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【meets】#4 ひがちゃん@沖縄さん~人との豊かな関わり合いの中で、出会う人を“目的地”へと導き、世界と沖縄を繋いでいく人

インタビュー専門ライターのいろろです。
このマガジンでは、私とご縁があった方の魅力をインタビュー企画としてお伝えします。
今回は第4回目として、ひがちゃん@沖縄さんにインタビューをしました。

ひがちゃん@沖縄さん

ひがちゃん@沖縄さんとはnote内でも頻繁に交流をさせていただいていて、インタビューをさせて欲しいとずっと伝えておりました!
note内でも様々な部活を立ち上げているひがちゃん@沖縄さんに、今回は特別企画として奈星 丞持(なせ じょーじ)|文筆家 さんと一緒にインタビューをさせていただきました。

ひがちゃん@沖縄さん
沖縄で生まれ育ち、東京に憧れ上京後、飲食店で働く。
東京生活にも慣れた頃、より広い世界を見たい気持ちが強くなり、海外ツアーコンダクターとして世界を飛び回り、様々な出会いと共にアクシデントを乗り越える。
世界を知ったことで、改めて強くなった”生まれ故郷『沖縄』”への想い。
2022年1月、沖縄のことをより深く知り、多くの人に伝えるために、「沖縄レトロ旅行社』HPを開設し、youtube、noteを中心に毎日配信中。
【沖縄レトロ旅行社】:代表
・HP:https://www.higacyan.com/
・note:https://note.com/okireto 
・youtube:https://www.youtube.com/channel/UCsdVYQFG2xZV697tH6rTBCw/featured
・twitter:https://twitter.com/higachan40
■note内活動 ※随時会員募集中
・「ソバーズを楽しむ会」:会長
・「ちむどんどん部」:会長

■知らない世界を見てみたい、旅先での出会いに心が動かされる

ーーー海外ツアーコンダクターになるために東京に上京されたのですか。
沖縄から東京に上京した時は飲食店で働いていたんです。
沖縄にいた時は、小さい島から早く出たいという気持ちをずっと抱いていて、内地での生活に憧れ、「内地に住もう!」という軽いノリで飛び出してきました。
ーーー海外ツアーコンダクターの仕事にはいつ頃から興味を持ち始めたのですか。
東京での生活が3年くらい経ち、都会を満喫していた頃に、沖縄の宮古島へ一人で旅行に行ったんです。
沖縄本島の人でも離島へ行ったことがない人は割と多くて、私も行ったことがなかったので行きたくなったんです。
その旅行での宿泊は、普通のホテルではなく、農業体験が出来る民宿を選びました。
初めての農業体験にワクワクして行ったら、水のように泡盛を飲むおじぃに連れ回されて最初はビックリしていましたが、
台風で吹き飛んだビニールハウスを修繕するのを手伝ったり、
地元のおじぃ5人と私で網を持って海に入る追い込み漁をした後、浜辺で火をおこして獲った魚を焼いて食べたり、
民宿のお母さんと一緒にみんなで料理を作って食べたり、
人と人の触れ合いを感じる、とっても楽しい体験だったんです。

地元の人と触れ合う中で、沖縄には色んなバックボーンの人がいて、戦争のことや移民のことなど、沖縄出身の私でも初めて知ることが沢山ありました。

ーーー宮古島の農業体験は、地元の人と直接おはなしが出来る貴重な経験だったんですね。

あと、泊まっていた民宿で一人で旅行している人が7人いたので、宿泊の最後の夜に浜辺で泡盛を飲みながらいろんな話をしたんです。
みんなあちこちの県から来ていたので、どこからきたのか、なんできたのかなど話しをする中で、内地から来ていた70代くらいのタナベさんというおじさんがこんな話をしてくれたんです。

「実は末期がんで、余命があと3カ月しかない。
延命治療のためには旅行はドクターストップが出ていたが、延命治療をせずにやりたかった旅行をしたくて今ここに来ていた。
今までずっと引退したら好きなことをやろうと思ってやりたいことを我慢して働いてきたけれど、若い時から好きなことをやっておけば良かった。
みんなには後悔してほしくないから、やりたいことをやりたい時にやってほしい。
命が3カ月しかないと思って生きた方がいい!」と。
タナベさんのまとっている特別なオーラと、重みのある言葉が、心に染み渡って、やりたいことをとことんやろうと決意を新たにしました。

