会社倒産その4

1月12日の続きです。
本社の駐車場に着いた私は中に1人で入る勇気はなく、駐車場で他の社員が来るのを待っていました。
そこへ店長がやってきたので車の外で当たり障りない話をしていました。
昨晩寝られなかったとか、信じられないとか。
急に倒産言われてもやっぱり  

え?

しか思いません。
お互い苦笑いの中まだ他の店長を待っていました。

すると上司2人やってきました。
この上司aとbとしますと、aはbより上司なのですが、aのbに対するラブが半端ない!このエピソードは色々あるのですが、aがbを好きすぎて他の部下が憎く見える程なのです。
bが勤務中何してようが半端なく庇い、それ以外の人は許さない。それを批判する下っ端に圧力をかけるのも構わないという人なのです。
おかげで会社もかき回されて、数人辞める始末です。今回の倒産の原因をコロナ前から作っていたのも彼らでした。
彼らが行った別事業が立ち上げ時より赤字しか出なかったのです。まぁ、それを許してきたのも、社長なんですけどね。

その彼らが何故か一台の車で来ている。
昔から1人行動ができないaはさらに大好きなbと一緒に本社に・・・。
ちなみに2人ともおっさんで既婚者ですよ。あともう一つちなみにaが一方的にbが大好きで、bがそれを利用してる感じです。

本当にこの2人ともう1人の変化を求めない上司により、うちの部門は閉鎖空間に閉じ込められていました。
本日に至るまで恨みは日々つのるばかりでしたが、何故か彼らの顔を見ると私自身穏やかになりました。
本音で言えばなんか哀れに見えました。
彼らも自分のしたい事、正しいと思った事を貫いてきたのでしょうが、それが倒産の原因の半分以上を作り、倒産という現実にあまり納得してないように見えました。
そんな彼らに挨拶をしました。
私は本当に落ち着いてました。

本社に入り別部門の前を通ると、そこの説明会は始まっていました。皆深刻な顔をしてその見つめる先に社長と弁護士バッジを付けた2人の男性が何やら話していました。その姿に何故か笑いが込み上げてきましたが必死に抑えつつ、自分の部門の部屋に行きました。
その中には変化を求めないもう1人の上司もいました。しかし、今までの憎いという感情はなく本当に私の心は穏やかでした。この上司も一時期はいつもどこにいるのか誰にも伝えず、連絡すると少し不愉快そうに答えるという態度を取る方でした。そして、変化を求めないあまりに他の意見も受け入れる事もありませんでした。

しかし、
「あぁ、倒産で解雇されると穏やかになるのもあるんだなぁ」
と激しく勘違いする程落ち着いていました。
だって今から無職宣告されるのに穏やかになる方がどうかしてますよね。

後から集まってきた社員に挨拶を行い、社長と弁護士を待つ事となりました。

しかし心の中てわはこの話が嘘であって欲しいと願わずにはいられませんでした。

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