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たたき台をつくる力

あした学校の運営会議に出す議案3本分の資料を用意した。うち2本は簡単なぺらいちだが、激論があり得る1本は、写真をふんだんに入れて説明したり、illustratorで地図を起こしたり、絵文字でかわいくアピールしたりして工夫を凝らしている。

議論を進める上で、たたき台の存在はとても重要だ。多くの人がモノを見れば、意見が言える。話し言葉だけの空中戦では、たいがい、噛み合わない。

そして、たたき台をさくさく作れる人は、多くない。だから、日々仕事でぺらっとメモをまとめたり、「企画」とか「骨子」とか「構成」とかを書き慣れている人は、そのスキルが公私共々さまざまなシーンでめちゃくちゃ役に立つことを知って欲しいと思う。

「会議の前には必ずアジェンダを用意する」ことの重要性が先日話題になっていた。このnoteでは、《与件/論点/事実/触媒》という軸が提示されているが、「これどう?」というアイデアを落とし込んだ「たたき台」は、触媒的資料の一つと言えるだろうか。

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たたき台作りの基本道具は「GoogleDocs」「Adobe XD」だ。

Docsは、かなりオールラウンドプレイヤーだ。先日おすすめのスタイル設定を紹介するnoteを書いたが、これを設定しておくとなお万能感が増す。とにかく最低限読みやすい体裁のもとで、言いたいこと・聞きたいことを書き下ろしていく。図形描画もできる。写真も張り込める。外で作った図も貼って、共同編集して、PDFで配布できる。

Adobe XDを使うのはweb業界の人に限られると思うが、最近は制作プロジェクトのヒアリングのあと、「ヒアリングメモ」や「レポート」を出す代わりに、けっこう高精度な「画面構成案」を作れるようになった。「ラフですけど、やりたいことってこういうことで合ってますか?」という提示を直接して、それで「だいたいOK」っていう実感を伴う感触が返ってきたら、あとは詳細詰めていくだけ。早い。

お気に入りのツールを使って、ちゃちゃっとたたき台をつくるスタイルの習慣化を、ぜひおすすめしたい。

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