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推し曲ベスト7と振り返る2022年

今年も常に音楽とコンテンツを摂取して生きてきました。首記の通り、今年聞き込んだ7曲とともに2022年の印象深いできごとを紹介します。

色彩 / yama

アニメ「SPY×FAMILY」2期EDとして話題になった曲です。

10月2日、Zepp Osaka Baysideでのライブに参戦してきました。大箱のライブは本当に久しぶり。すっかりyamaの知名度は高まったかと思いきや、この大阪公演は先着順でチケットが普通に取れました。ラッキー。そして「色彩」のライブ初披露に立ち会う流れに。

yamaといえば謙虚で内向的なキャラクターの印象が強かったけど、Vaundyを迎えた「くびったけ」辺りから随分はっちゃけてきた感じで、最新曲「色彩」でも公式MVとかTiktokでは変な踊り?をいつも披露してるし、音楽を楽しんでるんだなというのが伝わってきてファンとしては安心します。

SPY×FAMILYのアニメMVもすごくいいけど、ストリングスが綺麗なTHE FIRST TAKEバージョンは鉄板なのでこちらを貼りました。

4年目に突入したTHE FIRST TAKE、今年も30代後半にぶっ刺すキャスティングが最高でしたね。nobodyknows+、キングギドラ、Skoop On Somebody、Awich、Avril Lavigne。来年はどんな球を投げてくれるのか。

かくれん坊 / 黒子首

アコギ・ベース・ドラムの3人編成バンド黒子首(ほくろっくび)。メジャー1stAlbum『ペンシルロケット』の中でイチオシの一曲です。12/11、大阪心斎橋JANUSでのワンマンライブを聴いてきました。

yamaのライブのあと、10月にFM802のイベントOSAKA MINAMI WHEELに初参戦し、心斎橋界隈の様子をちょっと学びました。大小ライブハウスが密集するあのへん、エネルギー満ちてます。ミナホではペンギンラッシュとOmoinotakeを観ました。

黒子首の歌詞は捏ねくり回した言葉遊びに満ち、曲もだいぶ捻っていて振れ幅が大きいのだけど、Vo/Gt.堀胃あげはのまじめな素直さは全曲通底してる。「かくれん坊」は、曲は王道4536進行の聞きやすいものですが、歌詞が痺れます。『この夏ごと燃やしてさっさと灰にして、顔にはたいてめかしこむわ』です。耽美的なMVも吸い込まれるようで。

ライブではBa.みとさんのキュートさに撃ち抜かれました。クラムボンのミトさんとは似て非なるお名前の。ベースってかっこいいな。バンドやるならベースがいい。

celeste feat. 春野 / 菅原圭

2022/10/26リリース。1stデジタルアルバム『round trip』収録。年初にSpotifyが発表した注目の新進気鋭アーティスト "RADAR: Early Noise 2022" 10組のひとり、菅原圭です。Early Noiseは毎年注目ですね~。ラジオのパワープレイのような存在です。心斎橋界隈でも、tonun、ego apartmentなど他の9組の名前をよく耳にしました。菅原圭は純粋なネット系アーティストという感じで、全曲デジタルリリースの1年。ワンチャン来年ライブくるのか??

アルバムはどの曲も推しですが、春野さんとのデュエット曲「celeste」は格別です。夜に聴く。

FM802の高樹リサさんによる心底楽しそうなインタビューを聴くと分かるとおり、菅原圭のトークは笑っちゃうぐらいキリッと凛々しい。なのに歌唱はすばらしくアンニュイで、時折混ざるすごく癖の強いエッジボイス(celesteの入りは顕著)はなんなんでしょう。癖が強いほど引っかかりも強いのです。

あと今年のリリースでは、MAISONdesの「Cheers!」(作詞作曲はTani Yuuki)がよかったです。サントリー「東京クラフト」タイアップで乾杯モチーフなんだけど、明るくない!ビールってこんな苦さ際立つ飲み方するっけ?しますね。しみます。

クレイ / Lanndo feat. 七滝今

Lanndo名義の1stアルバム ULTRAPANIC リードトラック。

「命ばっかり」辺りからずっと追ってるボカロPぬゆりさんがLanndo名義でついにアルバムを発表!この名義、当初はぬゆりさん自ら歌唱するバージョン用でしたが、このアルバムでは様々なゲストボーカルを迎える "m-flo loves" 形式で、自身が歌う2曲は Lanndo feat. ぬゆり という不思議な名義になっています。