ーーーいつも全力で駆け抜けているのは、タナベさんから貰った言葉の影響も大きいんですね。

タナベさんや農業体験での地元の人との出会いは、私の人生のターニングポイントです。
沖縄での民宿体験を通じて、いつか自分が沖縄で体験を提供したり、歴史を伝えたり出来たらいいなと考えるようになりました。
そして、ふるさとの沖縄に帰る前に、東京にいる間の若いうちは広い世界を知り、出来ることはとことんやってみようという気持ちになりました。
広い世界を見るために海外に行く仕事と、将来の民宿をするためには旅行にかかわる仕事も重要だなと思ったので、海外旅行のツアーコンダクターがピッタリだって思いました!

ーーー海外旅行のツアーコンダクターになりたいと思って、すぐに実現できてしまうのがすごいですね!

■日本じゃなくても関係ない、世界に通じる豊かな感情表現で各地に伝説を作る

ーーー印象に残っている『想い出』の海外旅行の話を教えてください。
海外旅行のツアーコンダクターの仕事では、毎回の旅行でお客さまとの繋がりが出来るので、どの旅行にも色んな想い出があります。
その中でも特に、ハプニングが起こった旅行はお客さまとの絆がさらに強くなり、とても印象に残っています。
ーーーnoteの記事で、お客さまとの出会いを楽しんでいらっしゃるなぁと拝見しておりましたが、記事にしていないハプニングがまだまだありそうですね。
はい、沢山ありますよ!
まず、トルコ旅行もとても印象に残っている旅行の一つです。
初めてハネムーンのカップルを担当して、
「ハネムーンだなんて素敵ぃ、めっちゃテンション上がるぅ!!!」
と、カップル本人たちよりウキウキしてしまっていました。
ーーーカップル本人たちよりウキウキしていらっしゃる様子が想像出来ます!
しかし、ウキウキしていたところにハプニングが起きたんですよ!!!
トルコへは、成田から出発してロシアのモスクワ経由でイスタンブールに行く便だったので、モスクワの乗り継ぎがあり、空港に6時間くらい待機していたんです。
長い待機時間が終わり、乗り継ぎの時間が近づいてきたので、
「もうすぐ乗りますよ~」とみんなに集まってもらった時に事件は起こりました。

ハネムーンカップルの旦那さんが
「すいません、、、チケット、、、なくした?みたいなんです、、、」
と衝撃のひとこと!!!

なんと、チケットをなくしてしまったみたいで、
「大変なことになった~」とツアーが一緒だったみんなで一生懸命に探しました。
チケットは、モスクワまでは私が持っていて渡したので、モスクワ空港にあることは確かだったんですが、探しても探しても見つからなかったんです。

時間もどんどん迫ってきてしまい、モスクワ空港の職員さんに相談したくて、事情を説明しに行ったんですよ。
そうしたら、その職員さんは「知らん!」と言って全然相談にのってくれなかったんです。

ロシアが寒い国だからなのか、、、その人もとっても冷たい対応で、
僕たちの仕事じゃないですっていう顔をしているんです。

「ハネムーンなんですよ!」って大切な旅行であることを何度も伝えているのに、なんにも反応してくれなくて、普段全然怒らない私ですが、その人の何にもしてくれない態度にカッチーンときて。

「おーい。待てぇ!ハネムーンて言っているだろ~!!!」と大声で叫んでいました!

空港の中で叫んでいたら、何か分からないけど日本人が怒っていると
警備員の人から職員の上の人達まで、「なんだなんだ!」と色んな人がバーッと出てきていました。
そしたら、なんとその中に日本人のマネージャーみたいな人がいて、やっとちゃんと事情を聞いてくれたんです。
日本人の職員さんはすぐに「すみません!」と言ってチケットを手配してくれました。

そしてなんとか離陸の5分前に、ギリギリ間に合うことが出来ました!!!

