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応急処置に逃げない思考法

『社会変革のためのシステム思考実践ガイド』を読んでいる。

ケーススタディいっぱいあって具体的、翻訳も上手で情報量豊富!なんだけど(英治出版の本は積読が溜まってる)、気合を入れ、前段をすっ飛ばして4章の「システム原型(アーキタイプ)」の説明をまず精読した。本の後半は、このアーキタイプを使って分析のプロセスを詳説しているので、この章を読み込まないとついていけない。

システム思考のポイントは、変化が必要な問題の状況を説明するのに、一方向の図解ではなく「ループ」を描くこと。ループには2種類ある。《自己強化型》のRループ(複利で利息が増えますという話)と《バランス型》のBループ(服薬を途中でやめると治りきらず再発しちゃうという話)。RとBの組み合わせで、10種類の原型が提示されてる。パターンランゲージに似た枠組みだ。

原型の説明にある多くのケースを読むと、「中途半端な対症療法・応急処置は逆効果だからダメ」という現象(薄々感じていることがたくさんありそう…)がよくわかる。そして、システム思考のワークは、「これまで最善を尽くしてきたのに、なぜ根本解決しないんだろう?」というストレートな問いを、ステークホルダーみんなで検討するところから始める。その問いに向き合うための道具箱が、この本だ。

じゃあどうやってその悪循環ループを断ち切るのさ?
というヒントが本の後半に書かれているはずなので引き続き頑張って読む。

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