クレイはとにかくMVの「音ハメ」がよくて、たとえばサビの「ウォーオー」にかぶせるところとか、Bメロのギター「ジャーーンジャッジャッジャン!」の展開とか、ずんずん没入して観てしまいます。たぶんYouTubeで今年一番再生したのがこれ。

ぬゆりさんの曲とWabokuさんの映像といえば、ずとまよ『秒針を噛む』の黄金コンビ。また素晴らしい作品に触れられて嬉しいです。

そしてULTRAPANIC収録曲で外せない1曲が「青く青く光る」。ずとまよのACAねさんが「デュエットなら」という条件で受けたという(このへんの裏話が聞けたリリース直後のトーク映像はもう消えちゃいました)。ふだんのずとまよと歌い方が全然違いますね。ラスサビのオクターブ離れた合唱も文句なしのエモさです。

「クレイ」は、flower歌唱バージョンが先日発表されました。全曲ボカロバージョンのCD『ULTRAPANIC2』を予約中です。ただ、先に人間歌唱verを聞き込んでしまうと、ボカロ版は音圧が物足りないんですよね……というのは、Ayaseさんの『MIKUNOYOASOBI』(YOASOBI初期楽曲のボカロ版を集めたCD)でも思いました。

まにまに / r-906

2022/4/22-25、ボカロ楽曲コンテスト企画 The VOCALOID Collection 2022 spring 総合ランキング1位作品です。

初回から追っている「ボカコレ」もすっかり定期イベントとして定着して、ニコニコ動画的にも柱となる企画に成長したみたいです。音楽再生アプリのNicoBoxも今年アプリ名を「ボカコレ」に変更。新しいクリエイターにどんどん光が当たります。

歴代、なんだかんだゴリゴリ邦ロックが強かったけど、この曲はサビ1コーラスで始まった後は2分ぐらい「間奏」で歌が入らないというめちゃくちゃ技巧的なエレクトロニカで、これが最後まで総合首位を譲らなかったっていうのが歴史的な出来事だと思います。

ボカロ界隈では、投稿者を開示せずにランキングを競う企画「無色透名祭」も面白かった。上位楽曲の作者は本当に無名の方ばかりで、ボーカロイドを使った創作者の層がいかに厚いかを目の当たりにしました。私もLogic Proを春に買って、基本的なコード進行セオリーを学びはしたが、完全に放置してますね……

月光 / キタニタツヤ+はるまきごはん

2022/5/29-6/1発表。リズムゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ』への書き下ろし楽曲です。

プロセカもリリースから2年を超えてまだまだコンテンツが増えてます。プレイはしなくなっちゃいましたが、キャラクター設定と世界観が強固なので、一度入り込んだことがあれば、YouTubeに流れてくるコンテンツ単独で十分没入できます。今年はエイプリルフールのシャッフルユニット祭に、日清カップヌードルコラボなど、ユニット構成に縛られない組み合わせの楽曲も多かった。それにしてもすごい量の追加楽曲数だ。。

「月光」はお二人の声がいいです。キタニタツヤさんといえばヨルシカのベースの人。はるまきごはんさんは歴戦のボカロP。お二人とも個性的な歌声です。Vivid Bad Squad(通称ビビバス)の男子2人にしたってプロの歌い手というよりは声優さんなわけで、歌というのも幅が広いですね。原曲、ビビバスver、ボカロver、どれもそれぞれ手応えあります。

Running In The Dark / Monkey Majik

2022/10/24 デジタルリリース。今年アニメ化もされたソーシャルゲーム『アークナイツ』のイメージソングを、仙台のベテランMONKEY MAJICが提供です。モンマジは2006年の「fly」から16年も経つのか!

真顔で踊るケルシー(黄緑の人)が衝撃的だっていう話がtwitterで話題でしたが、タイアップ制作の意図として書かれている↓このテキストが完璧すぎる。

退廃的で美しいゲームの世界観にマッチした少しアンニュイなサウンドながらも、その中から一筋の希望を見つけ出すような繊細でドラマチックなトラック

まもなく3周年のアークナイツ、ハマったり離れたりを繰り返しながら、イベントストーリー「狂人号」辺りから今またがっつりプレイしています。タワーディフェンスという種類でありながら、多彩なストーリーを楽しむ読み物でもあり、育成ゲーでもあり。奥が深いです。

アークナイツは音楽もサントラっていうレベルではない力の入れようで、もはや「レーベル」として多数のMVを発表、Spotifyのプレイリストも充実してます。曲の世界観がゲーム内のキャラクターやシナリオに紐付くから浸透度が高まりますね。


以上!

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