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会社倒産 その1

私は今月初旬まで、ある飲食店関連サービス業の店長として15年働いていました。

これはそんな今までの日常が突然無くなる話です。

しかし昨年の3月から新型コロナウィルスの影響により、業績は悪化、営業が日に日に厳しくなり、この先の見通しがわからなくなってきました。しかし、本社の社長は

「皆んなで乗り切ろう!!」

という感じでしたが、昨年9月に不安を覚えた仲間が退職したりと社内も少しぐらついていました。

そんな中、何とか正月を乗りきり、1月11日のお昼前に社長から店に電話がありました。

私「はいもしもし、アイアンハートです。」
社「もしもし、社長ですけど、アイアンハート君?重要な事話すけどこの電話でいい?携帯にもかけたけど出ないから」

それはそうです。業績悪化したからこちらはスタッフと共にシフトに入って人件費減らしています。携帯電話に出られるわけはありません。
私「この電話で大丈夫です。」
社長「よく聞いてね、明日会社倒産するから」
私「・・・はい?

という会話から始まりました。
この話本当に重要です。いきなり電話でする話とはとても思えません。
コロナ禍で売上が激減したのはわかっていて、こういう日が来るのもある程度覚悟はしていました。

倒産??え?え?今?こっちは買って2年目の中古のマンションのローンとちっちゃい子供2人いるのだけれど・・・。

これは余談ですが、今年社長以下本社に年賀状送ったのに、私に返さないわけです。これ聞くまでは、来年から絶対年賀状送らないと心に誓ったのに、こういう形で送らなくて良くなるとは思いませんでした。

でも今会社閉めたら労働債権はなんとか保全できるから今倒産させて給料の支払いをしたいとの事。

社長「去年の年末に決めて・・・ゴニョゴニョ」

は?今まで私達に内緒にしてたのか!!
つい2〜3日前に社長にシステムの事聞いたときそんな事微塵も言いませんでした。
そんな秘密を保持するなんて、全体性を重視するティール組織が真っ青な案件です。!!(うちはティール組織ではありませんでしたが)

社長「あの、当店のスタッフにその事を伝えるお知らせとかはそちらで作ってもらえますか?」
社「うーーん。アイアンハート君が伝えてもらえる?」

え?私の役目ですか・・・。一体どうなってる事やら。

そして社長は明日弁護士を交えて本社でお話しがあると言います。

弁護士交えての説明会なんて、テレビのニュースとかでしか見た事ありませんでしたし、自分の事になるとは思いもしませんでした。

しかし、来るべき時が来たとしか思いませんでしたが少し早すぎました。
私は次の準備ができていません。

しかしこれこら職探して言ってもすんなり私を雇ってくれるような所は無さそうだからこれは大変まずい状態です。

そんな複雑な気持ちと呆然自失になりながらも、その後スタッフに連絡をしました。私はとある理由によりLINEをスタッフとはほぼしておらず一人一人電話です。
「逆に店長が大丈夫ですか??」と声をかけてくれるスタッフもいて、少し涙うるんできました。
本当スタッフに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

しかしこれは運がいいかもしれません!
給与は貰えるのだから!

私は運がいい!

次へ行く決心がついたから!!(何するか決めていませんが)

ガネーシャが言っていました(本、夢をかなえるゾウに出てくる神様)。

「自分を追い込め!」

追い込まれ過ぎましたけどね。

しかし明日(12日)は散々私を困らせた(向こうからすれば私が困らせたかもしれませんが)上司の顔が見ものです。
それを楽しみに明日本社行く予定にしました!


2へ続きます。


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