ーーーチケットがなくても、事情を理解してくれて、間に合って良かったですね。
本当によかったです!
最初は次の便で旦那さんだけ買い直すように提案されたりしたんですけど、大事なハネムーンなのに別々で行くなんて考えられないと思って、その事情を伝えることに必死でしたね。
英語で話していた言葉がだんだんと日本語に変わり、いつの間にか沖縄の方言もどんどん出てきていました!
周りには、一緒に飛行機に乗る他の人達も大勢いましたが、温厚な気質だと広く認識されている日本人が怒っていると、みんなの視線が集まり、動画なども撮られたりしていましたよ。

「乗れました~」と伝えられた時は、周りの人もみんなで拍手喝采でしたね。
そこで私はすかさず「この人たちハネムーンですよ!」とみんなに紹介していました!

飛行機に搭乗した後に、航空会社の人から、改めて空港での職員の対応について謝罪を受けて、宿泊予定だったホテルをアップグレードしてもらったりと予想だにしないVIP待遇でしたね!

空港での出来事は、航空会社の本社まで報告されたみたいで、”おとなしい日本人を怒らせたらこわいよ”という逸話になっているみたいです!
ーーー空港中の人達をも味方につける怒りの表現力がすごいですね。
みんなで”チーム”なので、ハプニングを乗り越える時の結束力は強いですよ!
その時のお客さまたちとは今でもずっと繋がっています。

■1度きりではない、人との繋がりを大切にする

ーーーnote内でも「ソバーズを楽しむ会」や「ちむどんどん部」などの部活を立ち上げていますが、他にも今までサークルなどの活動をしていた経験はありますか。
海外旅行のツアーコンダクターの仕事では、せっかく仲良くなったお客さんと旅が終わると会う機会がなくなるのがとても寂しくて、旅行が終わっても会えるようにサークルみたいに集まれる会を作りました。
旅行中はみんな仲良くなり、写真も沢山撮るので、日本に帰ってもみんなでまた集まって写真を共有出来たりする機会があればいいなと思っていたんです。
「サークルをつくろう!」っていう言い出しっぺは私ですが、ツアーのお客さまの中には幹事をやってくれたり、スケジュールを調整してくれる頼もしい人達がいたので、サークルは今でも続いていますよ!

ーーーツアーの参加者同士で写真を撮り合ったりして、仲良くなるのってすごいですね。
ツアーに参加してもらったお客さまには最初にお願いしていることがあるんです。
「私は、頼りなく見えるかもしれませんが”隊長”と呼んでください!!」と。
みんなが私の呼びかけに「プッ」と笑って打ち解けてくれてから、旅がスタートするので、ツアー中もみんなが”隊長”って呼んでくれると自然とチーム感が出てきて、旅行中もみんなで知恵を出し合って旅を楽しむことが出来るんです!

ーーーツアーの参加者みんなが”チーム”になるって、面白いですね。
毎回の旅行でいろんなチームが出来るので、すごい面白いですよ!
旅行後に集まる会も、幹事の人が『隊長とゆかいな仲間たち』と命名してくれて、メンバーがどんどん増えていきました。

ーーー『隊長とゆかいな仲間たち』ってピッタリな名前ですね!その会は、毎回違うメンバーで構成されていくのではなく、追加でどんどん増えていくんですね!
そうなんです。トルコやエジプトなど別々の旅行先の人も同じ『隊長とゆかいな仲間たち』のメンバーです。
始めた当初は今みたいにSNSが浸透していなかったので、実際に居酒屋さんで集まって、写真交換しながら旅行の想い出を話したりしていました。

私は仕事が忙しくて、1か月に長くて1週間くらいしか日本にいれなかったのですが、その1週間の中でも日本でしなくてはいけない仕事がありつつも、成田から直接スーツケースを持っていって、居酒屋さんで行われる『隊長とゆかいな仲間たち』に参加していました!
今ではSNSでも繋がっているので、オンライン上でも集まったりしています。

ーーー沖縄レトロ旅行社設立の計画も『隊長とゆかいな仲間たち』のメンバーの方はご存知なんですね。
『隊長とゆかいな仲間たち』のメンバーが、沖縄に会いに来てもらえる環境を整えていきたいと思っていて、今いろいろ計画しています!

