見出し画像

関節腔内注射とそれに関する薬剤

関節の痛みや肩の痛みに対して行う注射があります。腱や筋肉に打つ注射とは異なります。今回は、ヒアルロン酸製剤を中心にお話ししたいと思います。

関節腔内注射とは

関節に注射をしたときに算定する項目です。同時に検査、処置を目的とする穿刺を実施した場合、当該検査もしくは処置または関節腔内注射のいずれかの所定点数を算定することになります。検査を算定した方が点数は高いですね。

薬剤の数え方

アンプル・管(A)
▶︎こちらは全量使用せずとも、1Aの価格で薬剤料を算定することができます。アンプルは割って使用するため、保存が効かないので全量算定します。

バイアル(V)
▶︎こちらは使用量の価格で薬剤料を算定します。使用したい量だけ吸い上げるので使用量だけの算定となります。

ヒアルロン酸注射の主な種類と適応病名

薬剤名:アルツディスポ・スベニールディスポ

適応病名:変形性膝関節症・肩関節周囲炎・関節リウマチにおける膝関節痛

通常1週間に1回、連続5回(5週)膝関節腔内もしくは肩関節腔内に注射します。保険適応上、1週間に1回を連続5回までとされているので、6回目以降は2週間を空けた方がベターです。

薬剤名:サイビクスディスポ

適応病名:変形性膝関節症

通常1週間に1回、連続3回の投与で6ヶ月間効果が継続する。とされています。なので効果持続期間に、他のヒアルロン酸製剤を使用した場合は、査定対象となるので注意が必要です。

また変形性肩関節症は適応病名ではないので、こちらも注意が必要です。

まとめ

関節腔内注射と同日に行う関節穿刺・検査目的とした関節穿刺は主たるものしか算定できない

ヒアルロン酸製剤によって適応病名が異なる

使用期間が定められている薬剤は、その期間を超えて使用しない

それでは、また次回^^

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?