コンテストの表彰式だけでなく、LTや実際に動かすデモを見せていただいたりととすごく盛りだくさんのイベントでした。遠方からの応募で来れない受賞者がいらっしゃったりして参加人数が少なめな印象ですが、その分じっくりとお話を聞くことができてよかったです。

子連れ参加OKなイベントはアリですね。子連れ前提としてあれば、多少騒がしくても気になりませんし、場の雰囲気も和んで良い感じでした。
創作おもちゃなんかで実際に遊んでもらってもいいかもしれません。
子どもがいると通常のLTや勉強会になかなか顔を出しにくいのですが、是非続けてほしいです。

あと、アイデアコンテストという募集の仕方がすごく良かったなと思いました。
育児中は、楽しいこと〜大変なことがものすごい振れ幅で同時に起こり、どんどんアイデアがでてきます。(自分だけ?手を動かす暇はないけど、抱っこ中、寝かしつけ中に頭で考えることは多少できる。)
しかし、子育てしながら実装までするのは時間的にも精神的にも結構ハードルが高く、そうこうしてる間に子どもが成長して次のフェーズに移ってしまい、結局実装されないまま忘れ去られてしまう気がします。
こうしたアイデアに特化した共有の場があることで、鮮度の高い意見を得ることができそうですし、また、技術を知ることで新しい発想ができたり、より実現可能なところに落とし込んだりもできるのではないかと思います。
ここからでたアイデアがIoTLTに参加されているような技術を持っている人たちによって実装され、実際に商品やサービスが生まれる、みたいな流れができたら素晴らしいなと思いました。


(参考)
子育Tech
- ホームページ
http://www.kosodatech.com/
- Facebook : 
https://www.facebook.com/kosodatech/

イベント紹介記事  : 
- PRTable
https://www.pr-table.com/karadanote/stories/14580?fbclid=IwAR1f8pI-qXoAlrco_vJED19Iz-Q0VJSHr7KiRhmg_ZCQWMuMEXPrENCbrI4
- ASCII.jp
https://ascii.jp/elem/000/001/828/1828007/

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