■未来ある子供達が、沖縄から広い世界に羽ばたいていける環境を整えていきたい

ーーー東京から沖縄に戻って2ヶ月経ちますが、沖縄レトロ旅行社の計画は順調に進んでいますか。
沖縄に実際来てから、行政が絡む計画も出てきて、当初想い描いていた計画を、はるかに大きく上回るプロジェクトになりそうです。
親友のめーぐーとは20代の頃から沖縄で一緒に実現したい夢について、語り合っていました。
いつか一緒に仕事をしようと、沖縄と東京でそれぞれ仕事をしていて、めーぐーは今では沖縄でも名が通っている女性起業家です。
3年という短いスパンではなく、10年、20年という大きな計画になりそうなので、私はめーぐーの右腕として、沖縄の今後に役に立てるような『志のビジネス』をじっくりと戦略を立てながら動いているところです。
ーーー長期的な計画の中で、いろんな活動をしていらっしゃったんですね。
私は小さい島を飛び出したい気持ちが強かったのですが、沖縄の人の多くは
沖縄にいることが快適すぎて、内地に行きたくないっていう人が多いんです。
居心地の良さはとても良いことなのですが、今後の沖縄の企業や経済を考えた時に、沖縄での経験だけだと対応力が養われずに、成長も限られてきてしまうなと感じることがあるんです。
私の海外での経験などを伝えることで、未来を担う子供達が、広い世界に挑戦してみたいと思ってもらえるように関わっていきたいですし、そのための教育などのさまざまな課題を解決できるような計画も考えています。
個人的な夢として掲げていた沖縄レトロ旅行社を飛び越えて、計画がどんどん大きくなっているのですが、めーぐーと一緒に『志のビジネス』として、沖縄の未来に貢献出来ることなら何でもしていきたいです。

■ご紹介(HP、note、youtube、twitter)

【HP】

【note】

★note内活動 ※随時会員募集中
・ソバーズを楽しむ会の記事はこちら↓

・ちむどんどん部の記事はこちら↓

【youtube】

【twitter】

編集後記

note内ではソバーズを楽しむ会ちむどんどん部などを通じて交流をさせていただく中で、いつも”全力投球”で動き回っている様子を拝見していたのですが、今回のインタビューで直接お話を伺ってみると、noteには書かれていない伝説がまだまだあることに驚きました。
そして、その行動力の源となる人との貴重なおはなしは、私の心にも沁みるとても有難いお言葉だなぁと感じました。

世界各地でのハプニングでも、問題解決にむけて一生懸命に取り組むひがちゃん@沖縄さん。
その姿はとても眩しく輝き、ツアーのお客様だけでなく、あらゆる人が自然と引き寄せられて”チーム”になっていっていくのだろうと想像しました。

海外旅行のツアーコンダクターという仕事をやりきって、沖縄の未来のために動き始めたひがちゃん@沖縄さん。
素顔は沖縄限定ということで、今回のオンラインインタビューでは、アイコンに使っているアバターの顔でインタビューに対応してくださいました。
アバター越しにも魅力は伝わってくるのですが、直接本人にお会い出来たら更なる魅力を発見できそうです!
実際に沖縄へ会いに行きたくなる特別な魅力を持っている方だと改めて感じました。
沖縄に直接インタビューに行くしかないですね。

私のインタビュー記事では載せきれなかった面白いエピソードを他にも語っていただきました。
今回は特別企画として一緒にインタビューをしてくださった奈星 丞持(なせ じょーじ)|文筆家さんが、ひがちゃん@沖縄さんのぷち伝記として記事を公開してくださる予定で楽しみです。

お忙しい中、貴重なインタビューの機会をくださり、本当にありがとうございました。
沖縄にも遊びに行きますので、引き続きよろしくお願いします。

追記_2022.06.11

インタビュー記事公開後に、ひがちゃん@沖縄さんが、インタビューの詳細記事を書いてくださいました!
そして、なんと伝説の事件の再現VTRまで作って載せてくださっています!!!

見応えありの再現VTR、是非チェックしてみてください⭐︎

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