■ドラマ感想■ 獣になれない私たち 5話

あら、もう5話まできちゃったのね。個性豊かな登場人物たちのおかげで今のところまったく爽快感のないドラマに仕上がってしまってる。耐性ができてる吾輩とかは平気だけど、ミッドウィークにこういうの見させられて気が滅入ってしまう人はそれなりにいると思うよ。気が滅入らないまでも、毎回のように新垣結衣に対して「とにかく会社辞めようぜ!」と心の中で叫ばずにはいられないんだから。

さて、前話ラストは新垣結衣が要塞に乗り込み、田中圭は松田龍平を殴った。その続きから。人は自分にないものに憧れる。そのことがよくわかる新垣結衣の乗り込みでした。自分の思うままに好き勝手に振る舞える黒木華。器用でなんでも平均点以上にこなす新垣結衣。思えば正反対な2人。ただ黒木華はいちおう自分の今の状況を危惧してはいるみたいだな。5年以上も社会から遠ざかって、それは全部あなた自身の責任だし、それを棚に上げて新垣結衣にやつあたりとは目も当てられないわけなんだが、自覚してても、そこから一歩踏み出せない人間なんて、現実にも少なくない数存在してるよ。自分が変わらなきゃいけないことがわかってても、いざというときはアイツが悪い、コイツが悪い、社会が悪い、というように自分を安全圏に置いときたがる。んで時が経過していくとそこが安全圏ですらなくなっていくという。

自分以外のせいにできちゃうのは、逃げこめる環境があるから。それが田中圭のマンションだ。しっかり追い出されて、このままではネットカフェ難民、最悪はホームレスになってしまう、という状況に立たされれば嫌でもスイッチが入る。田中圭のやったことは優しさなんかじゃない。むしろその余計なヘルプが黒木華を取り返しのつかないところまで連れて来てしまったんだ。松田龍平の変な挑発に乗って暴力ふるってんじゃねーよ。今この時点でも時計の針が動き続けている。新垣結衣の心境も刻々と変わっていってる。

心境が変わりつつある新垣結衣は黒木華との接触後、明らかに開き直った振る舞いを見せる。すると幻聴だろうか。挿入曲に「幸せなら手をたたこう」が流れた。昭和高度成長期に坂本九が歌い、今も童謡として親しまれている名曲だ。大人数で手をたたいて楽しむ曲なのだが、合いの手のクラップは一人だけで超寂しい。というかむしろ新垣結衣の鼻歌で歌われたそれは恐怖そのものだった。鼻歌まじりにものわかりの良い態度で業務に臨み、社内では割と大きな懸念事項となっていた新垣結衣と山内圭哉の確執が穏便にすみそうな流れをほとんどの社員は好意的に見ていたようだが、伊藤沙莉は違った。不気味すぎて耐え切れず、近藤公園に相談。しかし近藤公園、まるで興味なし。前話で山内圭哉に同行したあの金沢出張から転職希望をほのめかしていたが、とうとう、とうとうそれが現実味を帯びてきたようだ。ECサイト制作会社でリードエンジニアが抜けることは、One Directionからハリー・スタイルズが脱退する以上に業務が立ち行かなくなるので、それだけはどうしても阻止せねばならぬ。しかもその転職意向の件を遠くから山内圭哉が聞いていたー!これは次話以降、嵐が吹き荒れるぞ。。。。

不気味な鼻歌まじり日々を過ごしていた新垣結衣。堂々巡りとか言ってたけど、本当にぶっ倒れそうな自分を寸前でなんとか支えている状態だったんだな。田中美佐子への電話でそれが判明した。田中美佐子の馴れ初めとか、尺を確保する意味があったかはなんとも言えないところだが、田中圭との関係に踏ん切りをつける決心がいったりきたりした挙句、この電話でまた揺らいでしまった。あー、もう自分の気持ちに正直になって堂々とはっきり伝えなさいよ。このドラマ、登場人物が救いようのない人たちが多い点に加えて、視聴者をもどかしくさせているのは新垣結衣のこういうところなんだよな。視聴率、落ちてることを最近知りました。

一方、田中圭は一大決心を抱く。買ったマンション、黒木華に与えて自分が出て行く、と。マジかよ。マンションを他人にあげるのかよ。そして自分はウィークリーマンションでいったん拠点を置くとのこと。新垣結衣との関係が絶たれても戻ってこない、と言ったところをみると、完全に黒木華とは絶交する気だ。うおー、なんかよくわからない決断だが、黒木華に効果的な処置だな。完全に田中圭の存在に甘えてたから、いくら住処を今まで通りに与えられたとしても、田中圭の存在がなくなることは大打撃だと思います。ここでスイッチが入りますかね。

タチバナカイジ。黒木華がやってたオンラインゲームの製作者ってぽいな。菊地凛子がググれば出てくる、というのはこういうことだったのね。最終回までに正体を現してくれるのでしょうか。ここまで登場をもったいぶられると、ひょっとしたら一番の野獣はこやつかもしれない、という疑念が頭を擡げてくるね。

今話ラストは新垣結衣が田中圭との関係を断つために本人の目の前で松田龍平と路チュー。そっか。いざとなったら許しちゃいそうだもんね。だから向こうに諦めさせる作戦か。安い単価で仕事振ってきたクライアントに対して高単価を要求するのと同じですね(同じじゃないと思う)。田中圭、終わりましたね。残念だけど自業自得だから同情なんかしない。新しく住むウィークリーマンションからまた新たな恋愛をスタートしろ。大丈夫だ。運が良ければ広瀬すずが隣室に住んでるかもしれないぞ(レオパレス限定イベント)。

ただこの一連の流れ。田中圭だけじゃなくて菊地凛子と一ノ瀬ワタルにも見られていました。一ノ瀬ワタル、うるさい。夜中の住宅地で大きな声を出すんじゃない。いいかげん静かにしないと、野木先生がビル火災に巻き込まれて死んじゃう設定の脚本を書いちゃうぞ。そして表情を変えずに二人を見つめる菊地凛子。何か言いたいことがあるなら来週に引き延ばさずに今言えー!

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